日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
●まとめエントリはこちら ●FAQ ●お問い合わせは左のメールフォームから

2010年7月11日日曜日

国際化とVFX (その1)

スターウォーズEp1、ヴァンヘルシング、ファンタスティックフォー・シルバーサーファーなどのVFXスーパーバイザーをつとめ、Squires スタジオを経営するScott Squires氏のブログ「EFFECTS CORNER」に興味深いエントリがポストされました。
このブログには、氏の長い経験に裏打ちされ、経営者の立場もふくめた、いろいろなVFX業界の話題が書かれており、以前から、愛読しているブログの一つです。
(といっても英語なので斜め読みw)
他のVFX情報ブログと違い、一つ一つのエントリに重みがあります。



タイトルは「国際化とVFX

私も以前、「フラット化するCG業界」で書いたようにこの話題は、現在のハリウッドVFXの将来を考える上で避けては通れない話であり、人ごとではありません。

結論としては、「すでにこの流れを止めることはできない。
ますます加速していく」というのが現実的な見方ではないかと思っていますが、

Scott氏は、どのような結論に行き着いているのか?
自分とはことなる展望があるのか?
同じ結論に達するとしても彼なりの対応策をもっているのか?
きになります。
今回も、例によって自分のために、少しずつ訳してみることにしました。
(例によって適当な訳ですから、その質については保証できません)


-------------
国際化とVFX

VFXの会社とアーティスト達が直面している一つの問題は、国際化に関する問題だ。
Taxに関する奨励金、世界中で差がある生活費など、ほとんどのフィルム・スタジオは映画の仕事をするために今よりも、より安価な方法を探しています。それにはVFXも含まれます。


このブログは、世界中で読まれています。
この記事は、カリフォルニアの事に偏っているかもしれませんが、いつもビジュアルエフェクツにおける、現在の問題を記録するようにしています。


映画の黄金時代にはハリウッド映画はニューヨークで少しは行われましたが、ほとんどがロサンゼルスで撮影されていました。
スタジオは、可能な限り効率的にするため、映画製作所を設立しました。
もし金曜日に撮影が終われば、月曜日にはまた別の撮影を始めます。
ステージ、セット、バック・ロット(撮影用の土地)、そして、リア・プロジェクションは、スタジオ・ロットの範囲を超えて、広範囲な撮影を可能にしました。
もし1890年代のニューヨークへ行きたいなら、バックロットをワンブロック歩けば良いのです。
も1940年大のミッドウエスト街へ行きたいなら、バックロットの道を左へ曲がればいけます。
多くのロケ地が、スタジオ内の簡単にアクセスできる場所にありました。
そこには、大牧場や、西部の町並みを作ったり、特別なセットを作るための野外の場所もありました。


イージー・ライダー(1969)のような映画で、スタジオは自分達に何が必要かを再び考え直すようになりました。
多くのバック・ロットは短期の収入のために売り出され、より多くの真の場所で撮影がなされました。
いくつかのケースでは、より低価格で、異なる場所を使った撮影ができましたので、これは理解できます。
他の場合には、フィルム内で本当の場所を求めるために、その場所に行くことでした。


スターウォーズや未知との遭遇といった映画が撮影されたとき、ほとんどのVFXはロサンゼルスで行われました。
ILMがカリフォルニア北部へ引っ越ししたことで、その仕事はほんの少し広範囲になりましたが、それでもハリウッドVFXの仕事のほとんどは、カリフォルニアで行われました。
VFXの会社は、その活躍場所の格付けにのせられ、仕事は「能力」、「クオリティー」、そして「コスト」によって契約されました。


VFXのデジタル時代には、いくつかの国と州がVFXを含んだTax奨励金を提供しはじめました。
デジタル時代は、どこにでもセットできるコンピューターとソフトウエアを使うことができます。
VFXアーティストは、どこからでも呼び寄せ、そして少ない尽力でセットアップできます。
VFXアーティストは、基本的を地方で訓練でき、インターネットは仕事を終わらせるために、イメージをどこにでも素早く送ることができるようになり、どこにいてもリビューすることができるようになりました。
スタジオは、いつでも節約を切望しており、失敗がないようにしています。
彼らの視点では、VFXはどこにでも終わらせることができる便利な物なのです。


現時点では、多くの国がTax奨励金、払い戻し、特定の仕事が国内に流れ込むことを条件に映画への投資(Pre-investments)までしています。
いろいろな州でも、数億円に及ぶプロダクションの費用がかれらの州に流れ込むように、Tax奨励金を用意しています。
詳細は大変異なります。 内容によっては、賢い投資にもなり、ばかげた投資にもなります。


続く...

0 件のコメント:

コメントを投稿