10日ほど前からTwitterで騒いでいた電話面接が終わりました。
結果としては、散々というか。
本来の対面で行う面接は、最近なれてきて大体思ったことが、多少つまづいても言えるのですが、電話面接は初めて、いろいろと相手にどう聞こえているのかとかどう思われているのかが気になってうまく出来ませんでした。
一つの原因は、今回電話面接は初めてだったので、いろいろと下調べをしました。
1)面接での質疑応答についての回答のしかたとその準備
2)電話面接で気をつけるべき事
そして、今回の会社で採用されたらつくであろうプロジェクトにすでに参加されているある日本人の方からも下記のような事を始めいくつかのアドバイスを頂きました。
3)デモリールのショットで具体的なショットを取り上げ何を担当したか聞かれる。
4)何かそちらから質問はありますか?
これらについてなにをしたか反省点も含めて書いてみたいと思います。
最初は事細かにかいていたのですが、面接の内容をそのまま書いてはまずい
(面接前に誓約書にサインしているので)ので、具体的な部分はすべて省略しました。
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1)面接での質疑応答についての回答のしかたとその準備
「1」については「tell me about yourself?」とか「what is your strengths?」というような質問に対しての回答の仕方です。
これらについては、入念な下調べと回答を前もって準備しておくことが必要であると様々なサイトで 述べられており、共通して言えることはただ単に自分の履歴をのべるのではなく、「いかに自分がこのポジションに適しているかを面接官が理解出来るようにする必要がある」と書かれています。
実は、この1週間ほどはほとんどこの部分を考えることに力を注いでいました。
というのはこれは結構、他の日本人の方も同じだと思いますが自分の苦手とするところからです。
自分のことをVery Goodとか恥ずかしいどころかおこがましくてとても言えないというのが、通常の日本人の感覚です。
しかしアメリカではいかに客観的に自分を正確に判断できているかが問われます。
他の人に役に立っている部分、他の人にほめられたり、よく貢献出来ている部分はこの「VeryGood」に当たります。これを的確な単語をつかって表現することで、その自分のチームにおける重要性や特性が伝わります。
逆にこの部分が言えないと、たいしたことがない人物と思われかねません。
しかし、これを大げさにやったり嘘を書いてはいけません。
自分の観察では、業界経験が少ないネイティブでさえ、それをやってしまう人が多いように見えます。
少なくとも仕事です、仕事に嘘や誇張を持ち込むのは厳禁。
まぁそれでも通用してしまうことがあるのがLAですがw
少なくとも日本人のほこりとしてはそんなことは、いくら職を得るためとはいえ絶対やりたくありません。
そもそもそんなことをして仮に相手をだませても、職場での自分の仕事ぶりをごまかすことはできません。(まぁかなり口がうまければ、ある程度はごまかせますが、そんな人生は嫌ですねw)
自分が困るだけです。
まぁそれはネイティブの方もわかっているのかサイトを見ると、そういった自己表現のための言葉に加えて、実例を交えて説明するのが良いとされています。
さて、この質問似たする回答は、こつがつかめるまで何度も書いては書き直し。
これだけでほぼ7日間かかりました。
付け焼き刃では、完璧な物は無理だとわかっているので理想の70%ぐらいは出来ただろうと思う時点で良しとしました。
これには今までの面接の失敗や反省、職場での悔しい思いなど(笑:LA人は口がうまい人がので上司に取り入るのがうまい人に多く出会ってきた。)を生かすことができました。
結局はすべての回答は準備できないので、上記二つの質問に加えて、「Why did you chose this career?」「What is your strenghts?」という質問への回答を準備し、ネイティブの友人に自然に聞こえるかどうかをチェックしてもらいました。
また面接前には何度も声に出して読み、朗読ではなく自然な会話に聞こえるよう、自然な自分の言葉でいっていることが感じられるように練習しました。
曖昧な発音の単語については、その発音をWebの辞書でしらべて、補正しました。( Webの辞書の大半は発音が音声で聞けます)
結果として...
実際の面接では、これらの質問をされることはありませんでした。
が、あるショットについて説明するときに、上記の「Tell me about your self」の回答の中の実例がそのショットについての話だったので、スムースに答えることが出来ました。
しかし、苦労したことについて聞かれた時は、返答に困りました。
というのはどのショットも同じぐらい苦労している。
しかもその苦労ってのはどれもほとんどが、エラーなどの対処の思い出ばかり。
おもわず「えー」と詰まってしまい。気持ちは焦るばかり。
ちょとと的がずれた回答をしてしまったかなと思いましたが、案の定再度質問をかえて聞き直されました。
面接官の答えは「I see....」。
最後の間が怖かった。
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2)電話面接で気をつけるべき事
これは、相手にはこちらの顔が見えないので言葉をはっきりと聞こえるように発音するということ。
「あー」とか「うー」とか迷っているような言葉を発せず、明確にスムースに答えるということなど。
実はこれは、結構難しい。
面接の途中で、想定外の質問がされたときにネイティブ以上に時間がかかってしまうからです。
というのは、まず想定外の質問がされたきにその答えを考える時間が必要です。
言葉がすらすら出てくる場合は、その答えを考える間に、場を持たせるために適当な言葉を言うことができますが、英語が駄目な自分にはその方法は出来ません。
そして回答が思いついたら、それをどのように構築するか内容を考えなくてはいけません。
それからその内容を英語にして説明します。
この内容を整理すること英語にすることを別々にやっているため、頭の中ではネイティブに比べてより複雑な思考過程が必要とされます。
(このあたりのことは井上大輔氏の著作にも似たようなことが書かれています。)
そのためこの部分にはかなりの沈黙の時間が必要となってしまいます。
そうでなくてもテンパリがちな面接の場では早く答えようとあせってしまい、そのあたりの順番がうまくいかず、整理されないままに単語を口にすることになってしまいます。
そのため、予想外の質問がされたときには「うー」とか「あー」とか多発してしまいました。
しかも口をぬらすために一度口を閉じて、しゃべろうとしたときに大きな舌鼓の音が。。。
「あ~やってしまった....最悪。」という気分でした。
どうか悪い印象をもたれないでほしいですが、まぁ無理でしょう。
それから電話面接では「hallo」といってはいけないという注意をしているサイトも見て、言わなかったのですがw
面接官の自己紹介の段階で、普通に「Hi」とか言ってしまいましたw
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3)デモリールのショットで具体的なショットを取り上げ何を担当したか聞かれる。
これは実は、もうなれてきています。
というのは、いままでに何度か受けた面接でも必ずきかれるのはこの質問です。
それにショットブレイクダウンを書いていると、比較的回答も思いつきやすい内容です。
今回は、ショットブレイクダウンには書かれていない内容、どんなレンダーパスを作ったかとか制作時間などを盛り込み準備しました。
ただ準備段階では、今回一番苦労したものについては、考えていませんでした。
苦労の内容がそれぞれ違いすぎて、きめられないというのもあります。また「ベストのショット」も同じです。
実はいつもデモリールを作るときにベストショットを決めるのに苦労します。
自分のベストがどれか、苦労した物はどれかということをあまり把握できていないのですね。
これは反省点です。
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4)何かそちらから質問はありますか?
これはどのサイトを見ても同じく必ず質問を準備しておくように書かれています。
実際の所、これはいわれるまでもなくいろいろ質問したいことは出てきます。
このあたりもさほど困ることはありません。
今回もいろいろ考えていると10ぐらいの質問が思いつきました。
さすがにこれを全部質問するのは気が引けたのです、いくつかは省略して4つぐらいの質問で終わらせました。
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面接全般について、
最初に各面接官が自己紹介してくれている時に、半分以上の人達の話している内容がきちんと聞き取れてないことに気がつきあせりが出てきました。
幸い電話口でメインに質問してくれた方は、聞き取りやすかったのでそのあたりは助かりました。
今回は海外の面接ではなくアメリカ国内のしかも地元LAからの採用と言うこと、そして経験者の採用と言うこともあり、面接内容も至ってふつうのCG会社の面接でした。
期待したというか、Webの情報にあるような普通の会社の質問はありませんでした。
ちょっと過剰にかまえすぎたかもしれません。
そのため予測から外れた質問が来たときに必要以上にあせってしまいました。
やはり普段の自分(の考え、予測)で良いという考えを変えるべきではなかったと、 反省。
また聞き取りやすい発音の人からの質問では、内容のかなりの部分は理解出来るのですが、早口で聞き慣れない言い回しをよくする人の内容は、10~30%の理解しかできていないように思います。
このあたりは聞き取り能力をアップしないと通常の仕事でも支障がでるので、早急の課題でもあります。
自分の発言については、発音もそうですが文法をはっきりと理解し使う必要があると思いました。
実は、英語については文法や単語を覚えるやり方がきらいで、そのあたりは体験から学ぶべしと思っていたのですが、はっきりいってこのやり方には限界があります。
そして、英文法が適当でも話し続けるという悪癖がつきました。
臆せず話せるのは良いんですが、相手に通じない文法ではね...。
考えてみると体験から学ぶという方法において真剣みが足りませんでした。
子供が単語を覚えて会話をできるまでの集中力には及びません。
幼児が言葉を覚えるときには自然に覚えると思っている方が多いかも知れませんが、あれは集中力のたまものだと思います。
幼児が新しい言葉を覚えようとするときの集中力はすさまじい物があります。
一つの言葉から発音、意味、そして文法からその心まで吸収しようとするすさまじいまでの集中力があります。だからこそ聞くだけで、体験するだけで話せるようになるのです。
さすがに自分はそこまで集中していませんでした。
多分、これからもそこまでの集中力はもてない。
というわけで、英文法も基本的な物は勉強し直そうと思います。
ショットに関しては、面接官が注目するのは本当にデモリールの最初のほうだけだなと思いました。
もちろん、全部を見ているので途中のショットについても質問はあるのですが、注目度が高いのは最初のほうです。
デモリールは、採用する側に「おっ」と思わせて、このショットについてもっと本人の口から聞きたいと思わせるのが鍵かと思いました。
そしてそれは最初のショットで行われるんだということにリアリティーがでてきました。
面接では後悔しないように準備してきたつもりですが、ニアミス(想定した質問とは微妙に異なる質問)があったために必要以上に焦ってしまい、思うように本領が発揮できず、通常よりも対応がうまくいかないという後悔しきりの結果となってしまいました。
おもいっきり想定外の質問がきてたらあきらめも早いのですがねw
色々と悪いことばかり書いてきましたが、ひとつだけまぁ成長したなと思うのが、相手の言うことが以前に比べたら聞き取れるようになってきたなと言うことです。
こちらに来たばかりの頃は10%もわからなかったと思いますが、 いまははっきりと発音してくれるひとならほぼ70%ぐらいはOKです。まあ8年も断っているので本当はこれ以上できないと恥ずかしいぐらいですが。
早口な人や、聞き慣れない言い回しを多用する人、感情(イライラ感)が口に出やすい人は苦手ですが、これは積極的に英会話の能力を上げていくことで克服出来ると思います。
今回の面接が仮にうまくいって、もし働きぶりが気に入ってもらえたら次のプロジェクトにも関われるかも知れません。
今回の仕事も次の仕事も、もし関われたらこれまでの持ち続けてきた夢が叶うほどビッグな物です。しかも職場も...。
今回駄目だったらもしかしたら次の機会はかなり先になるかも知れません。
それほど、今回のチャンスはまたとない機会だと思っています職種や敷居の低さ(想定)も。
財布に入れている、うちの神様は心配するなって言っているんですがねw
結果は来週です。
まぁ、仮に今回だめだったら、次は相手からきてほしいと言われるほどになって見せますよ(と大風呂敷を広げてみる)。
とても魅力的な記事でした。
返信削除また遊びにきます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
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