日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2009年6月24日水曜日

パーティクル・メモ

パーティクルで自然現象のエフェクトを作るときにチュートリアルなどにある方法が、かならずしも役に立つわけではないことは仕事をやったことがある人ならだれでも知っていると思う。

たとえば雨。
チュートリアルだとプレーンからエミット。グラビティーとタービュランスで味付けして、ストリークでレンダーで終わる。

実際のショットでは、雨がただ画面上で上から下へ横切るだけのショットでも、
雨粒のスペキュラが必要。スペキュラが明るいところと暗いところで角度や大きさを変える必要がある。
これは雨に限らず、隕石の尾となる煙などにも言える。煙にも明るいところ暗いところが必要となる。


そもそもそんな、やさしいショットはまれだ。
たいていは、雨がどこかにコライドする必要がある。
まぁ、気の利いたチュートリアルなら、そのあたりもフォローしてあるが、
雨が屋根にあたり、屋根を伝い屋根の端まできたらしずくとなって落ちるというようなのはどうだろうか?


雪なら、車のフロントガラスに当たって少ししたらガラスの熱でとけて消えるというのはどうだろう?


雲の中を突き進むときに雲をスプライトで作ってしまうと、一つのスプライトを通り抜けた瞬間に雲のノードが急にかわり、ぱたぱたした画面になる。

煙がオブジェクトから立ち上るときもスプライトで作ってしまうとジオメトリマスクで抜いたところが、いくつもの平面で輪切りにしたような線がいくつもでてくる。

こう考えてみると、パーティクルの実用的なチュートリアルは少ないなと感じる。

 

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