日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年5月4日火曜日

収入と投資

読んだことはありませんが「金持ち父さん」シリーズを始め投資について力説している本やブログは数多く存在します。
だいたいもうけ話を探していくと、うさんくさいところか投資に行き着くことがほとんどです。

以前から友達が投資の勉強をしていたり、身近にも投資をしている人が何人かいます。
そのような人には投資の必要性を力説されます。
今回の帰国時にも義姉に投資の良さを力説されました。

自分の性格上、ぴんと来るまでは動く気にならないのですが、そのため投資の知識をかじることはしても、本格的にやるところまでは気乗りがしませんでした。
また自分の中でも投資というと、ばくち的な面があって、自分が働きもしてないことでもうけるのは人としてどうか?という考えもありました。
まぁそもそも先立ちお金もないので、始めようにも始められないのですがw


しかし以下のエントリをみて意識が変わりました。(元ネタ:白石運送さん

人と組織と、fukui's blogのエントリ
「生き方、考え方を変えなきゃな。」と考えさせられた4つのグラフ


企業は人件費を減らし、積極的に利益を産み出す方向にシフトしている。

実際問題として、会計や財務の知識のある人にとっては、企業の支出に占める人件費の割合が非常に高いことを知っているわけです。だから、いろいろ批判を受けようとも赤字企業を再建したり再生したりするときにはまずは人件費の削減から入るわけです。そして、高収益企業は少数精鋭を貫くわけです。普通の人は入りたくてもなかなか入れなかったりします。

これはリーマンショックが起こるまえの過去10年間の雇用状況に関する資料ですが、正規雇用者の数は減り続け、非正規雇用者の数は増え続けているわけです。全体として雇用者の数はプラスですが、支払われる人件費は減り、企業利益は増えているわけです。



まず、思ったのはこれは確かにどんな企業にも言える

余談ですが私は、どこか企業に就職してそこで長年勤めて管理職になることで給料がアップして安定した収入が得られるようになると教えられて育ちました。
まぁその道とは、まるっきりはずれた人生を歩んでいるのですがやはり意識のどこかでそれが一番良いという間違った考えがこびりついています。
ことあるごとにちらつき、自分の人生が間違っているかのような感情を引き起こすこともあります。
それはともかくこの考えでは得られる収入は限られます。

企業はそれ自体の存続のために、そこで働く人達、個々人のお金よりも多くの収入と蓄財をする必要があります。
そうでなければ自転車操業になり、存続が危ぶまれます。
なので必然的に、人件費は切り詰められ、企業にお金がが貯まるように仕向けられていると言っても過言ではないでしょう。

そして上記のブログはそのことを実にうまく説明してくれているように思います。

ようするに人件費として企業から給料をもらっている限り、世界全体、社会全体のお金の流れから見ると、切り詰められた予算からしか収入を得ていないことになります。
なので給料が少ないことを嘆いていても、それは自らが収入の道をそこにしか求めていないので当然の事と言えるでしょう。
その少ない予算からいかに自分の取り分を多くするのか?
その一つの解答が学歴社会だったのかもしれません。


しかし、これではいくら良い企業に入っても、限界がでてくることは推測できます。
ただ、かなり良い企業もしくはかなり良いポジションにつけば、個人としては満足行くレベルの物になるのだとは思います。
しかし、それはかなり狭き門だとは思います。
ではどうすればよいのか?

それもこのブログで説明されています。
黙っていても雇用は不安定になり、成長企業ほど利益の創出に力をいれ、株主に還元するようになるわけですから、その外部環境の変化に合わせた生き方をするのが妥当だろうと思ったわけです。


私の知識ではうまく説明できませんが、これにより株投資も悪くはないかと思うようになりました。
いわば自分が働いて実際に得ている収入に見合った物を受け取るには、投資などの他の収入の道を開く必要があるとき/状況もある。

投資にはそれほど興味はないし、結論としてすぐ「投資しかない」という方向へ結びつけるのはどうかと思いますが、今までとは違う視点をもつにはここで述べられていることは大変役に立ちました。


そして、ここにのべられていた状況は、新興国の話も含めて、まさにハリウッドの状況に当てはまるのではないかとも感じました。
シンガポールなどはまさに経済規模の大きくなった新興国です。

DDのFXアーティスト募集から推測するLAポスプロの傾向

昨日に引き続き、DDの人材募集がポストされた。
FXアーティストは昨日は含まれていなかったが、今回はMayaとHoudiniのFXアーティストの募集だ。
ただしバンクーバーのみ。

<DDの方針か?>
これでDDの方向性が少し読めたように思える。

以前、これからはLAではTDレベル以上でなければ仕事が無くなるのではないかと思って書いたことがある。
要するに、コンセプトやパイプライン作りと言ったコアな部分をLAが受け持ち、人海戦術でなんとかなる部分、ようするにアーティストの部分は費用が安い海外へまわす方法だ。

DDは昨日の人材募集に先立ってFXTDを募集していた。
それに加えて昨日もFXTDを募集しており、そしてやっと今回のFXアーティストの募集となった。
これはまさにそれを裏付けるような形になっているのではないかと感じている。
これからはさらにそれが先へ進み、TDでもよりアーティストに近い立場で働く人達は、どんどんカナダに移されていくように思う。
なぜならそれが一番効率がよいように思うからだ。
TDとアーティストでわかれているよりも、
アーティストとTDが同じ場所にいて、コアなTDはLAにいればTDとTDのやりとりですむので、事がスムースに運ぶ。
ご本人に確認したわけではないのですが、先日のDDのTDマスオさんの出張とはこのようなプランに基づく物で、現地のTDの教育(OJT)のためではなかったかと思う。

これはまったくの私の推測であり、確かな情報に基づく物ではない。
マスオさんのブログを引き合いに出していますが、マスオさんに確認した物でもないことを、重ねてお断りしておきます。

DD以外の場所、たとえばR&HやSony,Dreamworksといった会社ではまだアーティストの募集もしていることがあるので、これがすべてのスタジオがすぐにとる手段ではないかも知れません。
おそらくDDはフトコロ事情から、こうせざるを得なかったのだと思います。
ただSonyもTDに関しては、似たような傾向を聞いたことはあります。


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<失われるチャンス??>
昨今のアウトソーシングにより、アーティストレベルの仕事が極端に少なくなってきた。
これは、仕事が減っただけでなく成長するチャンスさへ失われたことになる。
ロンドン、カナダ、オーストラリアといったところでは仕事がたくさんでき、どんどん人材を募集している。
どんどん募集していると言うことは人材が足りないと言うことであり、受け入れるレベルの幅も多少緩くなっている可能性もある。
そのような状況では、あまりスキルや経験のない人間でもチャンスがある。
そしていったん採用されれば、なんとか経験を積むことができ、次の仕事につながる。
これはまだ卒業したばかりの人や、私のようにTV業界から映画業界へ転身しようとする人間にとってはデモリールに載せられる作品を仕事を通して得ることができるので時間の節約になるばかりでなく、厳密なスーパーバイズの元に作られた作品なので、質も高くなり非常に助かる方法でもあった。
実はこれは、2~3年前まではLAで普通にできたことだが、最近は難しくなってきたように思う。
これが意味するのはLAでチャンスをつかもうとするならば、もはやプロダクション経験を積むことを主体にしていてはいつになるかわからないと言うことである。

この業界は実力が全て、自力で勉強して自力で作品をつくればチャンスは作る事ができる。
ただ、そのためにいままでよりも時間を割く必要がある。

先のDDのようにTDといった、よりコアな部分での人材もそのうちアウトソーシングされていくのだろうが、まだそれには時間が必要なように思う。
こういった状況下は、日本のようにジェネラリスト、しかもスクリプトに強い人達にはまだチャンスがあると言えるのかも知れない。

そして、これは全くの想像だが、おそらく5~6年すればロンドン、カナダ、オーストラリアなども状況が変わって、LAの後を追い始めるかも知れない。
業界が成熟するのはLAの業界が成熟した速度よりもかなり早いだろうし、インドや東南アジア、中国、メキシコを初めとする南米諸国といったCG新興国がどんどん追い上げてくる。
それを考えると、今は経験を積むには非常に良いチャンスであり、最後のチャンスかもしれない。
そして10年後には、ロンドン、カナダ、オーストラリアも今のLAと同じ状況になっている可能性もないとはいえない。


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<中規模プロダクションはMax好き?>
DDと同じ日にHydrolxがFXアニメーターを募集していた。
応募しようかと思ってよく読んでいたらなんと3dsMaxとMayaの両方が使えるアーティストの募集だった。
最近はPixomondoやScanlineというような中規模の会社は、エフェクトに3dsMaxを使うところが増えてきた。
多くの方が知っているように、3dsMaxのプラグインは優れた物が多く。
Mayaほど苦労をしなくても簡単に見栄えのするエフェクトが作れるようになってきた。
しかも、最近は映画につかっても見劣りしない物がつくれるようになってきた。

Houdiniを使うスタジオが増えてきていることは、以前のエントリでも触れたが、

DreamworksもエフェクトはHoudiniへの移行を測っており、これからは
大手=Houdini
中規模=Houdini/3dsMax
という棲み分けになっていく可能性も出てきた。
そうするとMayaの立場はどんどん薄くなっていきそうだ。
これからはHoudiniだけでなくMaxも使えないとLAでは生き残れないかも知れない。

英語も駄目、CGにおける背骨もしっかりしていない自分のようなアーティストは生き残れるのだろうか??


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<何をすべきか?>
過渡期であるので、これからもいろいろと状況は変わっていきそうだ。
しかし、多くの人が期待しているような在りし日のLAに戻ることは、これまた大部分の人が心のどこかで覚悟しているとおり、戻ることはないだろう。
これはいくらよくなることを期待しても、そうはならないことの一つだと思う。
LAにいつづけるなら縮小/濃密かしつつあるこの業界に対応しなくてはならない。
望みの薄いことに期待し続けて待つのではなく、今は、それを乗り切るためにエンジンを吹かし続けるほうが得策だろう。

映画スタートレックの最後でエンタープライズがブラックホールに吸い込まれそうな状況だ。
燃料投下して爆発の力を借りてこの危機を脱出するしかない。

より具体的には、自分を成長させる速度を上げ、その方向性を適切な方へ持っていく必要がある。
成長させる速度を上げるには、英語とCGの勉強を熱心にすること。
方向性を見極めるには、アンテナを広く巡らせてLA他社の傾向を知るようにすることだ。

こんなことがありました。(無事LAに戻る)

なんとか予定どおり実家から東京へもどって来ることが出来ました。
面接の前後に少し余裕を持ってスケジュールを組んだつもりでしたが結局ぎりぎりでした。

東京へ戻った時から雨が続きましたが、もはやその雨も不吉な予測をさせるものではなくなっていました。

その後も、「問題なく・・・」といいたいところですが、空港に行く当日も出発がぎりぎりになりました。
しかも、途中電車が人身事故で遅れ、ダイヤの乱れから度々、停止。
なんとか2時間前には空港に着くことができ、無事チェックインできました。

その後はほぼ順調。
まぁ飛行機が到着間際にシートに小さな池ができるぐらい子供のミルクをこぼしてしまいましたが、これまでのことを考えると、全く問題にはなりません。w
フライトは順調で予定より30分も早くLA空港へ到着。
まだ入国審査局が開いてないので、30分ほど機内で待たされました。
おかげで ファンタスティック・ミスターフォックスを(Featureトレイラー)最後まで見ることが出来ました。 youtube


さて最後の関門、LA空港での入国審査。
子供のゆっくり歩調に合わせて歩いていたのですでに入国審査は長蛇の列。
並ぼうとしたところ、人の流れを整理していた人によばれて子供がいるのか?じゃあこっちにこいと呼んでくれました。
点いていく間にVisaを見せると、これはこっちだと、アメリカン人と同じラインへならぶことになりました。
こっちは人が少ないので、すぐに順番が回ってきました。
指紋を機械で読み取って、炭にある椅子へ案内されてそこで待つように言われました。
よく言われている別室ではなく、別室の外に用意された椅子でした。
まつこと約30分。
入国審査に並んでいた長い列がすべてなくなったあと、入国審査官がきて私たちの書類を確認、椅子の横に置かれたテーブルで、再度親指の指紋をスタンプでとり、また待つように言われました。
入国審査官は自分のブースに戻り、書類をチェックしてスタンプを押すなどしています。
待つこと約10分。


すべておわったので行っていいよといわれました。
審査にパス=GCがもらえる事が確定した瞬間でした。
ホッとしましたが、それまで緊張が続きすぎてたのと、ここで緊張をゆるめて病気になってはいけないという気持ちがあったのか、それとも昭和生まれの悲しい性か、さほど大喜びすることもなく荷物を取りに行きました。

今回はデルタ航空だったので、いつもの通り慣れたトムブラッドレー国際ターミナルの出口ではなく、いつのまにか外に出たような感じでした。
ただこれからは、空港の出入りで、Visaの心配をしなくてよくなるのかと思うと気が楽になりました。

そして、家に到着。
家に到着するや否や、子供はイトコからもらってきたプラレールを部屋に展開!
その後は夜までつきあわされました。


そして、本日(5/4)、移民局から移民申請は受け入れられ30日以内にGCが届くよという、俗に言う「Welcome Notice」が届きました。
実際に現物が届くまでまだ完全には気が抜けないですが(届いても間違いがないことが確認出来るまでは気が抜けないのはアメリカの常ですがw)少しづつ、アメリカに受け入れられたんだなと言う実感がわいてきました。

あとはGCを届くのを待つばかり....。
と一安心もしてられません。
いまは仕事が無いので仕事探し!!!いつになったら、気が抜けるのか (泣)

日本でお会いした皆さん。
そんなこんなで、ばたばたしてて渡し忘れたおみやげを郵送すると言いつつできませんでした。
すみません。
今度LAに遊びに来たときは、是非声をかけて下さい。



--------これまでの顛末は以下のエントリをご覧下さい。 --------------
1) こんなことがありました。(帰国前)
2) こんなことがありました(面接まで)
3) こんなことがありました。(LAに戻れるか?!)

2010年5月3日月曜日

こんなことがありました。(LAに戻れるか?!)

面接の時にパスポートはアメリカ大使館に預けてVisaスタンプをもらうことになる。
Visaスタンプがおされたパスポートは後日、面接時に提出した レターパックで郵送される。

実家へ行く予定だったので、実家の住所を書いて提出しておいた。

ほぼすべてのことが終わり一安心した我々は、翌日、私の実家へ向かった。
そして到着まで約1週間かかるとのことだったので、それまでのんびり過ごすことにした。
のんびりとは言ってもいろいろなところを子供に見せたかったのと親戚や友人に会う予定もあり忙しい日々を過ごしていたのだが、やはり自然の多い日本は子供にとっておもしろく、のびのびと過ごしているようだった。

そんな姿を見て夜になって「あぁ日本はいいな」「やっぱり戻ったほうが子供のためにも良いかな?」といろいろと考え、少し心が揺れた。

そして、このときまた嫌な予感がした。
何かを達成したいとき、自分のこころで決めたことがおこると以前からこのブログで言っていますが、これはマイナスのことでも同じです。
よすうるにこのようにアメリカの滞在に対しての気持ちがゆれている状態では、GCの取得に問題が出て来る可能性がある。
ただ「もらえる」という確信にちかいものはあったので、その部分に関しては疑いがなかったのだが何か「困難」か「問題」が持ち上がってくるという予感がした。

そして、その日はそのまま寝てしまった。

寝てしばらくしたところ、嫁さんに起こされた。
今日は朝早くからどこかに行くのかなとおもって時計を見るとまだ夜中の3時。
うちの母親もいて、真剣な面持ち。

嫁さんが「ちょっと問題が起きた」というので「なに?」と聞いたら。
「お母さんがまちがってパスポートを切ったかも知れないって」
 一瞬なんのことかわからず話を聞くと、 数日前に不在通知があり、金曜日に郵便をとりにいったところ、中にパスポートが入っていた。
自分(母)の不要なパスポートだと思い、はさみを入れてゴミに棄てたとのこと。
ゴミはすでに先週の金曜日に燃えるゴミでだしたあと。(そのときは月曜日)
ボケてはいないが、最近物忘れがはげしいといっていたので間違いであって欲しいとはおもいつつ、郵便物の確認をした。


レターパックの画像をインタネットで見つけて見せたところ、「これだ」というので間違いないらしい、なかにはいっていた茶色い封筒(一緒に届くと大使館でいわれた)はどうしたのか聞くと、おぼえてない。一緒に棄てたと思う(実際には茶封筒はかなり大きく分厚いので見過ごすほど小さくはなかったのだがこの時点では誰もその大きさはしらなかった)とのこと。
以前のVisaでは4日ほどでとどいたので、日数的には一致する。
レターパックなんてそうそう受け取るわけでもないだろうから、封筒を覚えていると言うことは間違いないのか???
 
レターパックには追跡番号があるのだが、不覚にも大使館でその番号を控えるのを忘れていたのでそれが本当にうちに届いたかどうかは確認できなかった。

仕方がないので、パスポート紛失時とVisa紛失時の手続きについてできるだけ調べ、大使館に紛失時にどうすればよいかメールで質問しておいた。
翌日に郵便局に受け取り証明の確認と、警察にも紛失証明を出してもらう必要がある。

このときの顛末は以下のVISA掲示板でもご覧いただけます。
http://www.asagao.com/cgi-local/bic/visa_bbs/yybbs.cgi?mode=res&no=7519#7519

5時頃、また寝たがいろいろな考えが浮かんだが、不思議と心は落ち着いており、悟りの境地に近い物があったw

心配なのは、日本にいることになったら生活するためのお金をどうかせぐかということだけだった。
また、やっぱり心が揺れたのがまずかったかなとも思った。
しかしまだ心のどこかでは、確信がゆるいでおらずどこかGCは結果的には手に入るという感じはあったので落ち着いていられたのかも知れない。

翌日、大使館への質問メールの返事はまだきていない。
郵便局へ行かなくてはいけないのだが、父親が朝から病院へ行っており車がないので身動きが取れない。
しかたがないので、近くの池で子供と一緒に釣りをした。

午後一番で、郵便局へ行ったが本部へ書類は全て送ったのでわかり次第連絡をしますとのこと。
心配なのは、念のために局員さんがみせてくれたレターパックの封筒をみて、うちの母親が間髪入れず「あ、それ、それ」と確信のある返事をしたこと。
帰宅してからまだ大使館からの返事は来てなかったので電話をかける、メールも電話も一回ごとにお金を取られるのでこれで合計4000円。

電話に出た人が外国人で片言で理解してるのかしてないのかわからない。
しらべて折り返しメールしますの一点張り。
こちらも以前のことがあるので、「だれか日本語のわかる人を出してください!」とちょっときつめに言ったところ、他の人に交代。
しかしその人も外国人、ただし最初の人よりは少しマシで理解してくれているのがわかる。
答えが至急欲しいことをつたえ、折り返し電話をもらうことになった。

..........。
そして、縁側で子供の釣りゲーム(本物の釣り竿と糸、そして針の代わりに磁石を使って、紙に書いた魚のクリップをくっつけそれを釣り上げる)、につきあうこと一時間。
大使館から連絡がきた。しかも日本人だったのでホッとして、話を聞いてみたところ、Visaが発行されたのは金曜日なので、そのときはまだ届いてないと思われるから、もう少し待つように言われた。

混乱を避けるために説明しますとGCはまず面接をうけ、アメリカ大使館でGCは発行されません。
かわりに特別なVisaが発行されます。
このVisaを使い渡米し、入国時に空港でスタンプをおされて初めて入国が許可されたことになります。
そして入国後、3週間ほどでGCが手元に届きます。


まぁどちらにしても待つしかないか。
問題は3日後に控えたフライトを変更すべきかどうか。
再発行となったらまずパスポートを発行してもらいそれからVisa。
大型連休に掛かるので通常よりも、余計に時間がかかりそう。
これも明日までにはっきりしなかったら延期しようと思い、その日はのんびり過ごすことにしました。
心配なのはこれからの生活費と、LAの荷物の引き上げ費用。。。



そして夕方6時頃、郵便局から電話が。
「調べてみたけど、金曜日とその前後に配達記録はない。」
「今日、Melonさんと奥様の名前が書かれたレターパックがありますがこれからお届けします」
とのこと。
「それです!!!!!!」と思わず言ってました。

1時間後に無事、レターパックは届き、
自分たちのパスポートと、新しいVisaを目にすることが出来、一同、一安心しました。

それにしても、うちの母親はいったい何と勘違いしたのか???
まぁ確実に自分の白髪は二倍になりました。
続く

こんなことがありました(面接まで)

日本に到着した翌日に、恵比寿にあるアメリカ大使館指定の病院へ行き健康診断を受ける。
また来るのは面倒なのでお金を払って緊急でやってもらった。
それでも3時間はかかるとサイトには書いてあったのになんと30分で完了。
聞いてみたら「がんばりました!」と明るく答えてくれましたw

子連れなので気を遣ってくれたのかも知れないが、うれしい。
このサービスの質! 日本ってやっぱりすばらしい!と思った。

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そして、6日後に面接。
東京のアメリカ大使館は前回の帰国時にもVisaの更新のために一度来たことがあったので今回は二度目。
朝から小雨が降っていたが10分ほど待っただけで室内に入ることが出来た。
入り口の検査をうけるところで携帯や、電池を使った物をすべて出すように言われて鞄から出して検査の機械を通す。
自分は探知機のゲートをくぐってはいったところ、何か問題があるらしい。
「鞄に何か残っていませんか?」ときかれて何も思い当たらないのでしらべてみたところ。
子供のもってきた飛行機のオモチャが。
うちは電子音をさせないようにしていたので、線をきってあったのだが電池はそのまま入っていたらしい。それとも電池はなかったけど、基盤が問題だったのかも知れない。
とりあえずそれを出してパス。

面接をする窓口が並ぶ部屋へ入る。
入り口でファイルを整理して収納するためのフォルダと番号を渡される。
時間が来たら一斉に窓口が開き、番号を呼ばれ、ファイルを渡すように言われる。
すべて日本人の人が対応してくれて聞いていたのと違う。
何も質問されず、また席で待つように言われる。

そして何度か呼ばれ、指紋を採ったり必要な書類を書いたりした。
そうしているうちに40分ぐらい過ぎ、人も増えてきた。
GCの面接は月曜日だけなのが原因なのか、かなりの人で、待つための椅子は、ほぼ満席状態。

しばらくしたら4度目だろうかまた名前をよばれ、面接をうける。
今度はアメリカ人。
怖い印象もだらけた印象もなく、フレンドリーな落ち着いた感じの人だった。
若干、太めだったのはやはりアメリカン人っぽさを出すためだろかw

嫁さんのほうがメインなので、先に面接でいろいろと質問をされていた。
自分の番になり、いままでの仕事のことなどを聞かれ、終了。
面接官が書類に一通り目を通し、面接は終りました。OKですとのこと。
これで一安心。お礼を言って面接の部屋を後にした。

しかし!
入ってきたときの警備室に戻り、預けていた荷物を受け取ろうとしたところ、先ほどの面接官が走ってやってきた。
まさか自分とはおもっていなかったがこちらに話しかけてきたので何か問題がおこったのかと心配していると。
どうやら指紋を取り忘れたとのこと。そういわれてみると嫁さんの指紋はとっていたが自分の指紋は採られなかった。

面接場所に戻り、再度指紋を採って無事終了。

このときに、なんとなく嫌な予感がしたが、それがわかるのはもっとずっと後になってからだった。
(続く

こんなことがありました。(帰国前)

今回はGC取得のためのインタビューを受けるための一時帰国でした。
現在こうしてLAに居ると言うことは無事にすべてのプロセスが終ったということですが、ここに至るまではかなり神経を消耗する出来事がありました。

まず書類の準備段階で、嫁さんの過去に住んでいた海外居住地の警察証明(無犯罪証明書)の取得がかなりトラブりました。
最初は3週間ほどで手に入ると言うことで日本へ帰国する1ヶ月半前まで待っていたんですが、大使館へいったところそのような手続きは大使館では行ってないとのこと。
あわててWebサイトをみなおすと、Webサイトからできるとのことなので、申請をする。
プリントアウトしてお終い。
あまりにも簡単であっけない結末とおもいきや...。

1)警察証明には州警察の物と、連邦警察の物との二つがある。
2)旧姓と結婚後の姓の違いの証明。
3)全書類は、政府の承認をうけ、さらに海外で使う場合は中央政府の承認をうけなくてはならない。
4)政府の承認を受けるには、正式な書類である必要があるので、現地にいる家族に委任状を書いて、頼まなければならない。
5)その委任状は大使館で証明をうける必要がある。
等々、山のように次から次へと問題が出てきたのである、しかも一度に出てきたのではなく一つ解決したと思ったら次がでてくるというような感じで少しづつ。


現地にいる家族に委任状を送るのにFedexを使っても4~5日かかるしかも金額が高い!
しかも証明などをうけると最短のもので5日間、警察証明を受け取るのにまた時間がかかり
地方政府と、中央政府の証明をうけるのにもまたそれぞれ2週間ほど掛かる。
しかも郵送時間は別。
どう計算しても1ヶ月はかかる...。

Webで調べると、いろいろな話があり余計混乱するばかり。
仕方がないので作業を進めつつ、平行して在日アメリカ大使館へ電話で質問。
「すぐにわからないので確認してメールで解答する」と連絡が来たので、まったところすでに以前もらった解答と同じ物が来た。
半分切れ気味で、メール出問い詰めたところ、Webからの印刷下物で良いと言う結論になり一段落。
大使館へのメール質問は一回につき2000円がかかる、合計6000円もかかってしまった。
またFedexや書類の証明、公証などで、200ドル近いお金が無駄になった。

まぁそれでもなんとか書類をそろえることは出来た。
次に待ち構えていたのは書類を英語に翻訳すること。
嫁さんの書類は日本以外の国の書類がいくつかあり、それを翻訳する必要があった。
しかし、日本語でも英語でもない言葉は自分にはわからないので嫁さんに任せていたが、念のためチェックしてみると、内容があやしい。
問いただすと、機械翻訳などを使って適当に作り上げたことが判明、しかもそれでOKと思っていたらしい。
あわててGoogle翻訳と検索を駆使して、なんとか正式な書類っぽい英語で翻訳し、ネイティブの友人にチェックしてもらった。
これが完了してやっと一安心だったが、もう何も信じられなくなり、出発前まで10回以上、書類をチェックし直してました。(続く

2010年5月2日日曜日

DD大募集 モデラーも!!

いよいよ来ました!
デジタルドメインが5月初旬のベイエリア地区でJobインタビューをするそうです。
(はっきりとは書いてませんが、ふつうはベイエリアというとサンフランシスコ近辺です)
そのため現在、大募集中

これがLAのDDのための募集なのか?
カナダのDDのためなのか?
それとも両方の為なのか?は不明です。
募集のページで、ロケーションでベニスを選択してもバンクーバーを選択しても同じように「Bay Area Recruiting Visit」と表示されるので、おそらく両方への募集だと思われます。
またUpcomming showsと文章に書かれているので、複数の作品が同時進行かも知れません、そうするとカナダだけではまかないきれず、LAのほうへも人材が必要だということかもしれません。
おそらくインタビュー時にどちらを希望するのかを聞かれるのだと思います。
DDでTDをされているますおさんのブログによるとバンクーバーもなかなかよさそうです。

一つ気になるのは、なぜ今になって、しかもLA近辺ではなくてベイエリアからの募集なのか?
LA近辺ではすでに他のところに必要な人員をとられて、よい人材が集まらないと踏んでいるのか??


この疑問にしっくりくる選択肢をおもいつきません。

 とりあえず、DDの募集のために準備するつもりがいろいろなことで時間をとられHoudiniの勉強は思ったほど進んでいませんが、とりあえず自分はMayaで応募します!
...と思いましたが、TDの募集でFXアーティストではなかったので、見送ります。
残念ですが、次の機会のためにHoudiniの勉強を進める良いチャンスでもあります。

とりあえず、ブログでお知らせしたかったのは、モデラーのポジションに興味ある方に朗報ではないかと思ったからです。

モデラーも「Organic & Hard Surface」ポジションで募集しています!
他のポジションの募集内容からすると、キャラクターもあるようですね。
 「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」でCGキャラクターを手がけて、これからのビジネスに役立てようとしていたDDですが、その経験が生きて新しいキャラ物の仕事をとってきたということでしょうか!

募集は、www.digitaldomain.com/careers/のページから
「select a studio location」で「Venice」(Vancouverを選択してもでてきますが...。)
Bay Area Recruiting Visit  の左にある「APPLY」ボタンをクリックすると応募用の画面が表示されますので、ここからResumeなどを送ることが出来ます。

Countryで国を選択することもできるようなので、海外からの募集も受け付けると考えて良さそうです。

カナダのDDができてベニス(LA)のDDは一時期どうなるのか?!と心配しましたが、ここまで大募集をかけると言うことは、また在りし日のLAドメインに戻るのでしょうか?!

これからの動向に期待します。