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2009年3月20日金曜日

「Avatar(アバター)」 アーティスト募集中

ジェームス・キャメロンのプロダクション「Lightstorm Entertainment」が「アバター」のスタッフとして、ジェネラリストとコンポジターを募集している。 (2-pop forumへのリンク)



アバターはWetaが中心となって作業しているので、内容からして最終的なエフェクトの仕事ではない。

募集内容は、
モーションビルダーとシェイクを使って、シーンを作ること。 複数のパフォーマンスを統合し、アニメートされた要素とエフェクトを追加する。 トラッキング、カラー・コレクション、コンポジットも作業の内。 問題を自分で解決し、スケジュールに従い、要求に素早く答えることが求められる。 モーションビルダーの経験は不可欠。 アニメーションとレイアウト、色調整、ライティングの経験、劇場映画のカメラ技術の知識は採用に際し有利。 Pythonを使ったスクリプティングの能力もプラス。


おそらく、LAのスタジオで記録されたモーションキャプチャーのクリーンアップと、プレビジュのような作業だろう。
これで役者・キャラクタ、オブジェクト、カメラ、エフェクトの動きとタイミングを決め、大体のカラーのプランを作るのだと思われる。
どこまで求められるのかはわからないが、おそらくWetaに最終的なエフェクトを作ってもらうためのジェームス・キャメロンからの指示と言うことになるはずなので、動きなどに関しては最終的な物に近いクオリティーが求められると思うので、従来のプレビジュとは違い、かなり良い質の物ではないかと思う。


しかし撮影はたしか一年前に終わったというような話をきいたことがある。
モーションキャプチャーはTinTinと同じ、Giant Studioでおこなわれている。

12月中旬公開なので、3ヶ月前にエフェクトショットをすべて終えると考えると、8月終わりには終えて奥必要があるのではないか?。
今3月も後半なので、残り正味5ヶ月ほど。
ショットを仕上げるまでの時間とリテイクの時間を考えると、上記の作業はあと2ヶ月ぐらいで、すべて終えておく必要があるのではないかと思う。

もう関係者向けの映像は、上映されているらしいので、すでにパイプラインはできているのだろうが、3Dであることを考慮すると、クオリティーをつめる作業は通常よりは時間がかかるだろう。
まだこのような作業をしているとしたら、現場はせっぱ詰まってきているのではないかと思う。
(だからこそ募集してるんだろうけど...。)

それにジェームス・キャメロンと言えば完璧主義で知られている。
彼のところで働いた人で、労働環境に関してはあまり良い噂はきかない。
かなり細かいところまで追求するらしいし、スピードも要求する。
実際、知り合いの人とかも最期までアバターに関わることなく、途中で止めた人もいる。
環境についてきいてみたが、「Crazy」だそうだ...。

ちなみに本人はその「完璧主義」という噂についてついて下記のように言っている。
"People call me a perfectionist, but I'm not. I'm a rightist. I do something until it's right, and then I move on to the next thing."
みんな私のことを「完璧主義者」と呼ぶが、そうではない。 私は正しくあろう (「rightist」は右翼、保守派という意味。ここでは「正しい」という意味に、ひっかけているのだろう。) としているだけだ。 私は正しい姿になるまで何かを行い、それから次へ移るのだ。
こような姿勢に、予算の超過、きついスケジュールなどが重なってくるので、かなり大変な気がする。
いろいろ考えると応募する以前に気分が重くなってくる募集だ。

ところで映画自体は、すでに制作に関わった人は1000人を超え、制作費も3億ドル(約300億円)を超え、今までで最高の制作費のかかったパイレーツ3を上回る金額になりそうだとのこと。

VFXを大々的につかった、立体映画大作でもあり、話題には事欠かない。

下は、以前に公開されたティーザー・トレイラー




 

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