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2010年2月10日水曜日

公開書簡 ジェームスキャメロンへ :ビジュアル・エフェクツ・アーティストへの公平さについて

2月5日に「The Huffington Post」へポストされた。
Open Letter To James Cameron: Fairness For Visual Effects Artsts
公開書簡 ジェームスキャメロンへ :ビジュアル・エフェクツ・アーティストへの公平さについて

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フィルムメーカー、脚本、写真家であるLee Stranahan氏(ブログ)によって書かれた物です。
気にはなっていたんですが、なかなか読む時間をもてませんでした。
日がたつにつれて様々なところ話題(Twitter)になりはじめたので、少しづつでも翻訳して読んでみることにしました。
(2月9日には、バラエティー誌のサイトでも取り上げられた:Vfx artist plight at issue


時間が無いので、とりあえず今回は半分だけ翻訳してみました。

最初は、まぁ、そんなことを言ってもお金を十分にもらえていないのはVFXアーティストに限った物ではないだろうと思っていましたが、読み進むにつれて、そういった自分の考え方自体がアーティストの価値を下げているのかもしれないななどと考えたりもしました。

あと労働環境について述べているところは、残業代のところをのぞいては、それほど一般的なことではないような気がしました。
実際の所は、会社によると思いますが、大手のプロダクションでは当てはまらないような気がします。
おそらく無数にある小さなプロダクションを含めての考えだと思います。

自分をGeekだと言うほどで、テクノロジーと映画産業の関係を熟知したジェームス・キャメロンにそのような泣き落とし的、説得が説得力を持つかどうかは不明です。
実際の所それは、会社経営者にもよるし、ジェームス・キャメロンの会社ではちゃんとしているなら、キャメロンにはぴんとこない論点でもあります。

またプロデューサーなどの重鎮が権限を持つハリウッドの世界で、 VFX業界への好待遇をいまさら求めても一笑に付される可能性が高いような気もします。
いまでさえ、VFXの費用削減のためにアウトソーシングしているのに、VFXアーティストへの好待遇を叫んでもますますそっぽを向かれてしまう可能性もあるのではないかと危惧してしまいます。
プロデューサー達にとってはそれまでの金の掛かるものから、費用を安く上げる方法をやっと見つけたようなものですからね。


今、仕事がなくなって本当にユニオンの力がほしいなと感じる時があります。
まぁユニオンに入ったら入ったで制約も多いのでしょうが。
しかし仮にVFXのユニオンができてストライキをやったところで、ますますアウトソーシングに拍車がかかるような気もしますが。


VFX業界に「組合」がないことは、以前から言われていることらしいですが、最近の不況やアウトソーシングのあおりをうけて、「VFXの組合」について語る記事をよく見かけるようになりましたが、この手紙がどれだけのことを書いているのか、残り半分の展開が気になるところです。


だめかもしれないけど、現状をただ受け入れるだけでは何も変わらない。
業界を改善するためになにか行動しようとおもったのだと思いますが、それには共感できるものがあります。



------------以下翻訳----------------------------
ジェームス・キャメロン殿

私はこの手紙をあなた宛て書いています。というのもあなたとあなたの映画は、仕事であれ観客としてであれ、その映画に関わった人へ、すばらしい感動をあたえたからです。
私は、あなたの映画を見た人のうち、たった数人でさえ、考えつくことがないある問題 「世界中のビジュアル・エフェクツ・アーティストのおかれた不公平な取り扱いと職場環境」に取り組むために、あなたの援助を必要としています。

ビジュアル・エフェクツ・フィルムは2009年において、主要な商業勢力です。
アバターや、District9、スタートレックのような映画は、偉大な脚本家、俳優、監督そして、その他の映画関係者がビジュアルエフェクトと協力したことですべて成功しました。
他にもビジュアルエフェクツが観客をひきつける主要な動機付けとなっている映画があります。
現実には、最近のGIジョーや、トランスフォーマーのような商業的成功をおさめた映画を、脚本や音楽または演技のために見に行かなかったほんの少数の人達をのぞきます。
かれらは、壮観なビジュアル・エフェクツ「スリル満点の乗り物」を見に車を走らせました。

これら全ての映画は、ビジュアルエフェクツにおおきく頼っており、スタジオや劇場のオーナーは数百万ドルをを手に入れました。脚本家、作曲家、俳優のすべては数十億ドルにもなる残りの報酬を受け取る価値が十分にあります。
しかしビジュアル・エフェクツ・アーティストは権利やその報酬の一部を受け取ることはありません。
あるビジュアル・エフェクツ・アーティストが私に「クレジットでさえ、我々は職人的仕事の後になっている」と語りました。

映画やTVそしてビデオゲームの業界で働いているほとんどの人達のように、ビジュアル・エフェクツ・アーティストも彼らの仕事が大好きです。
かれらは仕事自体と沢山の賢くクリエイティブな才能ある人達と毎日働くのを楽しんでいます。
しかしながら、ビジュアル・エフェクツの会社は
地球上で、もっとも楽しく一番のハイテク搾取工場とも言えます。
ビジュアル・エフェクツ・アーティストの一般的な労働環境は、契約なし、有給休暇無し、福利厚生なし、しばしば残業代さえありません。
職業柄、肥満、腱炎や手根管症候群といった健康問題がよくおこります。



認識されるべき必要があるのは、この問題とこれらアーティストの価値です。
「価値」という言葉を使いましたが、抽象的な意味で使ったのではありません。
最低限の意味、映画、テレビ、そしてビデオゲーム業界でのビジュアル・エフェクツの実質的なお金の価値のことです。
興業成績世界一の映画」にあるリストを見てみてください、トップ30の映画は、どれひとつとっても、ビジュアルエフェクツにささえられているか、アニメーションの映画です。

ビジュアル・エフェクツはスタジオにとって、数十億ドルの意味を持っているのです。


映画産業におけるその他の職業と違い、ビジュアル・エフェクツ・アーティストが所属できる組合(ユニオン)はありません。
その他のことと同じぐらい沢山のタイミングで問題となり得ます。
近代のビジュアル・エフェクツ・テクニックは、たった数十歳で、ビジュアル・エフェクツ・アートのデジタルに関する部分は、一般的な映画制作ツールとして約20年の歴史しかありません。
その他の、俳優や監督または作曲のような映画制作分野は、映画業界の最初期にまでさかのぼります。

-------------翻訳終わり---------------------------

(追記:翻訳の続きは「ジェームスキャメロンへ宛てた手紙(2)」に掲載しています)

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