スクリプティングも含めプログラミングは、よりコンピュータの本質に近いところでコンピュータを利用していると思う。
GUIを使った作業では、本来のコンピュータの実力は発揮されていない。
では、コンピュータを使う一番の理由は何かを考えると、答えは「処理速度」だと思う。
もちろん、「人間の作業を楽にしてくれる」ということもあるが、それは「処理速度」が早いから結果的に人間の作業が楽になっているということだと思う。
コンピュータを利用することで人間の手作業より、3倍も4倍も時間がかかっていては誰もコンピュータを利用したいとは思わないだろう。
実際、人類がコンピュータという自動計算を行うシステムを長年にわたり考察してきたのは、この「処理速度」を実現することにあった。
そもそもコンピュータは「シミュレーション」をするマシンであり、その「処理速度の向上」を目指して作られた。
そしてその根底にはありとあらゆる既知の法則を利用できる数学的システムの構築があった。
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存在目的が「シミュレーション」と言うのは飛躍しているように思えるかもしれないので
少し説明しておきたい。
コンピュータが開発された背景をしるために、その歴史を振り返ったとき
有名なところでは、長い間初めてのコンピュータとされていた「エニアック(ENIAC)」がある。
wikiでは、「アメリカ陸軍の大砲の弾道計算を目的につくられた。」と書かれている。
また他のサイト(魔法使いの森)によれば
「ENIACの構想を考え出したモークリーは、趣味の気象予測のために強力な計算機を必要としていたようです。」
とこの発想を生み出す原動力となったのは、気象予測だそうです。
どちらも理論に基づく「物理現象を数学により再現すること」を目的にしている。
これは「シミューレーション」と読んでもさしつかえないだろう。
ようするにコンピュータ(機械式をふくむ)以前は、シミュレーションは人間の手による計算によって行われていたのである。
後に、コンピュータは、シミュレーション以外の分野へも利用されるようになってきた。
それらには「データ・ベース」、「インターネット」、「ワープロ」、「表計算」などが含まれる。
しかしそのすべての根底には論理学をふくむ、数学的理論が使われていることは初期のコンピュータの時代から変わっていない。
数学的理論とは、なんらかの物理的/非物理的な現象を解析し、それを数式に置き換えた物であると思う。
その数式にしたがい計算し結果をだすということは、一定の条件の下でその現象を再現することだ。
これも「シミュレーション」と読んで良いのではないかとも思う。
よって自分は「コンピュータの存在目的はシミューレーションをすること」と考えている。
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さて、上記でみてきたように、コンピュータの開発の最終目的は、
「シミュレーションによって得られる結果」を利用することであるが、
ただ「シミュレーション」だけが目的なら、機械式計算機と大量の人員により達成可能だ。
なぜコンピュータを開発したのかとういうと、その「速度」と「正確さ」を利用するためだった。
それはバベッジの解析機関においても同じだった。
よって、コンピューターを使うなら、CGにおいても、その「速度」と「正確さ」をより多く利用できるほど本来の使い方に近づいていると言えるし、使っている側もコンピュータを利用しているという実感がわくだろう。
そしてそれがスクリプトやプログラミングで得られる楽しさではないかと思う。
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