日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年6月19日土曜日

CMの仕事

Methodでの最初のCMの仕事ですが、今日、最後の大きな手直しと思われる修正がはいりました。
主として細部のデティールアップ。
クロスシミュレーションをやり直す必要があり、結構時間がかかりましたが、休日出勤はさけたいので何とか終わらせました。
まぁ、この時間(12:30)で終わるならOK.でしょう。

今回はnCloth中心でやってましたが、ずいぶん勉強になりました。
キャッシュを元にブレンドシェイプを作り、ブレンドシェイプのウエイトマップ・アニメーションでごまかして、最後はジオメトリキャッシュしたものに、ジョイントをつけて微妙な位置合わせ。

nClothは、以前は、まぐれ的なアトリビュート操作でしたが、今はすこしコントロールが効くようになってきました。
まだまだ勉強すべきことはあるのですが、少し自信がつきました。

プロのエフェクトアニメータになるには、すべてコントロールできるようにならないといけませんが、エフェクト系はケースによってはチュートリアルでははがたたないし、ヘルプもそのままでは役に立たないこともあり、創意工夫が必要です。

ジャンボジェット機のパイロットが着陸するのにフラップをどれぐらい下げたらいいかとか、着陸脚を出すタイミングはこれぐらいでいいかな?などと試行錯誤はしないでしょう。
まぁ、エフェクトはルーティーンワークではないのですが、やはりプロを名乗る以上は、すべての部分をコントロールできるようになりたいところです。


約3週間弱の仕事でしたが、いろいろと勉強になりました。
今回はレンダリングに関係する部分は他の人が担当してくれたので、エフェクトに集中できてよかった。
反省点としては、パイプラインがちゃんと運用できなかったので、次回にはマスターしたい。
 
今日、次の仕事になるかもしれないプロジェクトの話をシニア・アーティストが少ししてくれたんですが、またMayaになりそう。
もしかしてCM部門ってMayaだけ??
まぁ、それでも勉強になるし、プレッシャーかけられてもデモリールに乗せられるような良い物ができるので、結果としては満足できます。
 いままで、長年やってきたのは、やはり時間の無駄になっていた部分はあるなと思いました。

質的に良い物が作れないところでは、時間の問題、予算の問題など、いろいろとあると思いますが、結果的に長い間仕事をしても、身につく部分が少ないのかなぁと思いました。

それなりのクオリティーが要求される仕事であれば、きつくても自分のスキルアップになり、短期でも学べることはたくさんあります。

自分自身のせいでもありますが、長年、TVシリーズで、適当にごまかす習慣がついていたのですが、今回は、クオリティーを結構追求させられました。まぁ、エフェクト作業だけに集中できたので、それに応えることができたのはうれしいところです。
おそらくここが一番、勉強になったところかな。
「締め切りも近いし、時間を過ぎるとまずいのでこれぐらいで出しておこう」と思ってその日の成果をスーパーバイザーとプロデューサーに送ると、でティールの追求をされる。
「いやぁわかってるんだけど時間がないでしょ?」といいたくなるのだが、時間はくれるので、まぁなんとかやってみる。
そんなことを繰り返しているうちに、結構質がよくなってくる。


それから、3週間というと、いままでの2~3倍の作業時間で、その間エフェクト作業だけに集中できたたのは、初めてです。 



さて、あとはコンプのほうで、土日にしあげて月曜日にクライアントに見せるそうです。
その時、手直しがあれば修正して今度こそ本当におしまいです。

まぁ、こんなに忙しいですが、合間を見てHoudiniの勉強は続けています。

2 件のコメント:

  1. 日本意外の国は観れないんですか・・!
    何が問題になっているんでしょうね。
    それにしても、この作品前から注目していたのでとても楽しみです!
    これを期に、CGアニメが盛り上がればいいなーとも思ってます(笑)

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  2. そうなんですよね。
    まぁ、権利を所有する人のさじ加減のようですが、Youtubeの円谷プロのチャンネルとか、NHKの有料動画サイトとか、主要な動画サイトはこんなことが多いですね。 「著作権上の問題」とされているので海賊版対策でしょうね。
    ハリウッドとは異なるテイストの、CGアニメ、成功するといいですね!

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