はっきりこの記事には驚きました。
ネパールしかもカトマンズ
こんな感じの所です。
仏教の寺院や、ヒマラヤ登山の入り口としてしか認識がなかったので、意外な感じでした。
インドには、経済的に、似たような雰囲気もあり、まぁ不可能ではないと思いますが、山に囲まれているし、インドほどITは発達していないはずと思っていたので、ここまでハリウッドと密接に関係したプロダクションがあるとは思いませんでした。
アメリカとやりとりするとなるとネットワークが重要。
以前、カトマンズのインターネットは速度が遅いときいていましたので、それがネックとなっていないのか?と不思議になり調べてみました。
下記のホームページをみるとインターネットもブロードバンドがあり、企業的にはさほど問題はなさそうです。http://homepage3.nifty.com/earthbound/golakusitunai.htm
以下に記事を翻訳しましたが、日本でハリウッドから受注することを考えるにも参考になることがたくさんありました。
まずCEOがDisneyでプロダクションの長をつとめたりVFXスープの経験者であるということ。
きっとハリウッドとのコネや人とのつながりもあると思いますので、仕事はとってきやすかったと思います。
逆に言えば、このような人がいれば日本でも成功に導きやすいと言うことではないでしょうか?
以前から言っていたVFXスープの重要性をもしかしたら裏付けてくれる事例かもしれません。
またこのように才能とコネがある人ならわずか二年で15人から85人の規模に増やし、仕事もコンスタントに取れるようになるということですね。
もうひとつは、コンセプト、ストーリーボード、デザイン、アニメーション、SFX,VFXと多岐にわたる作業をしているということです。
コンセプトやストーリーボード、デザインに関しては、ハリウッドの仕事に対してではなく、国内の仕事に関してのこと、すなわち会社全体でやっていることをあげているだけのように思います。
ここには人件費のことはのべられていません。
記事では最後のほうに「立派(ハンサム)な給料」としてしか述べられていません。
カリフォルニアのアーティストの給料の額を具体的にだしているのに、明言を避けていると言うことは、かなり安い可能性は否めません。(それでも現地としては破格の給料なのでしょうが)
次に、目的としてはネパールのアニメーションを世界に知らしめること、そして国内の雇用促進があります。
これは今、経産省が方針として掲げていることに近いのではないでしょうか?
まさに成功事例です。
------------以下記事の翻訳----------------------------
私の適当な意訳ですので、正確な内容を求める方は元記事をお読みいただくことをお勧めします。
「Nepali animator bags more Hollywood contracts 」
(ネパールのアニメーターはもっとハリウッドとの契約を求めている)
2月28日カトマンズー発 by DINESH KARKI
国際市場の要求が発展していることに感謝します。
ネパールでただ一つの組織立てられた3Dアニメーションと立体映像の会社「Incessant Rain Animation Studios(IRAS)」が今までになく急激に規模を拡大しています。
(この会社はアメリカにも支社を持っています)
(実際の所在地)
IRASは芸術と技術における才能ある人々のチームを率いたパイオニアです。
契約をかわした会社には、ディズニーアニメーション、SONYピクチャーズ、Foxネットワーク、CBS、ニコロデオン、XLTなど、その他にもたくさんあります。
そして数ヶ月前にアメリカのコロンビアピクチャーと最先端のVFXの仕事をすることになりました。
IRASは2008年にスタートし、15人のアニメーションとグラフィックスのアーティストで始め、(そしてわずか2年後の)現在、85人を抱え、さらに拡張しています。
アニメーション・スタジオとしての活動もしており、コンスタントにアニメーション映画の脚本を得ています。
CEO のキラン・ジョシ(Kiran Joshi)はDisneyでデジタル・プロダクションのヘッドや、ビジュアル・エフェクツ・スーパーバイザーを勤めた経歴をもっています。ディズニーによってプロデュースされるアニメーション作品に関して技術的、創造(芸術)的な面を管理する必要があります。
写真:CEO のキラン・ジョシ(Kiran Bhakta Joshi)氏
IMDB
現在はコロンビア・ピクチャーの二つのプロジェクトが進行中で、そのうちの一つは、ゾンビーランド(Zombieland)のようなVFXプロジェクトです。
IRASは、コンセプトストーリーボード、デザイン、レイアウト、モデリング、テクスチャー、アニメーション、ライティング、スペシャル・エフェクツ、ポストプロダクション、VFXに関わっています。
西欧諸国からのアウトソーシング意外に、IRASはネパールの神話に登場するユニークなキャラクター世界の人に紹介する計画を進行しています。
ジョシは「我々は、自分たちのキャラクタを全世界へ展開したいと考えています」
彼らは民間伝承と神話に登場するネパール独自のキャラクターをストーリーを変えたアニメーションによって、ネパールのブランドとして世間に知らしめたいと考えています。
2011年の中頃を目処とし、現在は初期の開発段階にあるそうです。
IRASは、最近UN Wrold Food Programのために、ヤクをおもしろい方法で紹介する、3Dによる広報映像を作成しました。
アニメーションは世界で、数十億ドル規模の業界です。
インドは1500ものアニメーション会社を通じ、10億ドル(1000億円)近い年間の総収入を記録しました。
中国も海外の企業を含み約2200のベンチャー企業が参加しています。
ディズニーやコロンビアピクチャーと言った海外有名企業とのビジネスでIRASはネパールのアニメーション業界に新しい道を開きました。
ディズニーはインドに支部を作っています。
しかし彼らは、ディワリ祭(ヒンズー今日のお祭り、インド最大のお祭り)向けにミッキーマウスの3Dアニメーションを作るために我々を選びました。
私たちは映画をプロデュースし、我々の気概を証明しました。
(Youtube動画)
ネパール・マーケットについて
IRASは海外の企業に対して高めの費用を請求しますが、自国のクライアントには通常の費用を請求します。
最近、一本の角をもったサイのアニメーションが使われたAce Development Bankの広告映像を作成しました。
(Youtube動画)
そしてもうすぐMerchantile Communications社のために、キャラクターとしてイェティーを使ったアニメーションの広告映像を作成します。
ジョシは「ネパールで何をするにしても、我々の主な目的はアニメーション・アートを促進し、援助をうけるべき若いアーティストをこの業界に引き入れることにあります。」
「カリフォルニアで働く3Dアニメーターの給料は年間約6万ドル(600万円)です。」
「ネパールのアニメーターもまたIRASを通して国際的クライアントと働いているので、彼らも立派な給料と施設を得ています。」
と語りました。
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同サイトは3月3日に
「Young Nepali 3D Animators」
(ネパールの若手3Dアニメーター)
という記事も掲載しています。
Youtubeでスタジオを紹介した物をみつけました。
はっきりいって、ハリウッドのスタジオと比べて遜色がないというか、下手な中小規模は遙かに超えていますね。
経済環境が違うとはいえ、正直言って日本も、もう少し危機感と、やる気をもってほしいなと思います。
しかし、民族系大好きの人で、CGも好きな人、そこそこの給料もらえれば良いと言う人は天国ですね。ヒマラヤの自然に触れられる生活もいいかも。
アーティスト募集しているみたいだし、応募してみるかw
関連情報:ネパールTimes 「Outsourced toons」
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