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2010年12月14日火曜日

英会話の勉強

今回の面接で、チャンスはあるものだな~と思いました。

今回を除いて、これまで大きな作品に関わるチャンス(面接までいったこと)は4回ほどありました。
「くもりときどきミートボール」(エフェクト)
「ソーサラーズ アプレンティス」(エフェクト)
「Battle: LA」(ポストビジュ)
「トランスフォーマーズ3」(プレビジュ)

今回は、これまでの物を合わせても、プロダクションそのものも最高の物です。
おそらくこちらにきて8年の中で最高のチャンス。
結果も出てないのにこんな事を考えるのはお門違いですが、うまくいけば来年に公開予定の、あの4作目やあの3作目にも関われる可能性がないとは言えない場所です。

まぁ今回の結果がどうなるかは別として、これまでにチャンスを生かせなかった理由をもういちどおさらいしてみました。

1)エフェクトに対する踏み込みが今ひとつで見せられる物に決め手がない。

2)英語での会話がうまく行っていない。


まず二番目については、そろそろ本腰を入れて変えていかないといけないなと思っています。
自分のジュニアだった人間がどんどん良いところに入っていますが、やはり技術よりも英語の能力そしてLA人としての人間関係を心得ているからだと思います。

そういう意味では少なくとも会話能力を高めるほうが第一かも知れません。

面接が終わった夜、子供に絵本を読んでやる時間になったのですが一冊は英語の絵本。
読んであげようか?ときくと、「ママがいい、ママに読んでもらう。」「だってパパ英語へたくそなんだもん」「英語がすっごく下手だからママがいい」とだめ押しをされましたw


英会話学校へ行くこともできるのですが、英会話すべてをやりたいわけではなく、当面の目標は日常の中での会話を80%理解できるようになるということです。
いや一緒じゃないかと思う方も居るかも知れませんが、日常会話でなされるやりとりは意外と英会話学校では使われない言葉や文法だったりします。

それから、これにはある単語が理解出来ないときそれを抽出して相手に聞き直すと言うことも含まれます。
それができるにはまず聞き取りができ、その自分の聞き取り能力に自信がなくてはできません。

これはかなり敷居の高い目標であることはわかっているのですが、日本語の仕事場での会話を考えたときに、これがクリアされていない人間と働くのは、やはり少し躊躇する面があると思います。
そういう意味では会話能力が60%程度でもなんとかなるとは思うのですが、そこは目標を高めにして80%にしました。

この目標設定により、日常会話での英語のヒアリング時と会話時の集中力を高める目的もあります。


もう一つは、発音の矯正です。
英会話学校へ行けば良いという考えもありますが、ここは徹底して発音の矯正を先にしようかと考えています。
実は日本を出る前にHumminbirdという英語の発音専門のビデオ教材を購入して練習していたのですが、その教材の発行元はここLAにあるのでそこへ通うことを考えています。
(最近は日本校もあるようです)

Hummingbirdは口の形と舌の形から入り、発音を矯正する方法です。
日本にいるときにこのビデオ教材で練習しましたが効果はあったと思います。
「R」の発音方法もこれでわかりました。
ただ、音素の発音はできるのですが、単語の練習までは時間が無かったので、そこまでは身につきませんでした。今回はそれを完璧におわらせようと思っています。

費用はDVDの購入$400、クラスの費用が12回で$400、ちゃんとした状態になるまでには24回は通う必要があるようですので少なくとも合計$1200が必要です。
当時のビデオ教材の費用が同じぐらいでしたから、まぁましかなと思います。
ビデオ教材ではどうしてもこれでいいのかという不安感がぬぐえないのでちゃんとした先生に見てもらえること。
また集中して出来る時間を持つためには必要な出費かなとも思います。


なぜ発音なのかというと発音が矯正されると細かな音の違いがわかるようになり、聞き取り能力も上がるという遠藤メソッドの理論に基づきます。
詳しくはサイトにあるMovieをご覧ください。きっとやりたくなくなりますw



遠藤メソッドは9年ほど前にはこのHumminbirdのビデオに独自のテキストを添付して発売していましたが、いまはそれを元にした独自のDVD教材を作っているようです。

サイトにはTOEIC10倍速習法とか書いてありますが、以前はそんな宣伝は控えめで、今は商売気が出てきたような感じで嫌ですねw
実際TOEICで点数をとることは自分にとっては意味はありません。
正しい英語を理解出来るのは本を読んだりニュースを見るにはいいですが、日常会話は少し違うと感じていますから。


もちろん発音ができ、聞き取り能力があがってもそれだけでは英会話はできません。
それには語彙を増やすことと、多読と書き取り(ディクテイション)も同じぐらいがんばる必要があります。

ただビデオをも見てもらえばわかりますが、かなり奇妙な口の動きになってますw
また発音もなんか違うように感じるかも知れません。
それはこの方法は音素の発音矯正を元にしているからです。
そのあたりを指摘し、別の方法をとるメソッドもあるようです。
英語を音のストリームで覚えて使う


まぁ、反論を読むとなるほどなとは思いますが自分は以下のように考えています。
まずネイティブ環境での子供の英語の覚え方を見てみます。
実際の所、親や周りの人が話している単語を覚えて使うところから始まりますが、単語を話す頃にはかなりの量の文法や単語が頭の中にすでに収まっておりその一部が口から出てきているというのが実際の姿のようです。

実際に子供は最初から正確に覚えるわけではなく、なんとなく似たような音を出してまねるところから始まります。
だから覚え立ての単語とかは結構間違ってても平気で使っています。
なんどか周りの大人に訂正されたり、音素の発音の仕方をおしえてもらいながら成長し、単語から文法をおぼえるころには発音はかなりましになってきます。

ここでわかるように、ネイティブの子供の英語教育においてもやはり口や舌の使い他を見せる音素の練習はありますし、それは必要だと思います。
この点においては遠藤メッソッドで述べられていることはまるっきり間違っているわけではないと思います。

子供の英語教育ではフォニックスといって、母音と各子音の音素の練習に加えて、いくつかの発音の組み合わせパターンも習う方法が広く使われています。
これは上記のHummingbird(or遠藤メッソッド)
そういう意味ではこちらの教材も気に掛かります→「元気イングリッシュ!



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実際の所、翻訳は英会話にはあまり役に立たないようです。
たしかにかけた時間ほどには効果はありません。
英会話は実際に聞いて話すことだけに集中して練習する必要があり、別物ですね。

それに英語で話すときには英語の発想法を身につける必要があります。
これもまだまだですが、渡米したときから注意していた事なので、以前よりはかなり発想ができるようになってきました。

生活習慣や文化にも裏付けされたもので、自分で明確に説明できなかったのですが最近購入した本
英会話をなんとかしたい人の捨てる英語勉強法〈スピーキング編〉 井上大輔」にそのことが書かれていました。

この部分については通常の英会話学校で「こういうときはこういう」という紋切り型の方法では身につけるのはかなり難しいことだと思います。
英会話というよりも英語圏の人間の発想を身につけるということにほぼ等しいので、日常の中で英語圏の人間の会話に多く触れる必要があります。
(まぁこれは英語のブログやYoutube、映画などでも充分だとは思いますが、注意してないと、なかなか身につかないことだと思います。)
実はこのあたりは、自分でもなかなか良くなってきたと思っているので、ここらで英会話に本腰を入れるべきかと思った理由の一つでもあります。


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(2010年12月24日追記:Hummingbirdについて誤解を招く表記をしましたので補足しておきます。
ついでに遠藤メッソッドについても追記しておきます。

Hummingbirdのやり方で、最も力を入れているのは口の形と舌の使い方です。これにより明瞭な発音を目指します。
見た目は不自然にみえますが、練習時には多少大げさにやることで、日常ではそこまで口を動かさなくてもきちんと発音できるようにします。
発声練習などで「あえいうえおあお・・・」と口を大きく動かす練習を見たことがあると思いますが、それに似ています。(腹式呼吸などはしないです。)
日常生活、程度なら普通の英会話で 十分かも知れません、きれいな発音、明瞭な発音を目指す場合には個人的には効果的だと思っています。


自分は、ビデオを見て数週間やっただけで、最初の音素の練習といくつかの単語しかやったことがないので、身につくまでは出来ていませんが、後半のレッスンでは音の強弱などイントネーションの練習もあるようです。
イントネーションについては他の方法をためしたことがありますが、このあたりはHummingbirdは普通の英会話と同じ程度の注意しか払われていませんので、そのあたりが気になる方はHummingbird以外の方法も併用する方が良いと思います。


遠藤メソッドでは、その点も指摘しており、Hummingbirdは遠藤メソッドのほんの導入部分にすぎません。
遠藤氏は単語、文章の音読、聞き取り、その他のことにも同じように力を入れており、Hummingbird以外に大体360時間の英会話練習をやることで、やっと30%ぐらいは自分の言いたいことが言えるようになると言っています
この点からもHummingbirdは英会話の習得ではなく、音素の発音を明瞭にすることに的が絞られていることがわかると思います。


その他の注意点として、音素の発音については同じ英語でも国によって違うことはご存じと思います、Hummingbirdは西海岸(LA)での発音です。イギリスとは少し違うようですが多くの部分には共通点があります。
 LもRの発音の使い分けを考えてもうまく出来ないような人には、勉強になるとは思いますがそのあたりは自己責任なので自分で調べてみることをお勧めします。

また自分は遠藤メソッドを参考にはしていますが、きちんと遠藤メソッドをやっているわけではありませんし、高価なソフトを使っているようですし、ソフトを使うやり方は自分の生活スタイルには会いませんので、これからもやるかどうかはわかりません。
ただ、理論などは自分にとって非常にわかりやすかったので参考にはしています。
実際の所、Hummingbirdもやるかどうかは迷っています。なにせうちの財源はそれほどありませんのでw

他にもいろいろな方法があるし、これからもいろんな方法が出てくると思います。

でも、結局は英会話はやれば伸びるし、やらなければ伸びない。
手段はそれを加速してくれることもあるし人によっては足かせになるかもしれません。

何かの特定の方法でなくては習得できないというわけではなく、継続して練習することで伸ばすことは出来ると思います。
ネイティブは、赤ちゃんの時からそうやってきてネイティブになっているわけですから。)

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