日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年9月29日水曜日

カリフォルニアのコミュニティー・カレッジ情報

今日は、珍しい物を見ることができました。
二重になった虹(Double Rainbow)です。

見晴らしの良い会社からみているので、ほぼ全体をみることができました。
二重の虹をみたのも初めてですが、虹の根元を見下ろすような形でみたのも初めてです。

虹一本の幅は小さな山ほどもあり、主虹の左側から副虹がのびていました。
Wikipediaの説明どおり副虹は主虹にくらべてうっすらしていましたが、長く伸びているのは確認できるほどでした。
その虹の後ろで、稲妻がときどき光、不思議な光景でした。
数十分後に虹は消え、今度はきれいな夕焼けが、これまたLAのビル群に反射して、とてもきれいな景色を見ることが出来ました。
あいにくカメラを持ってなかったので、写真は撮れませんでしたが、ググるとたくさん引っかかりますw ちょうどこんな感じでした。
虹が消えた後に夕焼けになったのは、こちらの記事と同じような感じです。
同じような現象が続けて起きるのは、条件が似ているからなんでしょうね。

このサイトによると、二重の虹を見た人は幸せをもらうそうですが、たしかに見たときは、その壮大さと美しさで、幸せな気分を味わえました。
これから自分がやろうと思っていることもすべて不可能ではないような気持ちさえしてきました。
良い物を見させてもらいました。


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さて、本題に移ります。
先日のエントリ「VFX教育の価格 (Effects Corner)」について、現在カリフォルニアのコミュニティー・カレッジで勉強されているワカモレ・オークさんが、コメント欄にご自身の経験を投稿してくださいました。

せっかくの情報ですので、コメント欄にとどめていては、もったいないのでここに引用させていただきます。

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いつも貴重な情報を提供していただきありがとうございます。

私は現在カリフォルニアのコニュニティー・カレッジに通っているMaya初心者です。これからコミュニティー・カレッジへの留学を考えている人に役に立てばと思い投稿させていただきます。

私が留学しているコミュニティー・カレッジのカリキュラムは就職を目指したものではなく、デジタルツールの基礎を学ぶことを目指しています。幅広いジャンルを勉強するのでゼロから勉強をスタートする人や趣味でアニメーションをつくる人向けかもしれません。

【カリキュラム:デッサン、色彩、写真、ビデオ、デジタルミュージック、メディアアートの歴史、Photoshop、After Effects、Final Cut、WEB、Flash、Maya】

カレッジのFlashとMayaのクラスの教授たちが生徒にアドバイスしていることは、世の中のプロの方たちと同じだと思います。

今まで言われたアドバイスを書いておきます。
「有名大学に入っても就職できるわけではない!勉強しろ!」
「Lynda.comのような安い教材を活用して勉強しろ!」
「学生時代の数年勉強したくらいでアニメーションをマスターできると思うな!勉強しろ!」

結局、基礎は授業で教えるから安心していいけど、就職できるレベルになりたいなら自分で勉強しろということですね。

残念ながら上記のアドバイスをくれたFlashとMayaのクラスの教授たちのように良い教授ばかりではありません。

カレッジの教授のレベルはアタリハズレがあります。
良い教授の場合はレクチャー時間内の情報量が多いですし、自習時間では個人的に指導してくれます。
しかし悪い教授の場合は基本的なことすら理解していないのでレクチャーすらできてません。(4時間レクチャー時間があるのに30分しかレクチャーできない・・・)

通常はそこそこの授業をしてくれるのであまり心配することは無いと思います。しかし、デザインの生徒さん(生徒の大半は社会人)はヤル気が異常に高いのでそこそこの授業では満足してないようです。

ビジネスマンのように費用対効果で留学を考えていいかどうか疑問が残りますが、コミュニティーカレッジに通っている私の場合、年間$8,000くくらいの学費なのでそこそこの満足度です。
(アメリカに滞在するためのVISA代も含まれた出費だと考えてます)

ながながと書いてすいませんでした。

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以上、ワカモレ・オークさんからのコメントでした。
ワカモレ・オークさん貴重な生の情報を共有してくださり、ありがとうございます!


年間8000ドルというと、先日の記事にあった学校と比べるとかなり安いですね。
 もちろん、ルームシェア-をしても月$500程度の家賃、そのほか食費なども必要ですし、自習のための教材費も必要ですが、それを補う余裕も生まれてきます。

ワカモレ・オークさんのブログ「形の統合に関する手控帳」には、これまでの授業のことなどが書かれており、もっと生の情報がたくさん掲載されていますので、興味のある方は一度ごらんになってみてはどうでしょうか?



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さて、コミュニティー・カレッジはもうひとつのエントリ「VFX業界における教育の価格 (VFX Soldier)」でも教養を高めるために利用すると良いと推薦されていました。


「コミュニティーカレッジ」は、アメリカの公立の二年制大学のことで、専門学校と短大の要素をあわせたような学校です。
私の住んでいる地域にも「サンタモニカ・カレッジ(SMC)」というコミュニティー・カレッジがあります。

LAの大学というとUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)が有名ですが、授業料が高いため留学生などは一度サンタモニカ・カレッジに行って必要な単位を取得し、三年次よりUCLAへ編入を目指す人が多いと聞きました。
教育内容の質はそこそこ良いようです。


特に学位取得が目的ではなく、特定の科目だけを受講することも可能です。
一般の人も参加できるESLのクラス(以前は無料でした)もあります。

ハリウッドCG業界就職の手引き」、「海外で働く映像クリエーター」、「Boarding Pass」などでお馴染みのジャーナリスト/CGアーティストの鍋潤太郎さんは、その昔このサンタモニカ・カレッジでHoudiniのコースを取られたそうです。

一般的にこちらの大学は、海外の留学生に対しては、地元の人よりは割高もしくは、割引がきかないという不利な面があるようですが、それでもコミュニティーカレッジは安いようですね。

また「コミュニティー」とつくだけあり、地元民にひらかれておりプラネタリウムのプログラムや温水プールの施設などそこの学生でなくても安い金額で利用できるようになっています。

1 件のコメント:

  1. 自分の経験も少し役に立つかも知れないので、コメントさせていただきます。
    僕はDiablo Valley College>California State Univ. Northridgeと、いわゆる普通大学を卒業して業界に入りましたが、学校ではCGのクラスは一切取りませんでした。
    上記でコメントされている方のおっしゃるとおり、一般カレッジで専門的な知識を学ぶにはあまりにもレベルが低く、数日受けてすぐ「あ、こりゃダメだ。」と自習に切り替えて勉強しました。(5,6年ほど前の話です)
    その代わりにカレッジでは手描きのアートの授業やアートヒストリーなどを重点的にとる事にしていました。
    自分の場合は、VISAを取るために学位が必要だった事があって大学を卒業しましたが、CGの専門知識を学ぶ為に、長時間特定の場所に「所属して」勉強する必要はあまりないのではないか、と思っています。

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