日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年9月16日木曜日

本「スタジオプロジェクトDynamics」への補足 (その6)

Pg38 太陽を作成する 
ステップ1
 補足
上に移動して上部で折れ曲がります。

原文「It travels up and is deflected off the top.

ここでMaya内で起きていることは「フルイドが上昇し、最上部で広がってまた下降する」という現象です。

自分だけかもしれませんが「折れ曲がる」というのは個体もしくは移動する個体の経路を連想してしまい、違和感を感じてしまいます。
水の流れが「折れ曲がる」とはいえるかもしれませんが、煙や「折れ曲がる」とはあまり言わないと思います。


また主体となる流体の意志で曲がっているような印象も持ちますが、原文のDeflectは「向きをそらす」という意味です。
「is deflected」で「そらされる」という意味になります。

自らの意志ではなく、なんらかの外部要因があって「向きが変わる」という意味にとらえることができますので、
上昇し、最上部で向きが変わります。
のほうがわかりやすいように思います。



Pg39 ステップ3 補足
カラーの設定は
0.125 :黒
0.250 :赤みのあるオレンジ
0.375 :黄
0.500 :赤みのあるオレンジ
0.625 :黒
0.750 :赤みのあるオレンジ
0.875 :黄
1.000 :赤身のあるオレンジ





ステップ6 補足
速度(Velocity)の渦(Swirl)を20に設定していますが、自分には早すぎると感じました。大体5ぐらいでもよいように思います。

そもそも太陽表面で起きている色の変化は、巨大な炎などによって起きているはずで、実際にはその巨大さゆえに移動距離が長く、その即度もゆっくりに見えてしまいます。
Youtube動画「NASA | New Eye on the Sun Delivers Stunning First Images

実際に、動画などでよく動いて見えるのは、だいたい早送りされている。
プロミネンスの4時間の動きを40秒に縮めた画像でこんな感じである。
Youtube動画「太陽プロミネンス




Pg40 太陽にデティールを追加する
ステップ2 補足


普通はわかると思いますが、超初心者の方のために。
「初期状態の設定」を選択する前にフルイド・コンテナを選択する必要があります。


Pg41 ステップ4補足(メモ)

流体には寿命はありません。」
原文:「Fluids do not really have a life span.」
寿命=ライフ・スパン

アトリビュートは流体を分散させますが、他のアトリビュートと混合されるだけです。パーティクルノードのように消失することはありません
原文「The attribute causes the fluid to dissipate, but only because it is mixed with other attributes. It does not die, like a particle does.」

Dissipateは「消散」という意味になります。

これはちょっと自信ないのですが、こうなるように思います。
他のアトリビュートと混合された時のみ、アトリビュートは流体を消散させます。パーティクルのように死滅することはありません

ますますわかりにくくなったかもしれません。

ここで言いたいのは
流体を形成する粒のひとつひとつが
1)パーティクルだと完全になくなるが、フルイドの場合はいつまでも残り続けると言うこと。
2)見えなくなるのは無くなったのではなく、分散したことで見えないほど希釈されてしまったから。

ということだと思います。


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追記:ボーンデジタルのご担当から連絡があり、このブログで書いてきたことの一部(翻訳に関するところ)を正誤表へ反映していただけるそうです。
まだいつになるかは未定です。

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