今日、IMAXでスタートレックを見た。
Yahoo.comでレートAになっていたし、会社の人でも見た人は良かったと言っていたので、少なくとも期待はずれにはならないだろうと思っていた。
見てみるとエンターテイメント性にあふれる映画で、約2時間が一気に過ぎてしまった。
途中、妙に感傷的な雰囲気で中ダレするようなシーンもなく、ここ最近の映画では一番だった。
トレッキーではないので、設定の矛盾とかにも気がつかなかったが、さすがにヴァルカンの事とかはあれっと思った。
JJエイブラハムの今までの映画で、見終わったあと、がっかりさせられるものが多かったが、スタートレックは違った。
とても良い、エンターテイメント映画だ。
最後にスタートレックらしい、胸の空く展開もみせてくれた。
--------------------以下、ほんの少しねたばれ注意--------------------
この映画に出てくるある兵器をみて、「バトルフィールドアース」という映画を思い出した。
ジョントラボルタが映画化してラジー賞を総なめした映画だ。
映画自体は、退屈で、安っぽさでいっぱいで、おもしろくない映画だった。
一番ショックだったのは、敵役の宇宙人だった。
全く違う。これだけで原作のおもしろさは80%消し飛んだような物だ。
実は、この原作の小説をずっと以前に読んだことがあった。もう10年以上前のことだ。
敵役の宇宙人も、宇宙船も、映画とは全くデザインがことなるし、スケールも違う。
しかしこの映画、もう少し脚本を練ればおもしろくなったのではないかと思う。
小説をそのまま映画化しようとしても映像にすると退屈な部分も多いのは、どれでも同じだがこの映画は、もう少し工夫のしようがあったのではないかと思った。
「原作に忠実に映画化した」と言ってたが、自分の感想では、とにかく、おもしろいところエキサイティングなところを全部削って残ったカスの部分を映像にしたのが、この映画「バトルフィールドアース」だったと思う。
なぜ今回スタートレックでこの小説を思い出したかというと、ある兵器だ。
バトルフィールドアースでも核兵器を超える超兵器が登場する。
小説では、その兵器が稼働することはなかったと記憶しているが、映画として作るときに、その兵器が稼働するシーンを付け加えてもよかったのではないかと思った。
映画では成功した俳優、ジョントラボルタが制作しているが、問題は彼は俳優だったとということだ。
俳優として優れ、ディレクターやプロデューサーとしても優れた人もいるが彼はこの映画に関してはだめだった。
おそらく当時のCGの技術を使えば、すべて可能になると思ったのだろう。
そしてCGに頼りすぎて、脚本の練りがおろそかになっていた。
臨場感をもった映像で、小説に出てくる見せ場を作るには、このスタートレックほどの技術が熟成するまで、待ったほうが良かったと思う。
まぁ、どちらにしてもこの映画以上の予算がないと、エンターテイメント性のある「バトルフィールドアース」は作れないだろうが。
クライマックスのシーンも、小説とは大きく異なる。
おそらく当時の技術でエンターテイメント性を維持するために、無理矢理、小説にはないシーンが増え、それが逆にスケールを小さい物にしてしまった。
すべて悪い方向へ働いてしまったような気がする。
今回、スタートレックをみて、「バトルフィールドアース」の見せ場となるようなシーンは、今なら技術的にほぼ作れると思った。
やはり監督やプロデューサーが良いと、脚本を評価し、見せられる映像が作れるのだなぁと思った。
最後につけくわえると、
スタートレックはILMがVFXを担当しているようだった。
映像の中にでてくるものは、目新しい技術はなく。
今までに使われていたCGの技術をより熟成させた物だったように思う。
CGの技術も熟成時代...。
ということはその仕事をする側にも熟成された技術を使う能力が求められる。
また熟成しているということは、より少人数でも作成できるということになる。
CGの仕事もインドや他の国に外注される時代。
Pixarもカナダにオフィスをオープンした。
だんだんアメリカのCGの仕事は厳しくなってきているように感じてしまう。
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