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2010年5月13日木曜日

発砲事件

嫁さんに聞いた話、近所のメキシコ人の知り合いの人が教えてくれたんだけど、先週金曜日にうちのアパートから数百メートルとのところで発砲事件があったらしい。しかも日中3時頃。
そういえば、ヘリコプターがずっと飛んでいて、気にはなったが、もし何かあったら危ないので外にはでなかった。
なんでも盗みか強盗かが逃げている時のことで、この発砲で近所のスリフトショップ「Goodwill」のガラスが割れた。
犯人はうちのアパートのすぐ近くにある路地を走りぬけたらしい。
その路地はうちのアパートの駐車場から20mほどであり、もし子供を連れて帰ってきたタイミングだったらと思うと恐ろしい。

この近辺で、発砲事件はこれで二度目だ。
前は3年ほど前にうちから4ブロックほど離れたところで起きたらしい。

今回の発砲事件はギャングとは関係なさそうだが、ちの近所は、スプレーで書かれたギャング(SOTELl13)のサインを時々みかける。
最初は、よくあるちょっとつっぱった高校生のグループが自分達の主張をするのとかっこつけのためにサインを書いているだけだろうと 思っていたが、1年ほどしてたまたま見つけたサイトで、これがギャングがテリトリーを主張しているサインだとわかった。
SOTEL13は、家の子供もよく行く近くのストーナーパークという公園を拠点として活動しているらしいヒスパニック系(メキシコ人など南米)ギャング
他にもVenice13とかCulver City13というギャングもあるらしいが仲間ではなくライバル。
(Venice13から来たブランドもあるようです)

WestLAあたりでは、メキシコマフィアとつながる、メキシコ系ギャングと黒人系ギャングは争いがはげしいらしく一時期、SantaMonica高校は、その争いが問題になり、すべての親が生徒を送り迎えすると言うこともあったらしい。
 
実はこの近くには警察の大きな支部があり、よく見回りもしているので昼間は比較的安全。
それが抑止力になってはいるらしく、ここに住んでからギャングの争いなどは聞いた事はない。
しかし、夜に出歩くのは危険だ。


LAでは警察は何かあるとすぐにヘリで飛んでくることがある。
特に夜はそうだ。
2年ほど前に、夜中の3時頃、ヘリのジェット音が聞こえるほど、低空にホバリングして、うちのアパートの中庭を照明で照らし、容疑者を探していることもあった。
さすがにうちのアパートを直接探していたのは5年間で、この一度だけだった。
ただ数ブロック内でホバリングして探しているのは1年に2~3回ある。
実はこれを書いている時点でも外を飛んでいる。

友達のアパートではしょっちゅう、照明でさがしているそうなので、この辺はまだ大丈夫と言うことだろう。

発砲事件のことが気になったので、LAPD(LA警察)のホームページに情報がのってないか見てみたが見つけることが出来なかった。
かわりに自分の住んでいる住所の近辺で起こった犯罪についてGoogleMapを利用して見れるようになっていたので検索してみたところ。
路上や車からの窃盗 、強盗(暴力)など、車で5分以内の圏内で7日以内で10件以上の犯罪が出てきた。

LAでは比較的安全な地域だとは聞いていたし、このあたりは夜でも比較的安心できる雰囲気のある場所だったのに、心配になってきた。


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LAでは日中と夜。そしてビジネス街では平日と休日。
これらはまったく違う顔を見せる。

平日の日中はスーツを着たサラリーマンにあふれたLAのダウンタウンも休日に行くと人っ子一人いない場所もある。
そして、夕方になってくるとかなりさみしい雰囲気に包まれる。
あまりにも人がいない。叫んでも誰も来てくれないのは確実だ。
こちらに来たばかりの頃に夕方バス停の場所がわからずにダウンタウンを歩き回ったことがある。
歩いているのは浮浪者か、なんとなく柄の悪い若者がつるんで、座っているぐらい。

どんどん暗くなるので、とにかく誰かに聞こうと思い、閉めかけていたお店の人に声をかけたら、かなり驚いた顔をして硬直していた。
そして、「あっちへいけ」と言わんばかりに追い払われる。
しばらく歩いているとバスに運転手がのって休んでいたので、ドアをノックしたがなかなか開けてもらえない。
ドアを開けずに話して、結果的には「知らないよ」と言われた。
最終的にはバスを見つけて買えることが出来たが、これ以後、夕方にはダウンタウンを歩かないことにしている。
後になって、このような時間に、歩いているのはかなり怪しいと思われても仕方がないのだなと理解した、それにしても、軽快の仕方が尋常ではないなと思ったが、命に直結する事もあるので、妥当な反応だったんだなと思った。



LAのダウンタウンの近くは、LA暴動のきっかけになった場所もあり、 日中でも怖い場所がある。
一度、バスを寝過ごしたときに、その近くで下りたことがある。
電車に乗りかえるためには数ブロックほど歩けばいいので、10分ほどだろうと思った。
バスを降りた場所はメキシコ人が多く、にぎやかな通りだったので、これなら大丈夫だろうと思い、目的の方向へ向かって大きな道を歩き始めた。

歩いている家に、黒人が多いなと、ふと気がつくと周りは全部黒人。
しかも柄の悪そうな感じで、道ばたに椅子を出して座っている。
歩いているとじろじろ見られる視線を感じるところだった。
黒人以外にいないか?と思ってみたら、白人やメキシコ人はみんな車に乗って通過している人たちだけ。
よく映画などで見るNYの黒人外のような雰囲気。
さすがにやばいと感じ、足早に歩いた。
お金が無い時期で着ている服も 靴もぼろだったから相手にするほどでもないと思われたのか、事なきを得た。

このようにLAではわずか1ブロック、もしくは大きな道路をはさんで反対側へ行くだけでも、がらりと雰囲気が変わり治安が悪くなることがある。
ちょっとだから大丈夫というのはかなり危険だ。

ずいぶん前に、地下鉄を使って仕事に行っていたことがあるが、いつも使う駅のエスカレータが使えなくなっていた。
みるとエスカレーターとその5~6メートル上にある天井にかなりの汚れがついている。
汚れというか、どうみても血痕。
かなり飛び散っているのを見ると、これは銃による物だったかも知れない。

このように銃社会ということもあり、子供が十に興味を持っていると、ちょっとぴりぴりしてしまう。
いまはまだ小さいから良いがそのまま興味を持っていると、ふとしたきっかけでギャングとのつながりをもってしまうこともないとは言えないからだ。

子供と同じ暮らすの日本人の子供とか見ていると、レンジャー物の日本のテレビ番組やスターウォーズに影響されまくって、銃のオモチャで遊ぶのが日常になっており、親もそれをよくあることと受け入れている。
そういった子供に自分の子供も影響を受けて銃に興味を持っているのだが、もう少し子供に見せるTV番組を配慮したほうが良いのではないか?と思う。

気にしすぎているように見えるが、そうは思わない。
日本にいると気がつかないがLAや諸外国は極端に娯楽が少ない。
LAなどでは、心をいやしてくれる自然も少ない。

日本人は物を見たり、つくったり、所有することでいろいろと精神を満足させることができる。
しかし他の国では、ただ退屈な日々を過ごすことになることも多い。
そのようなところで、パワーがあふれる若者が、満足するような環境というと少し危ないギャングというのはとても魅力があるように写ることも考えられる。
麻薬なども、簡単に入る世界だ。
マリファナなどはよく言われているように普通に横行している。
人によってはたばこよりは健康に良いと言う人もいる。
自分に歯止めがきかなければどこまでもずるずる言ってしまう。
しかも、その程度が激しい。警察沙汰、運が悪ければ生き死にに関わることとなる。
日本的な悠長な考え方で子どもを育てるのは危険なように思う。


さて、こちらにきてすぐ聞いた話だと、若い白人女性が夜に一人歩きしている場所でなければ、危ないと考えたほうが良いらしい。
また治安が悪い場所は(進入できないように)窓に鉄格子がはまっていることが多い。
LAは自動販売機などはほとんどないのだが、たまに公園などに清涼飲料水の自販機がある。
その自販機は頑丈な鉄製の檻に入れられ、お金を入れるところと商品を出すところだけが開いている。

ガソリンスタンドにある、小さなお店は夜になるとお金と商品をやりとりする小さな窓口だけがあったりする。


こう考えると、日本とはずいぶん違うんだなと思う。
それにしても、次に引っ越すときは、もっと治安が良さそうな処にしたい。
 少なくとも落書きや裏路地のゴミが少ないところにしたい。

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参考リンク:LAギャングの消えないタトゥー 
参考リンク:www.StreetGangs.com

それにしても、参考リンクみているとLAってギャングのテリトリーだらけ、しかも今までのことを思い出して書いているとだんだん住むのが苦痛に思えてきた (T0T)

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