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2009年5月14日木曜日

Melスクリプト習得ステップ (1)

「Melスクリプトの習得」は、どのように進歩していくのか?
自分が勉強する上で、ガイドラインとなるものがあると便利だと思って
スキルレベルを分類し、それぞれのレベルで必要な学習内容を考えてみた。


これには、自分の勉強方法を整理し、見直す目的もある。


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<分類基準>
●実用的なビジュアル・エフェクツで使える。(実写のTV番組以上のレベル)
●ヘルプを見ないでできる。(特殊なコマンド、フラグなど一般的に使われない物に関しては除く)
●簡単なものから複雑な物が作れるまでの段階。
●単にコマンドを使うことから、アルゴリズム的な思考ができる段階。。
●ただ作れるレベルから、実践に即して臨機応変に対応できるまでの段階。
●GUIを使って仕事ができ、スクリプティングに興味がある人。


上記の基準から各レベルを考えてみた。

<スキルレベル>
0)コマンドを単体でも使えない。
1)コマンドを単体なら使える。
2)コマンドを並べて、簡単なスクリプトを作れる
3)コマンド以外のスクリプトに必要な要素(変数、フロー制御など)を使ってスクリプトを作れる。
4)サブルーチン的な要素をもった複雑なフローを持つスクリプトを作れる。
5)一つのことに対して、複数のアルゴリズムを知っており、実践に役立てることができる。


実際には、状況に応じて全てが同時に進む、かならずしも明確に分かれてこの段階を進むわけではない。
たとえば、5の段階でも知らなかったコマンドにおいては、ステップ0から始めることもある。

主として自分がスクリプティングに取り組むときに、どのレベルにいる頻度が高いかと言うことになる。
また、ある事に関してはレベルが低く、あることに関してはレベルが高いこともある。

レベルが低いからと言って上のレベルのことをやってはいけないと言うことではない。
今の自分からかけ離れてハイレベルな事でなければ、むしろやった方がよい。
それにより、低いレベルを克服することができることもある。



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<習得とは>
「自分一人で、エラーの発生しないスクリプトが書ける」とういのがそのレベルで必要な事を習得したと言える最低ラインである。
以下のことは、そのレベルで必要な事を習得したとは言えない。

●エラーが発生する
習得のための練習段階では役に立つ。
しかしながら完了した段階でエラーが出ているか、もしくはエラーをなくすことが出来ない場合、
それを習得したとは言えない。

●他人のスクリプトのコピペ
●他人のスクリプトの一部(変数名やループ回数など)を加工しただけ。
練習には役に立つ、実際に他人のスクリプトでも、動いたのを見ると気分がよくなる。
Mayaの可能性、スクリプトの可能性を知るにはとても有効であり、モチベーションをあげてくれる。
また、仕事で他人のスクリプトを使う必要に迫られることは当然ある。
しかし、同じ物が自分一人で、一から作ることができないなら、それを習得したとは言えない。

●チュートリアルをそのまま実行しただけ。
これは上記と同じこと。
考え方を学ぶ上でも、コマンドにまつわる知識を得るためにも、
チュートリアルは時として、ただスクリプトを見るだけよりも役に立つ。
しかしながら、チュートリアル内で作られた物は、他人の考え方で作られたもの。
何も見ないで同じ事ができるようになったら、その考え方を習得したと言える。

 

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