日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
●まとめエントリはこちら ●FAQ ●お問い合わせは左のメールフォームから

2010年5月7日金曜日

新マシン購入

ブラックホールから脱出するためにエンタープライズが燃料を放出したように、この状況を脱するために、マシンを購入することにした。
自作をしてもよかったのだが、いろいろと調べるのがおっくうだったのと、分割払いが出来るのでDELLのマシンを買うことにした。

CPU: Xeon E5630
メモリ: 6GB
グラフィックス: Quadro FX3800


もちろん借金をして買うのだがw
予算が許すギリギリのところまでつめてみた。
モニタは現在のCRTをそのまま使用。
RAIDカードはついているのだが、HDDを購入するお金が貯まるまでは使わない。
将来お金ができたらCPUのアップグレード、メモリの増強、グラフィックスカードのアップグレードなどを考えているが、それはおそらく数年先のこと。

最初は音が静かなノートにしたかったのだが、ノートだと似たような構成で1000ドルは高くなる。値段を下げるとスペックが下がってしまう。

前から何度かブログ内で取り上げましたが「スピード」は「質」と関係が深い。
また、「スピード」を上げることは「時間」を得ることにもつながる。
今は、限られた時間の中で、自分のスキルを上げる必要があるので、スピードを優先した。

これが自分のCG人生を変える起爆剤となって欲しいところだ。

とにかく
1)デモリールを簡単にアップデートできるような環境を作る。
2)スキルアップし、作品作りができる。
3)ソフトの勉強が、よりやりやすくなる。

4)GPUアクセラレーションについて学ぶ
が目的だ。


----------------------------------------
現在のマシンは8年ほど前、アメリカに渡るために自作した二つ目のマシンだった。
最初の構成は、
CPU: AMD Athlon MP2400+のデュアルCPU
マザーボード: Tyan S2466 Tiger MPX
メモリ: 1.0GB
グラフィックス: ELSA GloriaII(64MB)


グラフィックスカードは、一つ前の最初の自作マシンからとってきたので、総額20万ほどでくみ上げることができた。
購入時は10万以上したグラフィックスカードも5~6年後には1万円の値打ちもなくなっていたのはショックだったw

それにしても最初のマシンからQuadroを使い続けていることに今さらながら気がついた。
贅沢な話だw
マザーボードは初期バージョンでは、当時まだ目新しいかったUSBコネクタ内蔵ということで注目が集まったが障害が見つかり、USBボードを付けて売られていたこともある。
自分が購入する頃には、すでにその問題は解決されていた。
今やそのUSBも3.0の時代になった。

2年ほどしてから、
CPUをMP2600+へアップグレード、メモリを1.5GBへ増設
グラフィックスカードをQuadro FX500 にした。
これで1.5倍ほど速度が上がったように感じた。
3年目に電源が焼けて交換、後にPCケース自体も良い物がただで手に入ったので中身を総入れ替えした。

最近ではIDE1の片側のHDDがうまく認識されずそのコネクタはつかわないようにしている。
電源を入れてもマザーに電気が通っていないこともあり、再度電源入れ直しが必要な事も時々ある。

Maya8.5は何とか動いているが、1画面以外は、マニピューレータの表示がおかしく、移動マニピュレータは先端の三角部分が表示されず、回転とスケールは軸さへ表示されない。
使っているうちにすべての画面の表示がおかしくなることもある。

こんな調子なので、HDサイズでのデモリール作成は結構大変で、簡単なロトさへ思うようにいかない。
Houdini9.5以後はインストールはできても表示がおかしくて、作業も出来ない。

勉強だけならさほどスピードはなくてもなんとかなる部分もあるのだが、このような調子では、デモリールをたびたび更新するのも大変。効果的なデモリールを作るには障害となっている。
自分の作品作りとなると、とても作業できたものではない。

正直、今ではほぼインターネットとRawファイルの現像、Officeぐらいにしか使えなくなってきた。 
ただそれらにおいては未だに現役で、なかなか買い換えなくても良いのではないかという気にさせられていた原因でもある。


----------------------------------------
ここ8年の歴史を振り返ると感慨深い。
様々な新しいテクノロジーが出てきて、いくつかは消えていき、いくつかは生き残った。
USBは大普及。キーボードもマウスも全てUSB接続になった。
CPUもCore2Duoを通り過ぎてcore i7の2世代目になっている。
アメリカの携帯電話も大きな白黒画面、カメラ無しのから、カラー画面、高解像度カメラ付、薄型になった。
電子機器は、韓国系企業が台頭してきた。
自分が購入するマシンには関係ない部分もあるが、ここ8年の中で見聞きしたテクノロジーの変化を、思いつくままリストしてみた。

メモリの価格暴落。
HDD80GB → 2TB
USB1.0 → USB3.0
IDE → シリアルATA
シングルコア → クアッド・コア
CRT → LCD
VGA → DVI → HDMI/DisplayPort
Windows2000 → XP → Vista → Windows7
32bit → 64bit
Maya4 → Maya2011
Alias|Wavefront → Autodesk
PCI → PCI Express x16
SLI、CUDAなど新しいGPUテクノロジーの登場

デジタルカメラがフィルムカメラに取って代わった。
コンピューターではないがデジタル一眼の普及
こうしてみると自分の年を感じてしまう。「10年一昔」と言うが一時代を生きてきたんだなと思うw 
コンピュータの世界はすでに数世代を経過してしまった。
まるで浦島太郎である。
その分、最新テクノロジーの恩恵に預かれるのはうれしい。

-------------------------
追記:
大失態!!
Quadro長くつかってたなぁと思い返してみるといつもタスクトレイにあったnVidiaのツールをここ2~3年ほど見てないなと思ったら、なんとドライバがインストールされていませんでした。
前回OSの再インストール時に入れ忘れたらしい。
OpenGL対応のソフトなに最適化されるドライバがないのでは、もしかしたら数々のソフトの挙動不審はこれが原因か?
あわててインストールしてみたところ、MayaもHoudiniも問題なく動きました。
AfterEffectsも心なし表示が速くなったような気が....。
Dellマシンの購入はもう少しのばそうかな。。。w
しかもここ数年はQuadroの性能も生かし切ってなかったということで、非常に馬鹿なことをやってました。
グラフィックカードは、XPに附属のドライバでも、ある程度はちゃんと動くようで、それで気がつきませんでした。

4 件のコメント:

  1. 最近は、デスクトップの必要性があまり見いだせないので、高性能ノートブックに落ち着きました。ノートでメモリ8Gとか、数年前では考えられない。。。
    8年前に、CGソフトが一社に集まる、(しかもautodesk)なんて誰が想像できたでしょうか(笑)

    返信削除
  2. noriさん、コメントありがとうございます。
    ノートはやっぱりスペースが節約できるし、簡単に移動できるのはいいですよね。
    本当に時代の流れは早いですね、最近は、さほど高いノートでなくても、3Dソフトが動いてくれるのは驚きですw
    高性能ノートをお使いとのことですが、3Dソフトやコンプ(AEなど)の挙動はどんな感じですか?
    いまだにノートには心残りがあり、高性能ノート+外付モニタの選択肢も捨て切れてはいません。

    返信削除
  3. 参考になればよいですが。。。
    以前はdellのprecisionシリーズを使っていました。3年くらい前のモデルだと思います。私はARは使わないのですが、奥さんは問題なく使っていました。特にストレスはなさそうでした。3Dソフトの方も、特にストレス無く使えてました。
    今は、macbookproに二人とも落ち着いています。こちらも上記のソフトは問題なく動いている感じです。ノートの問題で思いつくのは発熱ですかね。。

    あとは特には問題は感じません。特に今のノートなら、外付けモニターでも十分対応できるのではないでしょうか。

    返信削除
  4. Noriさんありがとうございます。
    やはりPrecissionでしたか、自分もPrecissionを狙っていました。
    他社のは構成のバランスが、いまひとつなんですよね。
    1つグレード落としてノートを狙うほうがいいのか。。。。
    パワー優先で入った方がよいのか!
    気持ちが揺れますw!!

    返信削除