日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年3月15日月曜日

made in japan

先日、カメラのセンサを清掃してもらうためにNYにあるアメリカ支社へ、ボディーと交換レンズ4本を送付した。
それ以外にも以前調整に出した後に、わけもなくビープ音がすることがあり、その点検もお願いした。

ほどなくして、工場へ送る必要があるので、同機種の新品と交換でもよいかとの連絡が来た。


実は、この会社はいまだに全商品をMade In Japanで生産する唯一のカメラメーカーである。
カメラ本体の電子機器など、すべてのパーツがMade In Japanとは思わないが、少なくともレンズ研磨、最終組み立て、品質チェック、などは国内の工場でやっている。

そのため「工場へ送る=日本へ送る」となり、その費用も馬鹿にならない。
発売されて3年ほどたつ機種なので、販売価格もさがっており、近々後継機種も出ると有り、原価もさがっているだろうし、店にも出せない在庫があるのだとは思う。
そういったことから、交換するというのは無難な選択肢なのだと思う。

でも、ここまで読んで、なぜ工場へ送る費用をユーザーが負担しなくてよいのか?
と不思議に思う方もいるかもしれない。
工場へ送らなければ行けない理由は聞いていない。
もしかしたら以前の調整で、向上でなくては調整できない障害があったのかもしれない。

どちらにしてもこのメーカーは非常に顧客サービスがよい。
いままでにレンズ調整で二度、送ったことがあるが、2回目は先方の調整がうまくいっていなかったこともあり送料を負担までしてくれた。

日本のカメラ業界でもアウトローと言えるこの会社は、社長の方針もあり、顧客の面倒見が非常に良い。
それは同じカメラの日本ユーザーのフォーラムでも伺える。
時としてそれでは採算が成り立たないだろうと思うほど、ユーザーサービスが良い。
CanonやNikonのサービスを受けたことはないが、おそらくそこまではしないだろうと思えるほどだ。この会社の品質や理念に同意できない人もいるようだが、自分は、真にカメラ好きのユーザーのことを社長から、末端の社員までが考えている会社であると思う。

そしてこの考え方や顧客に親身になって対応してくれる姿勢は、在りし日のMade In Japanを思い出させる。
そしてこれこそが、日本の得意とすることであり、品質にその心意気が表れ、「Made In Japan」がブランドとなっていた理由でもある。

カメラ自体は、CanonやNikonと比べると4~10年遅れた機能しかもってない。
実際、子供の撮影などには使いづらいときもあり、ムービーもとりたいので、次は大手メーカーにしようと考えていた。

しかし、このカメラでしか撮れない画質があり、今は、次の機種も買いたいと思いはじめた。


CGは今や普遍的な物であり、 どの国でつくってもそれなりのものが作れる。
この分野にMade In Japanのスピリットをもちこむことは出来るのかな?とふと思った。
それが不可能なら自分にとって、CGの仕事への魅力が減少する部分がある。

参照:http://www.21ccs.jp/china_watching/KeyNumber_NAKAMURA/Key_number_26.html

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