アメリカ永住権抽選の応募受付が開始されました。
https://www.dvlottery.state.gov/
前々から、口を酸っぱくして言っているのだが、
ハリウッドで働くことに興味ある人は具体的にアメリカに行く予定はなくてもいいから
「とりあえず応募すべき!」
(もちろん、応募資格を満たしている人に限られる)
この永住権の「抽選」というのはどういう意味かわからない人も居るかも知れないが
読んで字のごとくで、応募した人の中から選んで、無料でアメリカの永住権を差し上げますという話である。
宝くじみたいなものである。
宝くじより良い点はお金がかからない。
たぶん、宝くじよりは確率も高い。(推測、未確認)
応募してみたら?と勧めても応募しない人は多い。
理由を聞いてみたら、どうやって応募すればいいかわからないという答えは別として
※)就職先が決まってない
※)渡米するお金がない
※)渡米して頼る人が居ない
※)また今の仕事を辞める決心がつかない
※)アメリカで仕事がしてみたいんであって永住したいわけではないから
※)結婚して子供も居るし....。(これは、少しわかる)
などなど当選後、渡米後の心配をして応募しないという人が多い。
宝くじに当選する前から税金の心配をして、宝くじを買わないというのと似ているかも知れない。
では、なぜそんなに強く勧めるのかというと、当たればもうけもの。
まぁこれも最近のアメリカの就職事情を考えるともうけものとは言い難いのかも知れませんが。
次のことを考えてみて下さい。
<永住権をもらう一般的なプロセス>
*労働Visaでアメリカに就職する。
*その期限内に永住権の申し込みをする。
*そのプロセスのステップに非常に時間がかかる。
長ければ5年待っても進まないという人も居るぐらい。
しかも申請する人が多くて、審査の順番を待っているというだけの理由です。
ようするに数年分の仕事が山積みになっていてなかなか追いついていないのです。
労働Visaは最大で5年有効ですが永住権の申請をしていると5年過ぎても毎年更新することができます。
ようするに労働Visaの5年という期間でとれないことがあるということです。
いいかえれば毎年更新するための書類手続きと数十万円の手続き費用がかかります。
また労働Visaは給料をくれる会社に属するモノなので、会社がつぶれたりレイオフされて転職するときには
会社を変わる手続きをしないといけません。
そうなるとその時、申請していた永住権のプロセスは白紙に戻ります。
もう一度最初からやり直しです。
現在のカリフォルニアのCG業界は非常に戦々恐々としており、労働Visaで働いていても首を切られることもあります。
永住権がとれるまで同じところで雇ってもらえるようにするには大変だと言うことがわかると思います。
また、いつそのプロダクションがつぶれるかもわかりません。
通常の手順ではこのように、長い時間、神経をすり減らすプレッシャーに耐えなくてはいけません。
そしてVisaの申請のための費用もばかになりません。
もちろん例外もあり、卓越した能力の持ち主であることが証明できれば1年で永住権がもらえる道もあります。
ただこれはなにか賞をもらったり、人に教える立場だったり審査する立場だったり有名な作品を作っていたりと
なかなか普通には難しいモノです。
なにより年々、Visaも永住権も審査が厳しくなってきています。
そもそも労働Visaももらえるかどうかわからないんですからねw
永住権に当選したら、こういった長たらしいプロセスを最終審査(面接)以外パスできるのです。
アメリカに入国するときも、Visaの列とは違うところにならぶのでプロセスも早いです(たぶん)。
もうひとつの利点は。
まぁそこまでしてアメリカで働きたいかどうかはわかりませんが。
フリーランスとしてアメリカで働ける。
ようするに技量次第で一つの会社に縛られずにいろいろな会社で仕事をすることが出来ます。
これは一時的に人を必要としているようなケース。たとえば数ヶ月だけ必要という場合。
これが以外と大手のプロダクションでも多いのですが、そういったときもVisaを取得する必要がないという
ことであれば働かせてもらえる可能性は高くなります。
ようするに現地人と同じ扱いですね。
<永住しなくてはいけないのか?>
永住権をもらうことのメリットはいろいろありますがわれわれにとって重要なのは
「Visaをとらなくても、アメリカ国内のどこでも働ける」
ということではないでしょうか。
その気になれば、マクドナルドのバイトも出来ますし、Fedexの配達も出来るでしょう。
永住権というのは、「永住しなくてはいけない」ということではありません。
永住権にも期限があり、更新しなければ無効になります。
またアメリカはいつでも永住権を取り消す権利があります。
もうこれ以上アメリカに住みたくないと思えば、権利を返上して日本に帰国できます。
届けを出せば、1年などの長期間、永住権を維持したまま日本に住むことが出来ます。
永住権はVisaなどを取得せずとも無条件で入国でき、居住し、働ける権利です。
いつまでも好きなだけ居て良いという権利です。
Visaではできませんが永住権があたればとりあえず半年ほど働いてみてその後のことはその時決めるかということも気軽に出来ます。(永住権がもったいないですが)
<永住権に当選してもすぐにもらえるわけではない>
永住権に当選してもまだ喜んでは居られません。
当選者は確実にもらえるプライマリーと、呼び軍であるセカンダリーに分けられています。
(プライマリー、セカンダリーという呼び方は正式ではありません、正式には番号が振られているだけです)
毎年5万人に永住権が与えられているのですが、当選通知がぐるのは10万人といわれています。
それは当選通知が来ても最終審査に通らなかったり、最終審査に応募してこなかったりという人が居るため
それを見越して送られてくるからです。
当選通知には番号が振られており、当選発表後に、毎月どの番号までの人が最終審査をうけつけてもらえるか発表されます。
今月は0~10000番までという感じです。
そして、ある程度の月がすぎたら「この番号以降の人はすべて審査受け付けます」という発表がされます。
これを仮に43000番としましょう。
ようするに43000番~100000番までのひとは審査受け付けます。ただし「早い者勝ち!」という感じですね。
この「すべて受け付け開始」の番号以前の人はいいですが、この番号以降の人はちょっとした遅れで審査を受けられなくなる(よいいうするに永住権がもらえない)可能性があるわけです。
このように当選してもこの過程を通り過ぎ、そして審査を通って初めて永住権がもらえるわけです。
そして今応募しても、当選発表は7月です。
審査が始まるのはモット先です。
ちなみにうちは実際の審査などの手続きをしたのは12月です。
まぁ当選したら急がないといけない。
ある程度お金が必要などというのはありますが、それは応募した後で調べても充分じゃないかなと。
1)そもそも当たるかどうかわからない。
2)当たっても永住権がもらえるとは限らない
3)当たったらVisaから永住権を申請するよりもはるかに簡単にもらえる。
4)毎年おくってれば当たる確率も増える。(かもしれない)
これがとりあえず応募しておいた方が良いんじゃないかとお勧めする理由です。
ちなみに今すでに永住権のプロセスを申し込みされている方。
保険の意味でこの抽選に応募しておいても良いと思います。現在のプロセスには何も影響しないどころか、もし当選すればそちらのプロセスはキャンセルして当選した方で先へ進めることが出来ます。
とりあえず応募して、当選後のことはそれから考えても良いんじゃないかなと思います。
宝くじを買った時って当選したら何しようって考えますよね。同じですw
それに、具体的にアメリカ行きのことを考えるよいきっかけにもなるかもしれません。
<その他>
永住権申請をお金取って代理でやってくれるサイトとかありますが、金の無駄です。
唯一の利点は日本語で手続きできることですがやることは自分で正規のサイトからやることと同じです。
アメリカで仕事したいんでしょう?これぐらい自分でやりましょう。
ダメならまた来年応募すれば良いんです。
わからないことは検索したり人に聞きましょう。
とりあえず参考リンク
アメリカ抽選永住権 DVプログラム
http://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/americadvp.html
体験談!DVアメリカ抽選永住権 グリーンカードロッタリー 当選後の手続き
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/3712/
あと書くまでもないですがアメリカに少しでも行く気がある限り、
当たるまで毎年応募しましょう。
当たればもうけもの、あたらなくても何も損はしません。
それからご結婚されている方は夫婦二人で応募すると当選確率が二倍になります。
書き忘れてたので追記:
<当選したけど行きたくない。行けない>
自分の意志で決めて良いのです。
当選通知が来ても返信せず、その後のプロセスをすすめなければ自動的に無効になります。
当たったからと一定か無くてはいけない理由はどこにもありません。
そして、その後もまた応募することは出来ます。
追加情報:
IE6またはIE7でないと応募ページがうまく機能しない可能性があるとのご報告を頂きました。
OS、ブラウザによる相性問題にはくれぐれもご注意下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿