日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2009年6月19日金曜日

自分は何をやりたかったのか(ルーツを探る 1)

自分が思い出せる限り、小さいころに見た映画をリストしてみる。

「長靴を履いた猫、世界一周(アニメ)が映画館で見た初めての映画のような気がするのだが定かではない。

ひょっとしたら小学校の体育館で定期的にみせてくれた映画が初めてかもしれない。
思い出すのは交通安全のための映画や、「狼王ロボ」「三匹荒野を行く」など。

小学生のころには「アルプスのハイジ」「小さなバイキングビッケ」「おんぶおばけ」「バロムワン」などを隣町の市民会館で定期的に上映しており、小学校で割引券をもらっていたので、そちらのほうがさきだったかもしれない。ただこれはテレビ番組を大きなスクリーンで上映していたか、スペシャル版のような感じでテレビのいくつかの話をまとめていたもので、映画とは言えないかもしれない。


小学校低学年のころには、サンダーバードを見て、プラモデルをかっていた。
ちなみに生まれて初めて自分で組み立てたプラモデルは「オバQ」だったように記憶している。
(リンク:プラモが好き!

兄弟と一緒に近くの文房具屋で買って帰り、すぐに組み立てた。O次郎とQ太郎があったし、度論破もあったような気がするので、おそらく4つセットの物を買ったのだと思う。



当時見ていた物はアニメや、ウルトラマン、変身忍者あらし、仮面ライダー、マッハバロンなどなど、SFX系のTV番組が多かったが、とても印象にのこっているのはサンダーバードだ。

プラモデルもいくつかもっていた。
二号のコンテナは、何回か買った記憶があり、親に内緒で買って友達と一緒に(何故か)友達の家にあった車の中で作った記憶がある。
その友達の家には鯉をかっている大きな池があったので、二号のコンテナを落としてよく遊んだ。

なつかしくて話がついそれてしまったが、いまでも記憶残っているのは大きなアンテナが崖の上から落ちるシーンだ。
断片的なショットの記憶しかないのだが、このショットだけは特に記憶に残っている。
しかも友達の家で、こたつに入ってみていて隣で、友達のおじいちゃんが囲碁をやっていた。(笑)
そのリアルさに圧倒され、衝撃的だった。


基地付きの4号ももっていて、入浴時にはよく持って入って遊んでいたので、よほど好きだったのだろう。



当時はSFテレビ番組、子供向けアニメ全盛のころで、ウルトラマンや仮面ライダーもほぼ欠かさず見ていたように思うが、SFXに関してはサンダーバードほど注意を引きつけられることはなかった。



おそらくそのまま成長すれば、この業界に足を踏み入れることもなく、普通の人生をおくっていたのかもしれないが、スターウォーズを見に兄に連れて行ってもらってから、その後はスターウォーズをはじめとして、その後の人生は、SF映画一色になった。
これが人生の転機といってもいいかもしれない。
スターウォーズ関連の記事が出ている本と、関連するTV番組はすべてみた。
こうして、スターログや宇宙船という雑誌に出会った。
これらの雑誌にあってから、映画制作の裏側とVFXの手法、ミニチュアの世界に魅せられ、それらを自分でもやってみたいと思うようになっていった。

当時は「映画」の仕事は遊びであり安定しない、不真面目な仕事という周りの印象もあったが、自分の仕事にしようとかしないとか将来をそれほど真剣には考えては居なかったのも確かだ。

ただ、SF映画を作ってみたいという思いが強くあり、小学生、中学生、高校にいたるまで、ずっとその思いを持ち続けていた。
高校のころには8mmカメラを買えないか模索したり、親に図書館から借りてきてもらった撮影技法の本を読んだりもした。

大学のころには友達が民生用としては初めて一般にも手がでる価格だった、VHSビデオカメラを買い。
それで何か作ろうと、計画していたが結局とらずじまいで終わってしまった。
計画が実行に移せなかったのは撮影に関する知識不足もあったが、当時はコマ撮りをしてみたかったのにもかかわらず、VHSビデオカメラではできないということがわかってしまい興ざめしてしまったのだ。

恐竜や宇宙人的な物をつくるには、コマ撮りが不可欠だったからだ。
まぁコマ撮りできたとしても当時の技術でコマ撮りできる人形がつくれたとも思えない。
やりたいことは大きいことを考えていたが、自分のスキルを明確には客観視できていなかったので、「何か出来ない」という思いのまますべての計画は立ち消えになっていた用に思う。

身近な物で始めようという気もなかった。
実はこれはいまでもそうなのだが、簡単な物から始めるのがどうしてもできない。
ある程度、すごいとおもったもの、同じような物が作れないといやなのだ。
だからといって人まねもいやなので、どうしようもない。
これは人生における大きな欠点であり、障害かもしれない。


スターウォーズのしばらく後にスーパーマンが公開されたが、それまでSFといえば、宇宙船もしくはエイリアンというイメージだったので、生身の人間が宇宙船を撮影するかのように扱われ、イラストから抜け出したような映像に新鮮さを受けた。
これはクリストファー・リーブがはまり役だったこともあるだろう。

スターウォーズ以前は、作るプラモデルもアニメやTVの特撮番組キャラが多かったが、このころからスターウォーズやSF系のプラモデルが増え、雑誌「宇宙船」に出会ってからは、プラモデルの断片を組み合わせ、自作でいろいろなロボットや宇宙船を造っていた。
これは明らかにスターウォーズの影響でもある。
それは、いろいろな雑誌でスターウォーズの宇宙船はいろいろなプラモデルの部品が使われていると書かれていたからだ。
ただ、勘違いしていたのはいろいろなプラモデルのジャンク部品だけであんなすばらしい宇宙船ができていると思っていた。
当然、ジャンク部品だけでできるわけもなく、限界を感じていたが宇宙船全体をデザインするということまでは気が回らなかいほど、馬鹿なやつだった(笑)。


TVで放映されるSF映画はほぼもれなく見続け、中学生になってからは新作映画はかならずといっていいほど見に行くようになった。
小学高学年から映画博士と言われるぐらい詳しくなり、当時の映画番組は、ほぼもれなくみていた。


中学生のころ、ガンダムにはまりガンプラを山のように作った。
このころ、丁度ホビージャパンに出会い、毎月買うようになった。

「レイダース失われたアーク」を見て、SFXの使い道がが宇宙船やレーザー光線、ロボット、恐竜だけではないということに衝撃を受けた。
正直、映画雑誌で紹介されていたときは、何がおもしろいのか写真をみただけでは全然わからなかった。
スピルバーグとジョージルーカスの合作こと言うことで、見に行ったのだが、とてもおもしろく生まれて初めて二度、映画館に通った。
その後も、ビデオのダビングサービス(当時はレンタルがなく、ダビングサービスというものがあった)で英語版のレイダースを手に入れ繰り返し、おそらく20回以上見た。
タミヤの兵隊人形を改造して冒頭シーンのジオラマを作ったりもした。


その後は、ガンプラからは離れ、粘土を使ったフィギュア系に映っていき、プラモデルは作るよりもコレクション的な感じになった。
高校のころはプラモデル界も、復刻ばやりでミドリの「シービュー号」や「スティングレイ」、「スーパージェッター」などが復刻されていた。


さて記憶が曖昧なので順不同だが、
このころはブレードランナーやデューン、ターミネーターなどを見た記憶がある。
どれも大作と呼ばれる物だが、スターウォーズやレイダースほどの衝撃はなかった。
ターミネーターも非常にもてはやされていたが、よくある映画の見せ場を切り貼りして、アニメのエッセンスを取り込んだようでどこかで見たような印象しかうけなかった。
どこかで習った「映画の作り方」の王道にしたがって作っただけという感じがした。


他に思い出すのは「ET」、「ゴーストバスターズ」、「ポルターガイスト」など
実は「未知との遭遇」と「エイリアン」を初めて見たのはテレビでの放映だった。

「エイリアン」が初めて放送されたときにはリプリーが新だと思った船長がえさ(?)として保存されているのを見つけるシーンがあったのだが、後の放映ではカットされたらしい。
それはずっと後になってわかったことだが、ラッキーだったのかもしれない。

テレビでみたものは、「オーメン」「サスペリア」「エクソシスト」などもよく放映されていた。
「エクソシスト」は怖くて見れなかった記憶がある。


ここまでで、振り返ってみると、自分の中で
「サンダーバード」
「スターウォーズ」
「レイダース」
の三つが大きな柱になっているように思う。

そして、模型作りが当時の人生の大半を占めていた。


こうしてみると「リアリティー」のあるものにとても衝撃を受けていることがわかる。

その「衝撃」を感じたことは何からだったのか?

 

2 件のコメント:

  1. その時代のそれらの作品たちとリアルタイムに接してきたってのが羨ましいです!><
    自分は全部レンタルですからね。。
    自分も映画博士になれるようにいろんな作品を観て勉強しているところです!
    オススメの作品とかあったら是非教えて下さい☆

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  2. 恵まれていた時代かもしれませんね。
    1週間にフォローしなくてはいけない新番組がほぼ毎日のようにあり、毎日5時~6時は再放送のチェックで忙しかったです。(笑)
    お薦めの作品ですか~、今すぐには思いつかないので思いついたときに、ブログの中で書いておきますね。

    映像作品ではなくて本ですが、「映像の原則―ビギナーからプロまでのコンテ主義」は一読をおすすめします。

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