日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年3月10日水曜日

参考になりそうな本

MelとVFX情報を期待して、このサイトを訪れていただいていた方には、最近はあまりおもしろくないエントリが続いているのでなんとなく申し訳ないと思っています。
まぁ自分のブログなんだから好きなようにやればよいわけで、誤る必要はないんですが、根が小心者なのでw

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アイデアボックスのほうは、いろいろな人から様々なコメントがよせられておりなかなか盛り上がりを見せています。
中には、このアイデアには反対されているにも関わらず、ご自身の経験からこれはまずいから、こうすればよいのではないか?とうアイデアを下さる方もおり、こういう場での意見交換は必要だなと思いました。

また、ぶっちゃけアーティストの立場ですと、会社経営のシリアスさは今ひとつ理解できていないとうのがあると思います。
たとえアーティストにとって待遇が悪い会社でも、経営している人は運命の明暗をかけて会社を経営しているのは確かです。

おのずからこの両者の間には隔たりがあり、正当性を感じる部分にも違いが出てきます。
また議論の対象となる部分が、不透明なところが多く、情報が不足しており、様々な推測が飛び交っている状態でもあります。

アイデアボックスではアーティスト主体に声をかけているので、95%賛成という高い数字を示していますが、企業を対象にすればおそらくよくても70%は反対25%が中立5%が賛成という結果になったのではないかと思っています。
ただ、悪い/良いの議論はあまり意味がないとも思っています。
むしろ重要なのはその間の部分であり、実際に結果に結びつくかどうかという部分です。
それぞれの立場からの意見が反対の立場に立つ相手に理解されないのであれば、その意見を発した人がそれを理解出来る形にかみ砕いて説明する必要があります。
それにより相互の理解が深まり、新たな解決にむけた道が模索できるはずですから。

アイデアボックス自体は、経産省で議論する題材提供であり、案件の具体的進行や活動を保障するものでは、まったくありません。
なので、あまり堅苦しく考える必要はないのではないかとは思っていますw
また、このように混沌とした状態を解決するために、今回のアイデアボックスによせられたコメントがなんらかのきっかけとなり、生きてくればと期待しています。


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さて、個人的には、プロダクション運営のことも知らなくては裏付けをしようにも正確なデータもあつめられないと感じています。
VFXだけでなく、
●金銭面
●映画製作全体における視点
●ノウハウ面

に関する考え方や情報をもっと知る必要があるので、少しづつ勉強しています。
参考になりそうな本を見つたので、ちかいうちに手に入れて読んでみたいと思います。

ビッグ・ピクチャー―ハリウッドを動かす金と権力の新論理
この内容説明によると「スタジオの収支は恒常的に赤字」と書いてあるが、多額の予算がかけられるものの、ハリウッドといえど、やりくりに苦労しているということがわかります。
日本ではもっと苦しいのかも知れませんが、そのしわ寄せがVFX業界に来ていることは両者とも同じでしょう。
この点については、映画産業がどうのこうのということではなくVFX業界の改善をもとめる理由でもあります。
話がそれましたが、この本は実際の数字を出しているらしいので興味深いですね。


ハリウッド・ビジネス
これも数字を出した具体的な内容となっているようです。
米国でエンタテインメントを専門とする日本人弁護士が著者のようなので、内容的にも信頼がおけそうです。


ハリウッドで勝て!
異端児と呼ばれるプロデューサー、一瀬 隆重氏の著作
日本の得意とするコンテンツや芸術性をいかにビジネスに組み込んでいくかについてヒントがあるかもしれません。



あの映画は何人みれば儲かるのか?
業界のお金の動きを知るには参考になりそう。
ただリビューには、
もう少しリアルな数字を出してほしかった。
数字もどこまで根拠があるのか不明。
とあるように数字の正確さには疑問があるようなので、あくまでどのようなところにどう流れていくのかをしるための参考書程度にとどめておくのがよいかもしれない。

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