日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年3月24日水曜日

東映アニメーションの新作品

情報元:白石運送さん


大空魔竜ガイキング

 宇宙海賊キャプテンハーロック


静止画を見る限りでは、かなり良い感じですね。
このまま日本独自の路線を貫いていけそうで、ハリウッドVFX・・云々をしなくても日本は、ここまで進んでいたかと思うと嬉しいですね。
前々からモーキャプなどの技術は日本は優れていると思っているので、ついにきたか!とよろこんだのですが、この「ガイキング」の記事をよく読むと、「パイロットは北米で製作」と書いてありました。
このパイロットの製作で、一部を中国などにアウトソーシングしているのかどうかはわかりませんが、もし日本からもある程度の製作を依頼できるほど安いなら、これからは日本で企画した物をハリウッドで製作という流れもないとは言えないですね。
北米での公開も最初から視野に入れているとなれば、パイロットの力のいれ具合から推測すると、企画、製作段階からハリウッドと連携することだけでなく、ハリウッド資本の協力を得ようとしている可能性もありますね。


まぁどちらにしても興業成績が良いものになれば、国内のCG/映画環境を大きく変えることになるかも知れないといまから期待です。


さて、重箱の隅をつつくようなことですが、個人的には「アバター」を引き合いにだして、ライトステージを「最先端技術」という言葉で全面的に押し出すのは、どうかと思いました。
記事を読むと知らない人は、ライトステージですべてができたかのように見えますw
まぁ間違いではないし、ハリウッドでも、まだまだ熱い技術のようですが、ただ「ライトステージを使った」で良いのかとは思います。
まぁこの辺は利害関係がからむ、企業の広報ですから仕方がないですね。


ライトステージは、南カリフォルニア大学のポール・デベヴェック氏により開発され、2000年に発表されたものです。
その後も進化を続けており、2007年には、Aguru Images社とのライセンス契約でAguru Domeという製品名が作られた。価格は30万ドル(約3000万)

ハリウッド映画の最先端というと、まさにその映画のために開発されたものというイメージがあるが、ライトステージにおいては、その基本技術においては、ほぼ10年が経過している。
市販のAguru Domeでは2年と少し経過した程度なので、まだ市販の技術としては、最先端技術と呼ぶことはできるかもしれないが、ここはさらっと流して欲しかった。

(日本語記事:SIGGRAPH 2007 - 一般展示セクションレポート
(参照:TEDカンファレンス Paul Debevec animates a photo-real digital face

その他参照記事:IGDA日本ゲームテクノロジー研究会(SIG-GT)第11回研究会
その他参照記事:スパイダーマン2 inside story セミナーレポート


ガイキングは、トランスフォーマーの二番煎じにだけは成って欲しくないですね。
フルCG?ということなら、アニメーション作品になるので、多少違うとは思いますが。
視覚効果的にダブらず、トランスフォーマーを作り出した日本からの作品と言うことでうまく広報活動を行えば、そこそこ行けるかも知れないと期待しています。
まぁ実写でも、異なる内容の作品であれば、そこそこいけるかも知れません。
とにかく期待がたかまります。

ハーロックも北米でもいけそうな気がします。
個人的には、見た目だけの、ターゲット層としては微妙な感じがします。
パイレーツオブカリビアンの影響で、北米では子供向けにパイレーツのオモチャやグッズが沢山うられていますが、それはあの映画のユニークで明るい面があるからこそ子供にもうけているという面があります。
ハーロックはそれと比べると、子供向けではないし、シリアスなのでレーティングがどうなるかにもよりますが、子連れの観客を呼ぶのは難しいような気がします。
となると、現在、主流のアニメーションである子供向けの市場をねらわず、トランスフォーマーのようなティーン以上にむけたものになると思います。
ティーン以上となると目も肥えてきており、子供だましは効きません。
ここは日本独自の、コマ割りや、フレーミング、ポージングとストーリーの絶妙な組み合わせで乗り切って欲しいところです。



これが成功すれば、東映のその他のシリーズや、クイーンエメラルダス、999なども映画化されるかもしれませんね。
是非、がんばってほしい。
そして、日本にも仕事を取り込んで欲しいw
でもそうなると、ハリウッドVFX・・ではなく日本での映画製作におけるCG・VFXでの税制優遇措置にしたほうが効果的かも知れませんね。
とにかく、日本のCG・VFX業界の末端給料を人並み以上にして、日本のアーティストの士気をあげてほしい。


プロダクションIGもがんばっているようです。
シンガポールのエンターテイメント企業Storm Lion社との共同作品「TITAN RAIN」 始動!

自分には無理かも知れないですが、もし日本に帰国することになったら、行きたいところの一つで、
個人的に注目したのはIGPXのころからなんですが、3DCGのクオリティーは、かなり高いところですよね。

でも、日本にこういう動きがあるというのをしって少しホットしました。
(まだ、気は抜けませんがw)

 (関連エントリ:「東映アニメーションの新作品 (続報) 、ガイキングはヘヴィーメタルの一部!」)

4 件のコメント:

  1. 東映アニメーションやI.Gのニュースは自分も拝見しまいた。
    意外にも『宇宙海賊キャプテンハーロック』のイメージ静止画がダークな雰囲気を出していて、良い感じに仕上がっている印象を持ちました!
    日本の映像制作会社が、より自社自身で海外市場を狙っていく動きがあれば、また日本のビジネスモデルにも何か変化がみられるかもしれませんね。
    本当に期待しています!

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  2. これをきかっけに、日本のアニメ産業に活気がでるといいですね。
    日本の底力をみせてほしいです。

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  3. ガイキングのトレーラーがアップされていました。
    http://www.youtube.com/watch?v=qS6E-Nu3xsg
    舞台はニューヨークでしょうか?

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  4. hayaashiさん情報ありがとうございます。
    情報いただいてさっそく調べてみたところ舞台はニューヨークだとわかりました。ただし、ストーリー的にフラッシュバックのシーンだそうです。
    別途、エントリを書きましたが、かなりおもしろそうです。

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