日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2009年11月25日水曜日

「UP」と「PIXARの小西園子さん」

(2009年11月26日に若干改訂)

Disneyからオスカー審査用「UP」のDVDが届いたので、やっと見ることが出来た。

「レミーのおいしいレストラン」も「Wall-E」もみておらず、「カーズ」以来のピクサー作品だった。

最初の10分はセリフも少なく、音楽と演出、そしてアニメーションだけでここまでできるのかと驚かされる。
質感もすばらしく、ただの技術的な進歩だけでなく、それ自体も効果的な演出となっているように感じた。

とくに前半はアニメーションと、その演出だけで見せてくれる。
小さい子供に見せるには、少々度が過ぎていると感じるシーンがいくつかあるのだが、それをのぞけば、おそらくいままでみたPixar映画では(自分の中では)最高のものだった。


さて、最後のクレジットも、こっておりずっとみていたが、ふとSonoko Konishという日本人の名前が目にとまった。
Character Modelingだったと思うが、ピクサーではたらく日本人ということで興味を持ちしらべてみた。

【PIXARの秘密】和を貴ぶ社風の総合力


もしかしたら以前に見たことがある方だったかもしれないが、改めて調べてみて驚いた。
ピクサー設立当初から作品に関わっている方で、「MR.インクレディブル」ではニュースキャスターの声優までやっていた。
(参照ブログ:魔法の世界にあこがれてつっぱしっちったよ。


VESでも受賞された経験もある。
もしかしたら、この受賞の前年にもVESの授賞式に出席したが。
その時にもにこられていたかもしれない。そのときには遠目でみただけなので、日本人かどうかわからなかったがアジア系の女性はめずらしかったので記憶の片隅に残っている。

6歳で映画「スターウォーズ(1978日本公開)」に衝撃を受け、高校時代に渡米したとのこと。
行動力ありますね。
アメリカで成功した人は、実力と共にやはりこの行動力が伴っています。
「いつか」とか、「将来は」とかではなく「今やろう」「今なにができるのか」をベースに行動されているような印象を受けました。
同じく「スターウォーズ」で衝撃をうけても、30過ぎまで何もしてこなかった自分の行動力の無さはなさけないです。

それにしてもこの記事を読むとPixarという会社自体もとても魅力的な会社ですね。
こっちの会社では、スナックコーナーがあったり、社内を誰かのペットの犬があるいていたりとかは普通にあるのですが、Pixarには、ピクサー大学というのもあるらしく、彫刻、脚本、ヨガなどいろいろな事が学べるらしい。
将来はピクサーに行ければいいなと、無謀な期待を持ってしまいます。

それにしてもピクサーの社風はすばらしい。
もちろん、忙しいときやたまには、社員同士険悪になることもあるのでしょうが、きっとそれでも仲直りできるような社風なんでしょうね。

いまの職場で働いてて、思うのは目新しい人には丁寧でにこやかに接してるんですが、いざ内部での会話となると文句タラタラ、クライアントを批判するなどというのも目に付くありさま。
(注意:私が関係してきた職場の話です。それ以外の会社での経験はないので一般的かどうかはわかりません。)

人の文句や批判は効いているだけでネガティブな気持ちになるので好きではありません。
かといってそれを真っ向から否定して対立する気もないのでスルーしてますが。
どちらにしても、自分の可能性を極限まで試そう!とか、もっといいものを作ろうというような前向きさはくじかれます。
正直、それが嫌で転職を考えているのもあるんですが...。

聞いた話だと、Sonyやリズム&ヒューズでは多少ポリティックだったり、年功序列的な雰囲気があるらしい。
ピクサーは生涯契約となるらしいので、それと較べると自分の場所を確保する必要がある会社ではのんびり構えていることもできないので、そうなってしまうのかもしれない。
そういった雰囲気がないなら、アーティストにとって、ピクサーは働くにはまさに最高の場所ですね。

最後にYomiuri Onlineで連載されていた「PIXARの秘密」への全リンクと市村佐登美さんのブログ「Long Tail World」からピクサー関連のリンクをまとめました。

Yomiuri Online 「連載 ジブリの挑戦/ピクサーの秘密

「Long Tail World」

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