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2010年3月29日月曜日

東映アニメーションの新作品 (続報) 、ガイキングはヘヴィーメタルの一部?

<追記:ガイキングはヘヴィーメタルの一部としてお伝えしましたが「CIAこちら映画中法情報局です」によると、企画されてはいたものの、ヘヴィーメタル自体は制作費の目処がつか実現が薄いそうです。今回のガイキングは、そこから派生し、別の長編映画となる予定だそうです。やっぱり私の英語力ではちゃんと理解できていませんでした。というわけで今回のエントリについては眉唾物として読んでください。元の情報もわかりにくい部分があるのですが、ヘヴィーメタルの一部として含まれ、且つ別の長編映画として作られるのか?それともヘヴィーメタルには含まれないのかは不明です。今回の短編ももともとはヘヴィーメタルのために作られたっぽいです。>

前回のエントリ「東映アニメーションの新作品」で書いたガイキングについてさらなる情報がありました。

まずは、hayaashiさんからトレーラーがアップされているというコメントがあり、さっそくみてみました。

かなり短いのですが、そのクオリティーを知ることができます。
トランスフォーマーをトップレベルのクオリティーとすると、良くできたプレレンダームービーとトランスフォーマーの中間ぐらいのクオリティーでしょうか。
俳優がライトステージを使った部分と見られますが、構図的に平面ぽくみえてしまうので、他のアングルからの映像もみてみたいところです。


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さて、もしかしたら情報がアップでとされているかも知れないと思い、検索を再度かけてみたところ「Ain't It Cool News」サイトに以下のようなエキサイティングなニュースがありました。
GAIKING and some other SHOGUN WARRIORS are coming to our future! Biggest Thing Ever?


数日前にGigazineの記事でもガイキングのイベントについてふれられていましたが、

このCool Newsによると、著者は、ライトステージの開発者、ジュールス・アーバック氏との電話による会話をしたと述べています。


10年前に、Cool Newsは、ジェームスキャメロンがマジンガーゼットを作ろうとしていることを記事にしました。

それから時が流れ、LightStageの開発者がLightStageで作った物(おそらくベンジャミン・ボタン)をキャメロンと、デビッド・フィンチャーに見せたそうです。
そして、ガイキングとその他のショーグン・ウォリアーズを映画ヘヴィーメタルのプロジェクトの一部として作る事に決めたそうです。
それはおそらく7分の長さになるであろうとのこと。
(ちなみにガイキングはショーグン・ウォリアーズの一部です)

ヘヴィーメタルは、元々アメリカのSFコミック雑誌で、一つのコミックではなく、日本の漫画雑誌のように短編がいくつも集められている物です。
1981年(Youtube)と2000年(Youtube)にアニメーション映画化されました。特に1981年のものは有名です。
内容的には、コミックの雰囲気を生かし、クリープショートワイライトゾーンのようなオムニバス形式になっていました。


今回のヘヴィーメタルも、同じようなオムニバス形式になるようですが、
ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャーが共同プロデュースし、ザックスナイダーなどの他の監督と共に、それぞれに1つのエピソードを担当する予定です。

「GAIKING」のトレイラーにあるように過去のような2Dアニメーションではないようです。
(参照:Heart Attack(大人向け映画 『ヘヴィ・メタル(Heavy Metal)』 リメイク♪



ガイキングについては上記Gigazineの記事にもちらっと書かれていますが、撮影のために実物大のものを作ろうとしているようです。
LAのベニスにあるNew Deal Studio(ダークナイトのバット・モービルとトラックの正面衝突のシーンをミニチュアで作成した会社です。)のMatthew氏によると、現在のCGのトレイラーは、ファンにデザインの方向性を味わってもらうためで、この方向性でいくそうです。
しかしすべてを明かしているわけではなく、実際の物はとうぜん、圧倒的なものになる。
としています。

またこの記事の著者がジュールス氏とのE-mailでやりとりした際にも、「映画は制作中であり、まだあるべき姿ではない」と述べられていたそうです。
ライフサイズのロボットをつくるために、海外の投資家からの出資をつのっている。
そしてそれをスキャンし、フル・スケールの解像度とイメージでコンピュータ上に取り込もうとしているようです。

全長50mなので作れなくはないとは思いますが、出来たとしたら凄いですね。
New Deal Studioには以前、CG部門の面接にいったことがあるのですが、かなり広い敷地で撮影もできるスタジオをそなえているところです。
ダークナイトで証明されたように、その技術はすばらしいものがあります。
他にはスパイダーマン3でクレーンがビルを壊すシーンのビルや、アービエイターで飛行機が住宅街へ不時着するシーンのミニチュアもここで作成されました。


そしてジュールス氏とMatthew氏が強調しているのは、今回のGAIKINGのトレイラーはCGモデルの部分だけで、最終的に映画の中で見られる物とは違うと言っています。
リリースは2012をめざしています。

また、舞台は他の世界、技術、生物が存在し、地球も全く違う様相をみせているらしく。このNewYorkに表れたガイキングのショットは、フラッシュバックのシーンからとられているそうです。

またライトステージは進化しており、現在では、リアルタイムで4Kサイズのレンダリングができるそうです。



上記の英文記事はざっと目を通しただけであり、残念ながら私の英語力ではマジンガーゼットについては詳しいことはわかりませんでした。
デヴィッドフィンチャーは「ブラックホール」のリメイクも始めたようですし、これからの動向に注目です。



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ここからすると東映アニメーションが主導を握っていると思っていましたが、そうではなくハリウッド映画の一部だということがわかります。
まぁ、わかってしまえば、トレイラーが北米で作られたことなどおも、ああなるほどねと言う気がします。

これは映画のマーケティングや、広報活動、おそらく制作品もハリウッドのシステムに組み込まれているので、作品自体が世界中で上映されることは確実ですね。

東映アニメーションのニュースから個人的に推測したことは
1)GAIKINGの部分については東映アニメーションが手動をにぎって制作をすすめてきた。
2)GAIKINGの部分については公表する許可をもらったが、それがヘヴィーメタルの一部であることを公表することは許可もらたっていない。
とうことです。

「1」については、そうであって欲しいという期待のほうが大きいのですが、CGはアメリカで作られていることから実作業というよりもプロデュース面における協力なのかもしれません。
ただ、ヘヴィーメタル自体の公表に先駆けて、GAIKINGの部分を公表できたとおいうことは、この部分にういては、かなりの主導権をにぎっているような気はします。
GAIKINGにいたっては、デザインも胴体部のドクロの形状など、デザインも大旨においては昔のデザインを踏襲しているようで、東映アニメーションからの意見が取り入れられているのかも知れません。

ジェームス・キャメロンはコンテンツ産業においては親日家なので、もしかしたらGAIKINGの部分については日本に任せようとする意図があるのかもしれませんね。
この部分の監督がだれなのか気になる処です。
ただCG部分が北米で作られたことを考えると、これから先の作業も日本で行われることはなさそうですね。
そういう意味では残念ですが、トランスフォーマーにつぐ日本のロボットアニメのリメイクということもあり、世界市場で受け入れられる日本ロボットアニメ・リメイクの方向性を 知る上でも参考になるように思います。
もし、この評判がよければ、それ以降、日本ロボットアニメのハリウッドリメイクが相次ぐ可能性もありますね。


アメリカ側から、製作依頼があったのか、日本側からの主張で実現したのかわかりませんが、映画製作においては、おもしろい動向だとは思いました。

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