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2010年9月6日月曜日

本「スタジオプロジェクトDynamics」への補足 (その5)

これで5回目となりますが、
内容的に間違いだけでなく、内容に関する別の説明を加えたり、勝手に自分の考えを追加しているのでシリーズ・タイトルを変更しました。合わせて過去のエントリのタイトルも新タイトルへ修正しました。
旧: 本「スタジオプロジェクトDynamics」の間違い
新: 本「スタジオプロジェクトDynamics」への補足

このエントリ・シリーズは本「Maya スタジオプロジェクトDynamics」を持っていない人には、まるでわからない内容となっていると思いますが、意図的に最小限の部分しか載せていません。
気になる人は、本を購入することをお勧めします。


いままで述べてきたように、多少表現に難がありますが、このようにパーティクルやフルイド関係のアトリビュートの詳細をまとめている入門書は他にないと思います。
これからMayaでエフェクトを志す人は必読書といえるかもしれません。


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Pg29 コンテンツの詳細 補足その1
コンテナのコンテンツを表現するには、Mayaの[コンテンツの詳細]オプションを変更します。
原文は
You describe the contents of a container by modifying what Maya calls content details.
重箱の隅をつつくと「オプション」とはどこにも書かれていません。

直訳的に訳すと、
Mayaの[コンテンツの詳細]に手を加えて、コンテナーの内容を描写します。

これでもまだわかりにくいので意訳すると
コンテナーの内容は[コンテンツの詳細]から設定します。

結局の所、言いたいことはこういうことだと思います。



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Pg29 コンテンツの詳細 補足その2
・・・プロパティーは世界であるコンテナ内での・・・
日本語としては少し奇妙な感じがします。

原文は「・・・within their world, the container・・・

同訳してよいか困るのですが、
世界」だけだと、どの世界のことをさしているのかわかりません。
原文は「their world」ですから

・・・プロパティーはその世界であるコンテナ内での
と「その」をつけるだけでも少し理解しやすくなるように思います。



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Pg29 コンテンツの詳細 補足その3

詳細はボクセルに値を適用するだけです。ただの数値として考えてください

原文は
Details merely apply values to voxels and should be thought of as just values.

このDetailsを一般的な「詳細」という単語と、とらえるべきか「コンテンツの詳細」ととらえるべきか迷いましたが、
Details」と原文にあるので「コンテンツの詳細」のことだと思われます。

なので、意訳としてはこうなるのではないかと思います。
コンテンツの詳細は、ただボクセルに値を適用するだけで、ただの値として考えるべきです

もっとわかりにくくなったような気もしますねw

後に続く文章を読むと少しわかってきますが、要は

ここで設定する数値は物理学的な現実の数値とイコールではない。
MayaのFluidをコントロールするための独自の値にすぎない。

ということが言いたいようです。


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過去の関連エントリ:
本「スタジオプロジェクトDynamics」への補足 (その1)
本「スタジオプロジェクトDynamics」への補足 (その2)
本「スタジオプロジェクトDynamics」への補足 (その3)
本「スタジオプロジェクトDynamics」への補足 (その4)

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