読んだことはありませんが「金持ち父さん」シリーズを始め投資について力説している本やブログは数多く存在します。
だいたいもうけ話を探していくと、うさんくさいところか投資に行き着くことがほとんどです。
以前から友達が投資の勉強をしていたり、身近にも投資をしている人が何人かいます。
そのような人には投資の必要性を力説されます。
今回の帰国時にも義姉に投資の良さを力説されました。
自分の性格上、ぴんと来るまでは動く気にならないのですが、そのため投資の知識をかじることはしても、本格的にやるところまでは気乗りがしませんでした。
また自分の中でも投資というと、ばくち的な面があって、自分が働きもしてないことでもうけるのは人としてどうか?という考えもありました。
まぁそもそも先立ちお金もないので、始めようにも始められないのですがw
しかし以下のエントリをみて意識が変わりました。(元ネタ:白石運送さん)
人と組織と、fukui's blogのエントリ
「生き方、考え方を変えなきゃな。」と考えさせられた4つのグラフ
「企業は人件費を減らし、積極的に利益を産み出す方向にシフトしている。」
「実際問題として、会計や財務の知識のある人にとっては、企業の支出に占める人件費の割合が非常に高いことを知っているわけです。だから、いろいろ批判を受けようとも赤字企業を再建したり再生したりするときにはまずは人件費の削減から入るわけです。そして、高収益企業は少数精鋭を貫くわけです。普通の人は入りたくてもなかなか入れなかったりします。
これはリーマンショックが起こるまえの過去10年間の雇用状況に関する資料ですが、正規雇用者の数は減り続け、非正規雇用者の数は増え続けているわけです。全体として雇用者の数はプラスですが、支払われる人件費は減り、企業利益は増えているわけです。」
まず、思ったのはこれは確かにどんな企業にも言える。
余談ですが私は、どこか企業に就職してそこで長年勤めて管理職になることで給料がアップして安定した収入が得られるようになると教えられて育ちました。
まぁその道とは、まるっきりはずれた人生を歩んでいるのですがやはり意識のどこかでそれが一番良いという間違った考えがこびりついています。
ことあるごとにちらつき、自分の人生が間違っているかのような感情を引き起こすこともあります。
それはともかくこの考えでは得られる収入は限られます。
企業はそれ自体の存続のために、そこで働く人達、個々人のお金よりも多くの収入と蓄財をする必要があります。
そうでなければ自転車操業になり、存続が危ぶまれます。
なので必然的に、人件費は切り詰められ、企業にお金がが貯まるように仕向けられていると言っても過言ではないでしょう。
そして上記のブログはそのことを実にうまく説明してくれているように思います。
ようするに人件費として企業から給料をもらっている限り、世界全体、社会全体のお金の流れから見ると、切り詰められた予算からしか収入を得ていないことになります。
なので給料が少ないことを嘆いていても、それは自らが収入の道をそこにしか求めていないので当然の事と言えるでしょう。
その少ない予算からいかに自分の取り分を多くするのか?
その一つの解答が学歴社会だったのかもしれません。
しかし、これではいくら良い企業に入っても、限界がでてくることは推測できます。
ただ、かなり良い企業もしくはかなり良いポジションにつけば、個人としては満足行くレベルの物になるのだとは思います。
しかし、それはかなり狭き門だとは思います。
ではどうすればよいのか?
それもこのブログで説明されています。
「黙っていても雇用は不安定になり、成長企業ほど利益の創出に力をいれ、株主に還元するようになるわけですから、その外部環境の変化に合わせた生き方をするのが妥当だろうと思ったわけです。」
私の知識ではうまく説明できませんが、これにより株投資も悪くはないかと思うようになりました。
いわば自分が働いて実際に得ている収入に見合った物を受け取るには、投資などの他の収入の道を開く必要があるとき/状況もある。
投資にはそれほど興味はないし、結論としてすぐ「投資しかない」という方向へ結びつけるのはどうかと思いますが、今までとは違う視点をもつにはここで述べられていることは大変役に立ちました。
そして、ここにのべられていた状況は、新興国の話も含めて、まさにハリウッドの状況に当てはまるのではないかとも感じました。
シンガポールなどはまさに経済規模の大きくなった新興国です。
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