日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
●まとめエントリはこちら ●FAQ ●お問い合わせは左のメールフォームから

2009年2月12日木曜日

面接 (3)

今朝メールで面接の結果をおしえてくれた。
結果からいうと、ダメだった。

連絡をくれたのはリクルーターだが、面接をしてくれたのはスーパーバイザー。
で、スーパーバイザーの人がいうには、今回の空きポジションにはFitしないとのこと。

なんとなく自分でも納得いくし、十分その可能性もあると思っていたので、落胆はしていない。
行くわけではなくなったので、少しくわしく説明すると、
実は、現在16名ですすめているCloth/Hairシミュレーション部門を計20名まで増やすとのことだった。
インハウスのClothシミュレーションプラグインとMayaのHiarシステムをインテグレートしたセットアップを使い、レンダリングはアーノルド。
(えっ、アーノルドってまだ存在していたんだ!)
それだけの人数で200ショットを超える映画のFxショットを4ヶ月程で、終わらせる。
インハウスのソフトだし、パイプラインはもうできあがっているとのことだったので、何とかなるかなとも思ったが、Melを使う必要があると、手も足もでなくなる。
若干、賭に似た部分もあった。
正直、少しほっとしている部分もある。

いまのうちに、Melスクリプトをやるなど、スキルアップのチャンスと考えることにしよう。

ただ、金銭的にきつくなってきているので、やはり大手で仕事をしなくてはいけないと思うので、以前同じ会社で働いていた人に、空きがないか、聞いてみた。
また中規模のプロダクションにもResumeを送ってみた。

今になって思うのは、ここ数年、自分のポジションと仕事が少しこなせるようになっていたことにあぐらをかいて、自己鍛錬を怠っていたように思う。
向上心にかけていた。

Visaのことや、子供と過ごす時間を確保すること、自分の実力がないことなどをいいわけにして、もっと仕事にチャレンジできる会社へ移籍することを避けてきた。
貴重な時間をゲームやネットサーフィンでつぶしてきた。
渡米した直後の向上心と夢に向かっていくハングリー精神がいつのまにか色あせている。

夢が現実になるとうことを教えてくれた杉 裕世さんの言葉

「夢の実現には目標は高く持つこと、そしてそこに至るまでの1つ1つのステップをおろそかにしないこと」 (引用元

自分は、いつのまにか、目標を失い、ステップをおろそかにしつづけてきた。
仕事でも、何かショットを良くしようとするのではなく、なにか時間を掛けて技術を習得するために仕事時間を使おうとしていた。
そして、そこでつけた技術をもってよりよいステップアップにしようとしていた。
それならまだ良いが、ショットをもらってもすでに身につけた技術で処理できるようになってからは、仕事時間まで、ネットに時間を使い、仕事にかける時間も減ってきていた。
その分、仕事も雑になり、出来る技術でしか対応していなかった。

英語力を身につけることも、ほとんどしていなかった。

障害となっていた理由もあったが、その障害をさけ、正面からとりくみ夢に近づくために解決しようとはしなかった。
そのためにだんだん夢から遠ざかっていた自分に気づけなかった。



CafeFxの折笠彰さんも、ILMへ移籍された。

「『自分にはできると信じて、一歩一歩着実にステップを踏んでいけば必ず実る』と僕も思い込んでやってきた。本当に努力していれば、誰かがどこかで必ず見 てくれている。頑張ってるのに、何でだめなんだと思う時もあるけど、それは無駄じゃなくて、そこであきらめないで、ワンステップずつ努力していれば、必ず どこかで評価してもらえる時がくる」

彼も、上杉さんに鼓舞されて、夢を実現した。
CafeFxでは、おそらくジェネラリストでもあったと思うが、現在は立派にILMでTDとして仕事をしている。

とにかく、自分はここ3年間、夢をどこかにおいやろうとし、
いろいろな言い訳を盾にして、問題に立ち向かうことをさけ、
仕事さえ、おろそかにしてきていた。

最近は自分が本当にVFXの仕事がしたいわけではないんじゃないかとさえ思い始めていた。
夢をどこかに追いやっていたのであればそう感じて当然だろう。


ここらで気持ちを入れかえ、後悔のない人生をおくるべきではないのか。
目の前にある問題に向かい合い、一つ一つのステップをみつけ、着実にのぼっていくようにしよう。

2 件のコメント:

  1. お気持ち大変よく分かります。我々外国人労働者がこの業界で生き残る為には、コミュニケーションとう壁を克服しつつ、尚且つ周りより良い結果を残さなければならないですよね。自分もこのブログを読んで初心にかえりました。引用して頂きありがとうございます。お互いに夢に向かって一歩一歩頑張りましょう!

    返信削除
  2. 折笠さん
    コメントありがとうございます。
    折笠さんは私にとって、目標となっている一人だり、そのような方からコメントをいただけたのはとてもうれしいです。
    いつか折笠さんと働いても恥ずかしくないよう日々努力していきたいと思います。
    これからも宜しくお願いします。

    返信削除