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2009年12月30日水曜日

勉強のやり方について

プログラミング言語が開発され発展し、さらにMelスクリプトがうまれるまでには長い歴史があります。

その背後には数多くの天才科学者が考え出したり、見つけてきた理論や法則があります。
そしてそれらを応用し、その領域で働く人達の中で一般化し、忘れられたり棄てられた理論も数多く存在する。
そしてまた新しい理論や法則が発見され、過去のルールを改善したり発展させてきました。


この連鎖は過去(チューリングマシンをそのはじまりとするなら、1936年)から綿々と続き、その過程で、詳しい説明が省かれ、ただの記号や単語のみが残っているようなものさえあります。


それゆえ、現在においてその知識を勉強するには、その記号や単語をそのまま丸暗記するか、唯一残された要点をそのまま理解することを求められます。

記憶する勉強、知識を詰め込む勉強、速いスピードで動く社会についていくための勉強、これらになれた社会では、それらが当然の勉強方法として容認され、それに適用できない学習法は忘れ去られていくように思えます。

教育機関とそのシステムの発達は「記憶」に焦点を置いた勉強法が主流となり、そうでないシステムは細々とやっていくことができるに過ぎません。
現代では、沢山の人がそれだけが重要ではないと気がついていながら、何が重要かが見えてこず、その呪縛から逃れる方法もわからず、迷える子羊となっているような感じがします。

もちろん、すべての人や組織、そしてシステムがそうではないですが、それらはほんの一部のように思います。


たしかに「勉強」や「学習」の要素をつきつめれば「知識の記憶」があればどうにかなるような気もします。
百科事典のような知識があれば、なんでもできるような気がします。

でも、いくら沢山のブロックや木材があっても家はできあがりません。
多種多様な金属やプラスチック、化学物質と言った材料があっても自動車は生まれてきません。

それらを組み合わせるやり方や、裏付けとなる理論があるから、できあがります。
失敗を経験し、そこから「考える」ことで生まれてきました。
そして、そこには数多くの有名無名の人のアイデアが息づいています。

しかしながら失敗や経験、どうしてそれが考えられたかということは、現代のシステムでは要点のみが生き残るか、結果だけが生き残るかです。
それがどうして生み出されたかと言ったことは、闇に葬られます。


それが悪いといいたいのではなく、そのようになっているということです。
それは「勉強のスピード」を早め、情報の伝達を簡潔にするには仕方がないことです。
貴重な時間をすぐに役に立たないことに費やしていていては、本当に必要な事を学ぶチャンスを失うことも考えられます。

どちらが良いか、何が悪いかという議論は、人や状況によって違うので、おそらく際限なく続くでしょう。

ここで言いたいことは、そういった棄てられた知識、表に出てこない知識が、今勉強している重要なことをより生きた知識にしてくれることがあるということです。


プログラミング言語の勉強においては、学ぶべき重要な知識が膨大です。

その裏には棄てられ表に出てこない知識が、その数倍存在しているということをどこかで考えておいたほうが、良いのではないかと思います。
特に基本事項においてはそれらのことは重要な作用をしているように思います。


自分は記憶力が悪いのですが、体で覚えていくのはうまいです。
「経験にまさるものはない」という言葉を聞いたことがありますが、その通りかもしれません。
体で覚えた物は、考えるまでもなくスッとでてきます。



お気づきだと思いますが、私はある知識のバックグラウンドをやり過ぎと思われるまで細かに調べます。
そうすることで、その知識が生まれた背景、そこに関わった人々の心理を追体験しようとしているのかもしれません。

それにより、ただ記憶するのではなくその進化を疑似体験しようとしています。
そしてその過程で、そこに関わった人と同じように考え、また自分なりに考える時間的な余裕もできます。
それにより知識は生きた知識になり、自分で考える力も身についてきます。

すべてをこのような勉強の仕方にしていては、短い一生で何も出来なくなるかもしれません。

しかし時によってこのやり方が、後の勉強を加速してくれることもあります。
そういった裏の知識が、いろいろなところでつながりを持ち始め、無駄なところがなくなります。

これも20代前半に経験したことですが、一見関係ないような知識でも、いつかどこかで全てが結びついてきます。

たとえ、そのとき、無駄に思えたことでも。

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