日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年5月7日金曜日

ブラック企業?!

いまから海外で働こうという人にはあまり関係ないことかも知れないことなんですが。

現在、私はフリーランサーで働いているんですが、いままでに小さな会社での仕事をいくつか経験してきました。


小さな会社というのは、社長がいて、あとはお金の関係のことを見る人やプロデューサーなどがいて大体メインが2~3人で動いているような会社です。
これにプロジェクト毎にアーティストを呼んで作品作りをするわけですね。

このような会社は大体それまでアーティストかプロデューサーをやっていた人が新規に立ち上げた会社であることが多いのですが、アメリカでは起業が簡単ということもあり、結構みかける形態です。

さて、このような会社へいってみて、時々驚くことがあります。
大体、出来たばかりだとマシンも新しいのですが、ソフトがすべてそろっていたりするわけです。
Mayaだけでなく、Maxもインストールされており、Boujouとか、Zbrush、Adobe製品も一通り最新バージョンがインストールされています。
AfterEffectsのプラグインも一通りそろっていたりします。
なにかプラグインが足りないというとすぐにインストールしてもらえるのですが、みてるとどうも怪しい。
というか完全に海賊版を使っています。
このような会社がいままでに少なくとも4社はありました。

大体メインのライセンス一つを購入し、それでライセンスを持っていることにし、後はコピーです、多いときは5~10人近くが別々のマシンで同時に使っているにもかかわらず、ライセンスは一つです。
それで作った作品で賞をとったり、有名なミュージックビデオを手がけて、Au**De**などでユーザー事例として紹介されていたりしたのも見たことがあります。

で、このような会社。
海賊版を使っているだけならまだアーティストに害は無いんですが。
その根底にある事情を知ると、害が全くないわけではないということがわかります。

海賊版を使う理由は、ライセンスを購入するお金がないからです。
またはおそらくお金があっても、金の無駄だと思って支払うつもりが無いかです。

このような会社のフトコロ事情は結構、厳しい物があります。
そのため作品ができてからクライアントから代金が振り込まれるまで、給与の支払いがとまることがあります。
お金のあるうちはちゃんと払ってくれるんですが、いったんお金がきびしくなると十中八九は止まります。
クライアント側もこのような小さな会社に依頼してくるのは、予算が厳しく、多少無理を聞いてくれるような小さくて安いところを探して依頼している分けなので、予算ぐりが少しでもうまくいかないと支払いも先延ばしになります。
そうするとクライアントからの収入がないので、支払いがされないわけですね。

いわば自転車操業になってしまうわけです。

小さな会社は始めた当初は知り合いからの仕事などでまわしているので最初は金回りが良かったりするんですが、いつまでも知り合いから仕事をもらえるわけでもなく、そのうち自分達で探さなくてはならなくなるんですがそんなときにうまく次の仕事が得られないこともあります。
で、もともとそういう企業経営の経験が少ない人達がやってるんで、当初は楽観視しているので、気づいたときにはかなり厳しくなっていたりします。
このあたりのお金の常識やセンスは海賊版を使っていることからも想像がつくようにしっかりとはしてないと考えて良いかも知れません。


こんな形で給与の支払いが1ヶ月ぐらいまたされることもあります。
ひどいときは半年待たされることもあります。
以前は、友達の作った会社が孫請けをしてその仕事を手伝ったんですが、その友達の会社がやった他の仕事がうまくいかず収入がえられず、私がやった仕事の収入をそのままもっていかれて給与も支払われなかったことがあります。

今回も日本帰国前に働いていた会社の給料が未だに支払われていません。
幸い、ここの経営者は信頼できそうなので、いつかは支払われるとは思いますが、このようなことが半月ぐらい発ってわかったりするので、クレジットカードか貯金がないと、不測の事態に対応できなくなってしまいます。

こんな感じで、小さな会社でTVなどの仕事を単発でやっているような処、そして海賊版などでやりくりしているようなところは要注意です。

しかし、こうして振り返ってみると、結構搾取されてきたんだなと思いましたw

最初に、「いまから海外で働こうという人にはあまり関係ない」と書いたのは、いまから海外へ行く人はほとんどのケースではVisaサポートをしてもらう必要があります。
そのような企業は中規模以上であり、このような経営をしていては成り立ちませんし、大体は仕事もほぼ安定して入ってくる企業が大半です。

なのでこのようなブラック企業で働くことはないだろうと思います。

正直言うと、Visaサポートをしてもらうと普通は数年は安泰でしょうから、うらやましい限りです。
まちがってもフリーランスなどにならないほうが良いですw

新マシン購入

ブラックホールから脱出するためにエンタープライズが燃料を放出したように、この状況を脱するために、マシンを購入することにした。
自作をしてもよかったのだが、いろいろと調べるのがおっくうだったのと、分割払いが出来るのでDELLのマシンを買うことにした。

CPU: Xeon E5630
メモリ: 6GB
グラフィックス: Quadro FX3800


もちろん借金をして買うのだがw
予算が許すギリギリのところまでつめてみた。
モニタは現在のCRTをそのまま使用。
RAIDカードはついているのだが、HDDを購入するお金が貯まるまでは使わない。
将来お金ができたらCPUのアップグレード、メモリの増強、グラフィックスカードのアップグレードなどを考えているが、それはおそらく数年先のこと。

最初は音が静かなノートにしたかったのだが、ノートだと似たような構成で1000ドルは高くなる。値段を下げるとスペックが下がってしまう。

前から何度かブログ内で取り上げましたが「スピード」は「質」と関係が深い。
また、「スピード」を上げることは「時間」を得ることにもつながる。
今は、限られた時間の中で、自分のスキルを上げる必要があるので、スピードを優先した。

これが自分のCG人生を変える起爆剤となって欲しいところだ。

とにかく
1)デモリールを簡単にアップデートできるような環境を作る。
2)スキルアップし、作品作りができる。
3)ソフトの勉強が、よりやりやすくなる。

4)GPUアクセラレーションについて学ぶ
が目的だ。


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現在のマシンは8年ほど前、アメリカに渡るために自作した二つ目のマシンだった。
最初の構成は、
CPU: AMD Athlon MP2400+のデュアルCPU
マザーボード: Tyan S2466 Tiger MPX
メモリ: 1.0GB
グラフィックス: ELSA GloriaII(64MB)


グラフィックスカードは、一つ前の最初の自作マシンからとってきたので、総額20万ほどでくみ上げることができた。
購入時は10万以上したグラフィックスカードも5~6年後には1万円の値打ちもなくなっていたのはショックだったw

それにしても最初のマシンからQuadroを使い続けていることに今さらながら気がついた。
贅沢な話だw
マザーボードは初期バージョンでは、当時まだ目新しいかったUSBコネクタ内蔵ということで注目が集まったが障害が見つかり、USBボードを付けて売られていたこともある。
自分が購入する頃には、すでにその問題は解決されていた。
今やそのUSBも3.0の時代になった。

2年ほどしてから、
CPUをMP2600+へアップグレード、メモリを1.5GBへ増設
グラフィックスカードをQuadro FX500 にした。
これで1.5倍ほど速度が上がったように感じた。
3年目に電源が焼けて交換、後にPCケース自体も良い物がただで手に入ったので中身を総入れ替えした。

最近ではIDE1の片側のHDDがうまく認識されずそのコネクタはつかわないようにしている。
電源を入れてもマザーに電気が通っていないこともあり、再度電源入れ直しが必要な事も時々ある。

Maya8.5は何とか動いているが、1画面以外は、マニピューレータの表示がおかしく、移動マニピュレータは先端の三角部分が表示されず、回転とスケールは軸さへ表示されない。
使っているうちにすべての画面の表示がおかしくなることもある。

こんな調子なので、HDサイズでのデモリール作成は結構大変で、簡単なロトさへ思うようにいかない。
Houdini9.5以後はインストールはできても表示がおかしくて、作業も出来ない。

勉強だけならさほどスピードはなくてもなんとかなる部分もあるのだが、このような調子では、デモリールをたびたび更新するのも大変。効果的なデモリールを作るには障害となっている。
自分の作品作りとなると、とても作業できたものではない。

正直、今ではほぼインターネットとRawファイルの現像、Officeぐらいにしか使えなくなってきた。 
ただそれらにおいては未だに現役で、なかなか買い換えなくても良いのではないかという気にさせられていた原因でもある。


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ここ8年の歴史を振り返ると感慨深い。
様々な新しいテクノロジーが出てきて、いくつかは消えていき、いくつかは生き残った。
USBは大普及。キーボードもマウスも全てUSB接続になった。
CPUもCore2Duoを通り過ぎてcore i7の2世代目になっている。
アメリカの携帯電話も大きな白黒画面、カメラ無しのから、カラー画面、高解像度カメラ付、薄型になった。
電子機器は、韓国系企業が台頭してきた。
自分が購入するマシンには関係ない部分もあるが、ここ8年の中で見聞きしたテクノロジーの変化を、思いつくままリストしてみた。

メモリの価格暴落。
HDD80GB → 2TB
USB1.0 → USB3.0
IDE → シリアルATA
シングルコア → クアッド・コア
CRT → LCD
VGA → DVI → HDMI/DisplayPort
Windows2000 → XP → Vista → Windows7
32bit → 64bit
Maya4 → Maya2011
Alias|Wavefront → Autodesk
PCI → PCI Express x16
SLI、CUDAなど新しいGPUテクノロジーの登場

デジタルカメラがフィルムカメラに取って代わった。
コンピューターではないがデジタル一眼の普及
こうしてみると自分の年を感じてしまう。「10年一昔」と言うが一時代を生きてきたんだなと思うw 
コンピュータの世界はすでに数世代を経過してしまった。
まるで浦島太郎である。
その分、最新テクノロジーの恩恵に預かれるのはうれしい。

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追記:
大失態!!
Quadro長くつかってたなぁと思い返してみるといつもタスクトレイにあったnVidiaのツールをここ2~3年ほど見てないなと思ったら、なんとドライバがインストールされていませんでした。
前回OSの再インストール時に入れ忘れたらしい。
OpenGL対応のソフトなに最適化されるドライバがないのでは、もしかしたら数々のソフトの挙動不審はこれが原因か?
あわててインストールしてみたところ、MayaもHoudiniも問題なく動きました。
AfterEffectsも心なし表示が速くなったような気が....。
Dellマシンの購入はもう少しのばそうかな。。。w
しかもここ数年はQuadroの性能も生かし切ってなかったということで、非常に馬鹿なことをやってました。
グラフィックカードは、XPに附属のドライバでも、ある程度はちゃんと動くようで、それで気がつきませんでした。

2010年5月4日火曜日

デスクトップ・モーキャプ・システム

これはすごい!!
Motion4U社から、発売されたデスクトップ・モーキャプシステム。
Xaelanderというソフトを使い、プラグインをつかえば直接Maya、3dsMax、AfterEffects上にモーションを取り込むことが出来ます。



ホームページを開いたときにイメージムービーでデッサン人形を操り人形のように操るムービーが表示されますが、まさにその通りです。


デモはこちらから!


基本的にはセットアップができなければキャラクターなどは難しいでしょうが、それでもこんなに簡単にモーキャプデータが活用できるのはすばらしいです。
しかも一番安い物で$554、ローテーションをキャプチャーできるシステムでも$1990と個人でも十分手が出る価格になっています。
(まぁ個人で必要とする人がいるのかどうかはわかりませんがw)

小さなプロダクションでも、ある程度SDKをいじったり、セットアップができる要員がもてる程度のサイズなら、かなり強力なツールとなりそうです。
特にプレビジュなどでカメラの動きを付けるときなどにも使えそうだし、
場合によっては、ダイナミックス系のアニメーション付けにも重宝しそうです。

いままでにも、Webカムを使った物やWiiのセンサーを使った物、マウスからの入力などのシステムはありましたが、どれもデモ映像を見る限り、操作しづらかったり反応が今ひとつだったり正確さが今一だったりしましたが、これは見た感じかなり良さそうです。


基本的には赤外線カメラとマーカー付のコントローラー(パドルとかロリポップと呼ばれています)が必要で、以下のような種類があります。

「XONE」: カメラ1つで3Dトラッキング(XYZ軸上の移動のみ) 120FPS
キャプチャー範囲40cm x 40cm x 40cm  : $395 (ソフト込み $554)

「X2R2」:カメラ二つを一つに収納し6Dトラッキング(XYZ軸の移動と各軸の回転)可能 120FPS キャプチャー範囲:80cm x 40cm x 40cm : $995 (ソフト込み $1990)

「XPRO」:IrLEDがレンズの周りに点いたV100カメラが二台セットになっている。6D、100FPS
キャプチャー範囲:110cm x 80cm x 110cm : $2495 (ソフト込み $3790)

 カメラはすべてUSB2.0で接続。

これからはこんなシステムを使って質の良いアニメーションがついたインデペンデント作品がどんどん出てきそう。

Nukeに対応して無くて良かったですw
対応されたらもっと仕事が無くなりそう。
(本当のところ、NukeとHoudiniへの対応を期待してますww)

さすがにこれ使ってアニメーターとしてのデモは作れないけど、
自作でアニメーション作ったり、エフェクト作るような人には向いてそう。
経過を見て、予算が許すようなら来年あたり買いたいですね。

収入と投資

読んだことはありませんが「金持ち父さん」シリーズを始め投資について力説している本やブログは数多く存在します。
だいたいもうけ話を探していくと、うさんくさいところか投資に行き着くことがほとんどです。

以前から友達が投資の勉強をしていたり、身近にも投資をしている人が何人かいます。
そのような人には投資の必要性を力説されます。
今回の帰国時にも義姉に投資の良さを力説されました。

自分の性格上、ぴんと来るまでは動く気にならないのですが、そのため投資の知識をかじることはしても、本格的にやるところまでは気乗りがしませんでした。
また自分の中でも投資というと、ばくち的な面があって、自分が働きもしてないことでもうけるのは人としてどうか?という考えもありました。
まぁそもそも先立ちお金もないので、始めようにも始められないのですがw


しかし以下のエントリをみて意識が変わりました。(元ネタ:白石運送さん

人と組織と、fukui's blogのエントリ
「生き方、考え方を変えなきゃな。」と考えさせられた4つのグラフ


企業は人件費を減らし、積極的に利益を産み出す方向にシフトしている。

実際問題として、会計や財務の知識のある人にとっては、企業の支出に占める人件費の割合が非常に高いことを知っているわけです。だから、いろいろ批判を受けようとも赤字企業を再建したり再生したりするときにはまずは人件費の削減から入るわけです。そして、高収益企業は少数精鋭を貫くわけです。普通の人は入りたくてもなかなか入れなかったりします。

これはリーマンショックが起こるまえの過去10年間の雇用状況に関する資料ですが、正規雇用者の数は減り続け、非正規雇用者の数は増え続けているわけです。全体として雇用者の数はプラスですが、支払われる人件費は減り、企業利益は増えているわけです。



まず、思ったのはこれは確かにどんな企業にも言える

余談ですが私は、どこか企業に就職してそこで長年勤めて管理職になることで給料がアップして安定した収入が得られるようになると教えられて育ちました。
まぁその道とは、まるっきりはずれた人生を歩んでいるのですがやはり意識のどこかでそれが一番良いという間違った考えがこびりついています。
ことあるごとにちらつき、自分の人生が間違っているかのような感情を引き起こすこともあります。
それはともかくこの考えでは得られる収入は限られます。

企業はそれ自体の存続のために、そこで働く人達、個々人のお金よりも多くの収入と蓄財をする必要があります。
そうでなければ自転車操業になり、存続が危ぶまれます。
なので必然的に、人件費は切り詰められ、企業にお金がが貯まるように仕向けられていると言っても過言ではないでしょう。

そして上記のブログはそのことを実にうまく説明してくれているように思います。

ようするに人件費として企業から給料をもらっている限り、世界全体、社会全体のお金の流れから見ると、切り詰められた予算からしか収入を得ていないことになります。
なので給料が少ないことを嘆いていても、それは自らが収入の道をそこにしか求めていないので当然の事と言えるでしょう。
その少ない予算からいかに自分の取り分を多くするのか?
その一つの解答が学歴社会だったのかもしれません。


しかし、これではいくら良い企業に入っても、限界がでてくることは推測できます。
ただ、かなり良い企業もしくはかなり良いポジションにつけば、個人としては満足行くレベルの物になるのだとは思います。
しかし、それはかなり狭き門だとは思います。
ではどうすればよいのか?

それもこのブログで説明されています。
黙っていても雇用は不安定になり、成長企業ほど利益の創出に力をいれ、株主に還元するようになるわけですから、その外部環境の変化に合わせた生き方をするのが妥当だろうと思ったわけです。


私の知識ではうまく説明できませんが、これにより株投資も悪くはないかと思うようになりました。
いわば自分が働いて実際に得ている収入に見合った物を受け取るには、投資などの他の収入の道を開く必要があるとき/状況もある。

投資にはそれほど興味はないし、結論としてすぐ「投資しかない」という方向へ結びつけるのはどうかと思いますが、今までとは違う視点をもつにはここで述べられていることは大変役に立ちました。


そして、ここにのべられていた状況は、新興国の話も含めて、まさにハリウッドの状況に当てはまるのではないかとも感じました。
シンガポールなどはまさに経済規模の大きくなった新興国です。

DDのFXアーティスト募集から推測するLAポスプロの傾向

昨日に引き続き、DDの人材募集がポストされた。
FXアーティストは昨日は含まれていなかったが、今回はMayaとHoudiniのFXアーティストの募集だ。
ただしバンクーバーのみ。

<DDの方針か?>
これでDDの方向性が少し読めたように思える。

以前、これからはLAではTDレベル以上でなければ仕事が無くなるのではないかと思って書いたことがある。
要するに、コンセプトやパイプライン作りと言ったコアな部分をLAが受け持ち、人海戦術でなんとかなる部分、ようするにアーティストの部分は費用が安い海外へまわす方法だ。

DDは昨日の人材募集に先立ってFXTDを募集していた。
それに加えて昨日もFXTDを募集しており、そしてやっと今回のFXアーティストの募集となった。
これはまさにそれを裏付けるような形になっているのではないかと感じている。
これからはさらにそれが先へ進み、TDでもよりアーティストに近い立場で働く人達は、どんどんカナダに移されていくように思う。
なぜならそれが一番効率がよいように思うからだ。
TDとアーティストでわかれているよりも、
アーティストとTDが同じ場所にいて、コアなTDはLAにいればTDとTDのやりとりですむので、事がスムースに運ぶ。
ご本人に確認したわけではないのですが、先日のDDのTDマスオさんの出張とはこのようなプランに基づく物で、現地のTDの教育(OJT)のためではなかったかと思う。

これはまったくの私の推測であり、確かな情報に基づく物ではない。
マスオさんのブログを引き合いに出していますが、マスオさんに確認した物でもないことを、重ねてお断りしておきます。

DD以外の場所、たとえばR&HやSony,Dreamworksといった会社ではまだアーティストの募集もしていることがあるので、これがすべてのスタジオがすぐにとる手段ではないかも知れません。
おそらくDDはフトコロ事情から、こうせざるを得なかったのだと思います。
ただSonyもTDに関しては、似たような傾向を聞いたことはあります。


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<失われるチャンス??>
昨今のアウトソーシングにより、アーティストレベルの仕事が極端に少なくなってきた。
これは、仕事が減っただけでなく成長するチャンスさへ失われたことになる。
ロンドン、カナダ、オーストラリアといったところでは仕事がたくさんでき、どんどん人材を募集している。
どんどん募集していると言うことは人材が足りないと言うことであり、受け入れるレベルの幅も多少緩くなっている可能性もある。
そのような状況では、あまりスキルや経験のない人間でもチャンスがある。
そしていったん採用されれば、なんとか経験を積むことができ、次の仕事につながる。
これはまだ卒業したばかりの人や、私のようにTV業界から映画業界へ転身しようとする人間にとってはデモリールに載せられる作品を仕事を通して得ることができるので時間の節約になるばかりでなく、厳密なスーパーバイズの元に作られた作品なので、質も高くなり非常に助かる方法でもあった。
実はこれは、2~3年前まではLAで普通にできたことだが、最近は難しくなってきたように思う。
これが意味するのはLAでチャンスをつかもうとするならば、もはやプロダクション経験を積むことを主体にしていてはいつになるかわからないと言うことである。

この業界は実力が全て、自力で勉強して自力で作品をつくればチャンスは作る事ができる。
ただ、そのためにいままでよりも時間を割く必要がある。

先のDDのようにTDといった、よりコアな部分での人材もそのうちアウトソーシングされていくのだろうが、まだそれには時間が必要なように思う。
こういった状況下は、日本のようにジェネラリスト、しかもスクリプトに強い人達にはまだチャンスがあると言えるのかも知れない。

そして、これは全くの想像だが、おそらく5~6年すればロンドン、カナダ、オーストラリアなども状況が変わって、LAの後を追い始めるかも知れない。
業界が成熟するのはLAの業界が成熟した速度よりもかなり早いだろうし、インドや東南アジア、中国、メキシコを初めとする南米諸国といったCG新興国がどんどん追い上げてくる。
それを考えると、今は経験を積むには非常に良いチャンスであり、最後のチャンスかもしれない。
そして10年後には、ロンドン、カナダ、オーストラリアも今のLAと同じ状況になっている可能性もないとはいえない。


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<中規模プロダクションはMax好き?>
DDと同じ日にHydrolxがFXアニメーターを募集していた。
応募しようかと思ってよく読んでいたらなんと3dsMaxとMayaの両方が使えるアーティストの募集だった。
最近はPixomondoやScanlineというような中規模の会社は、エフェクトに3dsMaxを使うところが増えてきた。
多くの方が知っているように、3dsMaxのプラグインは優れた物が多く。
Mayaほど苦労をしなくても簡単に見栄えのするエフェクトが作れるようになってきた。
しかも、最近は映画につかっても見劣りしない物がつくれるようになってきた。

Houdiniを使うスタジオが増えてきていることは、以前のエントリでも触れたが、

DreamworksもエフェクトはHoudiniへの移行を測っており、これからは
大手=Houdini
中規模=Houdini/3dsMax
という棲み分けになっていく可能性も出てきた。
そうするとMayaの立場はどんどん薄くなっていきそうだ。
これからはHoudiniだけでなくMaxも使えないとLAでは生き残れないかも知れない。

英語も駄目、CGにおける背骨もしっかりしていない自分のようなアーティストは生き残れるのだろうか??


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<何をすべきか?>
過渡期であるので、これからもいろいろと状況は変わっていきそうだ。
しかし、多くの人が期待しているような在りし日のLAに戻ることは、これまた大部分の人が心のどこかで覚悟しているとおり、戻ることはないだろう。
これはいくらよくなることを期待しても、そうはならないことの一つだと思う。
LAにいつづけるなら縮小/濃密かしつつあるこの業界に対応しなくてはならない。
望みの薄いことに期待し続けて待つのではなく、今は、それを乗り切るためにエンジンを吹かし続けるほうが得策だろう。

映画スタートレックの最後でエンタープライズがブラックホールに吸い込まれそうな状況だ。
燃料投下して爆発の力を借りてこの危機を脱出するしかない。

より具体的には、自分を成長させる速度を上げ、その方向性を適切な方へ持っていく必要がある。
成長させる速度を上げるには、英語とCGの勉強を熱心にすること。
方向性を見極めるには、アンテナを広く巡らせてLA他社の傾向を知るようにすることだ。

こんなことがありました。(無事LAに戻る)

なんとか予定どおり実家から東京へもどって来ることが出来ました。
面接の前後に少し余裕を持ってスケジュールを組んだつもりでしたが結局ぎりぎりでした。

東京へ戻った時から雨が続きましたが、もはやその雨も不吉な予測をさせるものではなくなっていました。

その後も、「問題なく・・・」といいたいところですが、空港に行く当日も出発がぎりぎりになりました。
しかも、途中電車が人身事故で遅れ、ダイヤの乱れから度々、停止。
なんとか2時間前には空港に着くことができ、無事チェックインできました。

その後はほぼ順調。
まぁ飛行機が到着間際にシートに小さな池ができるぐらい子供のミルクをこぼしてしまいましたが、これまでのことを考えると、全く問題にはなりません。w
フライトは順調で予定より30分も早くLA空港へ到着。
まだ入国審査局が開いてないので、30分ほど機内で待たされました。
おかげで ファンタスティック・ミスターフォックスを(Featureトレイラー)最後まで見ることが出来ました。 youtube


さて最後の関門、LA空港での入国審査。
子供のゆっくり歩調に合わせて歩いていたのですでに入国審査は長蛇の列。
並ぼうとしたところ、人の流れを整理していた人によばれて子供がいるのか?じゃあこっちにこいと呼んでくれました。
点いていく間にVisaを見せると、これはこっちだと、アメリカン人と同じラインへならぶことになりました。
こっちは人が少ないので、すぐに順番が回ってきました。
指紋を機械で読み取って、炭にある椅子へ案内されてそこで待つように言われました。
よく言われている別室ではなく、別室の外に用意された椅子でした。
まつこと約30分。
入国審査に並んでいた長い列がすべてなくなったあと、入国審査官がきて私たちの書類を確認、椅子の横に置かれたテーブルで、再度親指の指紋をスタンプでとり、また待つように言われました。
入国審査官は自分のブースに戻り、書類をチェックしてスタンプを押すなどしています。
待つこと約10分。


すべておわったので行っていいよといわれました。
審査にパス=GCがもらえる事が確定した瞬間でした。
ホッとしましたが、それまで緊張が続きすぎてたのと、ここで緊張をゆるめて病気になってはいけないという気持ちがあったのか、それとも昭和生まれの悲しい性か、さほど大喜びすることもなく荷物を取りに行きました。

今回はデルタ航空だったので、いつもの通り慣れたトムブラッドレー国際ターミナルの出口ではなく、いつのまにか外に出たような感じでした。
ただこれからは、空港の出入りで、Visaの心配をしなくてよくなるのかと思うと気が楽になりました。

そして、家に到着。
家に到着するや否や、子供はイトコからもらってきたプラレールを部屋に展開!
その後は夜までつきあわされました。


そして、本日(5/4)、移民局から移民申請は受け入れられ30日以内にGCが届くよという、俗に言う「Welcome Notice」が届きました。
実際に現物が届くまでまだ完全には気が抜けないですが(届いても間違いがないことが確認出来るまでは気が抜けないのはアメリカの常ですがw)少しづつ、アメリカに受け入れられたんだなと言う実感がわいてきました。

あとはGCを届くのを待つばかり....。
と一安心もしてられません。
いまは仕事が無いので仕事探し!!!いつになったら、気が抜けるのか (泣)

日本でお会いした皆さん。
そんなこんなで、ばたばたしてて渡し忘れたおみやげを郵送すると言いつつできませんでした。
すみません。
今度LAに遊びに来たときは、是非声をかけて下さい。



--------これまでの顛末は以下のエントリをご覧下さい。 --------------
1) こんなことがありました。(帰国前)
2) こんなことがありました(面接まで)
3) こんなことがありました。(LAに戻れるか?!)

2010年5月3日月曜日

こんなことがありました。(LAに戻れるか?!)

面接の時にパスポートはアメリカ大使館に預けてVisaスタンプをもらうことになる。
Visaスタンプがおされたパスポートは後日、面接時に提出した レターパックで郵送される。

実家へ行く予定だったので、実家の住所を書いて提出しておいた。

ほぼすべてのことが終わり一安心した我々は、翌日、私の実家へ向かった。
そして到着まで約1週間かかるとのことだったので、それまでのんびり過ごすことにした。
のんびりとは言ってもいろいろなところを子供に見せたかったのと親戚や友人に会う予定もあり忙しい日々を過ごしていたのだが、やはり自然の多い日本は子供にとっておもしろく、のびのびと過ごしているようだった。

そんな姿を見て夜になって「あぁ日本はいいな」「やっぱり戻ったほうが子供のためにも良いかな?」といろいろと考え、少し心が揺れた。

そして、このときまた嫌な予感がした。
何かを達成したいとき、自分のこころで決めたことがおこると以前からこのブログで言っていますが、これはマイナスのことでも同じです。
よすうるにこのようにアメリカの滞在に対しての気持ちがゆれている状態では、GCの取得に問題が出て来る可能性がある。
ただ「もらえる」という確信にちかいものはあったので、その部分に関しては疑いがなかったのだが何か「困難」か「問題」が持ち上がってくるという予感がした。

そして、その日はそのまま寝てしまった。

寝てしばらくしたところ、嫁さんに起こされた。
今日は朝早くからどこかに行くのかなとおもって時計を見るとまだ夜中の3時。
うちの母親もいて、真剣な面持ち。

嫁さんが「ちょっと問題が起きた」というので「なに?」と聞いたら。
「お母さんがまちがってパスポートを切ったかも知れないって」
 一瞬なんのことかわからず話を聞くと、 数日前に不在通知があり、金曜日に郵便をとりにいったところ、中にパスポートが入っていた。
自分(母)の不要なパスポートだと思い、はさみを入れてゴミに棄てたとのこと。
ゴミはすでに先週の金曜日に燃えるゴミでだしたあと。(そのときは月曜日)
ボケてはいないが、最近物忘れがはげしいといっていたので間違いであって欲しいとはおもいつつ、郵便物の確認をした。


レターパックの画像をインタネットで見つけて見せたところ、「これだ」というので間違いないらしい、なかにはいっていた茶色い封筒(一緒に届くと大使館でいわれた)はどうしたのか聞くと、おぼえてない。一緒に棄てたと思う(実際には茶封筒はかなり大きく分厚いので見過ごすほど小さくはなかったのだがこの時点では誰もその大きさはしらなかった)とのこと。
以前のVisaでは4日ほどでとどいたので、日数的には一致する。
レターパックなんてそうそう受け取るわけでもないだろうから、封筒を覚えていると言うことは間違いないのか???
 
レターパックには追跡番号があるのだが、不覚にも大使館でその番号を控えるのを忘れていたのでそれが本当にうちに届いたかどうかは確認できなかった。

仕方がないので、パスポート紛失時とVisa紛失時の手続きについてできるだけ調べ、大使館に紛失時にどうすればよいかメールで質問しておいた。
翌日に郵便局に受け取り証明の確認と、警察にも紛失証明を出してもらう必要がある。

このときの顛末は以下のVISA掲示板でもご覧いただけます。
http://www.asagao.com/cgi-local/bic/visa_bbs/yybbs.cgi?mode=res&no=7519#7519

5時頃、また寝たがいろいろな考えが浮かんだが、不思議と心は落ち着いており、悟りの境地に近い物があったw

心配なのは、日本にいることになったら生活するためのお金をどうかせぐかということだけだった。
また、やっぱり心が揺れたのがまずかったかなとも思った。
しかしまだ心のどこかでは、確信がゆるいでおらずどこかGCは結果的には手に入るという感じはあったので落ち着いていられたのかも知れない。

翌日、大使館への質問メールの返事はまだきていない。
郵便局へ行かなくてはいけないのだが、父親が朝から病院へ行っており車がないので身動きが取れない。
しかたがないので、近くの池で子供と一緒に釣りをした。

午後一番で、郵便局へ行ったが本部へ書類は全て送ったのでわかり次第連絡をしますとのこと。
心配なのは、念のために局員さんがみせてくれたレターパックの封筒をみて、うちの母親が間髪入れず「あ、それ、それ」と確信のある返事をしたこと。
帰宅してからまだ大使館からの返事は来てなかったので電話をかける、メールも電話も一回ごとにお金を取られるのでこれで合計4000円。

電話に出た人が外国人で片言で理解してるのかしてないのかわからない。
しらべて折り返しメールしますの一点張り。
こちらも以前のことがあるので、「だれか日本語のわかる人を出してください!」とちょっときつめに言ったところ、他の人に交代。
しかしその人も外国人、ただし最初の人よりは少しマシで理解してくれているのがわかる。
答えが至急欲しいことをつたえ、折り返し電話をもらうことになった。

..........。
そして、縁側で子供の釣りゲーム(本物の釣り竿と糸、そして針の代わりに磁石を使って、紙に書いた魚のクリップをくっつけそれを釣り上げる)、につきあうこと一時間。
大使館から連絡がきた。しかも日本人だったのでホッとして、話を聞いてみたところ、Visaが発行されたのは金曜日なので、そのときはまだ届いてないと思われるから、もう少し待つように言われた。

混乱を避けるために説明しますとGCはまず面接をうけ、アメリカ大使館でGCは発行されません。
かわりに特別なVisaが発行されます。
このVisaを使い渡米し、入国時に空港でスタンプをおされて初めて入国が許可されたことになります。
そして入国後、3週間ほどでGCが手元に届きます。


まぁどちらにしても待つしかないか。
問題は3日後に控えたフライトを変更すべきかどうか。
再発行となったらまずパスポートを発行してもらいそれからVisa。
大型連休に掛かるので通常よりも、余計に時間がかかりそう。
これも明日までにはっきりしなかったら延期しようと思い、その日はのんびり過ごすことにしました。
心配なのはこれからの生活費と、LAの荷物の引き上げ費用。。。



そして夕方6時頃、郵便局から電話が。
「調べてみたけど、金曜日とその前後に配達記録はない。」
「今日、Melonさんと奥様の名前が書かれたレターパックがありますがこれからお届けします」
とのこと。
「それです!!!!!!」と思わず言ってました。

1時間後に無事、レターパックは届き、
自分たちのパスポートと、新しいVisaを目にすることが出来、一同、一安心しました。

それにしても、うちの母親はいったい何と勘違いしたのか???
まぁ確実に自分の白髪は二倍になりました。
続く