日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
●まとめエントリはこちら ●FAQ ●お問い合わせは左のメールフォームから

2010年2月13日土曜日

ファウンデーションシリーズをローランドエメリッヒが映画化しようとしている

ローランドエメリッヒが、MTVのブログで、アイザック・アシモフのファウンデーション・シリーズを3部作にわけて制作予定であることを明かしました。

------------翻訳---------------------------
その理由としてエメリッヒはこういっています。
「すべてCGでやる必要があります、それ以外にこの内容をリアルに撮影する方法はわかりません」
「ファウンデーションは立体映像であり、モーキャプを試用するのか?」と質問したところ、エメリッヒは「そうです」と答えました。
エメリッヒはかれのキャリアにおいて、新しいチャレンジをしたいと考えているそうです。
「おそらく、今、すべての大作映画は、3Dにすべきです。それはエフェクトを3Dで作ると言うだけでなく、アバターが見せたように映画を3Dの中で作れば、もっと予算を得ることができる、それが秘訣です。
私は、大作を作る人は今やだれでも立体で撮影すべきだと思います。
私はアバターのセットへ行き、それがどう機能するかをみてこう思いました。
「これは究極の映画制作方法だ」と。
すでに「プライベート・ライアン」のロバート・ロダット氏とストーリーを練り、エメリッヒは、彼から脚本の草稿を今週末までには受け取る予定だといいました。
----------------------------------------

モーキャプだけでなく、アバターのバーチャルカメラは監督には理想的な物だろうなとは思っていましたが、本当に映画制作の概念を変えてしまうような物なんだなということがわかります。
CGのキャラクターを撮影現場で合成してすぐにみせるというのは、リチャード・エドランドがすでにスピーシーズ(1995)でやっていたそうだ。(本人の公演で聞いたので確か)
エドランドの話によると、そのときは監督がエイリアンを想像することができなくて、そういうシステムを作るしかなかったそうだ。
空想力がないんだよねみたいな感じで話してたが、監督きいてたらむかついただろうなと思うw

もちろんアバターは、それよりも二歩も三歩もぬきんでている。
アバターの構想はタイタニック(1995)の一年前には最初の脚本を書いたとされており、1996年には、CGを使う事を述べている。
カメラマニアでもあり、CGのこともよく研究しただろうし、なにより、上記のような流れ(CGを現場で合成して映像を確認する)というのはハリウッドにいれば目にしたり聞くことはあったと思うので、今回のバーチャルカメラのアイデアも当然の帰結かもしれない。


こうなるとますますモーキャプの需要が増え、CGによるリアルなバーチャルアクターを使う映画もどんどん増えてきそうです。
まだこまやかな表情については、本物の俳優には及ばない物の、それで金になるならハリウッドは動くでしょう。
そして、ローランドエメリッヒがその先陣を切るのかもしれませんね。


----------------------------------------
LAタイムスではバレンタインデイとプレジデントデイに勝負をかけて、最近公開された「バレンタインズ・デイ」と「狼男」そして「パーシー・ジャクソン」の興業成績を予想する記事がありました。
そして読んでいると「after TAX credits」の文字が..。
また海外へアウトソースしたのか!?とVFXをやったのはどこかと調べてみました。
(ちなみにここでのTaxは普通の意味で、「税金を引いた後は」という記述でVFXとは関係ありません、過剰反応ですね)

   
「狼男(The Wolfman)」 ユニバーサル・ピクチャー配給:
The Moving Picture Company(ロンドン、LA、カナダ)
Double Negative(ロンドン、シンガポール)
Rhythm & Hues(LA、インド)


「パーシー・ジャクソン(Percy Jackson and the Olympians: The Lightning Thief)」20世紀Fox配給:
Digital Domain(LA、カナダ)
Luma Pictures(LA)
The Moving Picture Company(ロンドン、LA、カナダ)
Pixomondo(LA)
Method Studios(LA、NY)
RISE Visual Effects Berlin(ドイツ、ベルリン)
CIS Hollywood(LA)
Rhythm & Hues(LA、インド)
Whiskeytree(San Rafael、カリフォルニア)
Evil Eye Pictures(サンフランシスコ)
Trixter Film(ドイツ、ミュンヘン)
Slash FX(サンフランシスコ)


やはりロンドンの会社が必ずと言って良いほど入ってきますね。
The Moving Pciture Company(MPC)は映画に関してはメインはロンドンとカナダだったと思います。
Double NegativeもMPCと合わせてよく聞きますね。
パーシーのほうは、LAの会社が多いようですが、ドイツの聞き慣れない会社が沢山入っていますね。

この中でユニークだなと思ったはPixomondoです。
フランクフルト、ミュンヘン、シュツットガルト、ロンドン、上海という広範囲なネットワークを持ち、2008年にLAにフラッグシップとなるスタジオを作りました。
その国際的なネットワークを生かし、24時間/7日のプロダクションを可能にし、UKの税優遇措置や税奨励金を得られるようにできるそうです。

これがアメリカのスタジオが窓口になり、顧客にUKの税優遇措置を適用できるようにするということであれば凄いですね。

最近は、ルーカスアニメーションもそうですが、時差をいかして24時間体制でいどむというのが定着してきてるのでしょうか?
ちなみに、Pixomondoは、2012や忍者アサシンなどを手がけていますが、3dsMaxを使っているようです。


これを参考に、日本でVFX事業を立ち上げるのに、海外の有名な会社と協力出来るといいかもしれません。
DD Japanとかどうでしょう?
日本のプロダクション(アニメーションなどの作品実績がある会社)、やコンテンツ提供を餌に、すでにVFXで成功してある程度の大きさのある会社と、協定を結びハリウッドの仕事を両者で分かち合うということも可能かなとも思いましたが。
まぁ相手側にはほとんどメリットがないので、よほど説得力のあるデモリールを見せられて、かつよほどうまい話がないと無理でしょうね。

どちらにしても日本国内だけでやっていくよりは、シンガポールやアメリカに支部を持ってひとつのネットワークとして、やっていったほうが良いかもしれないなと思いました。


-------------「遊星からの物体X」---------------------------
他には「遊星からの物体X」の映画化の話がありますね。

ユニバーサルが昨年1月29日に正式発表しています。
オランダ人のMatthijs van Heijningen Jrが監督を務め、カナダで2010年3月から撮影予定。

リメイクとも言われていますが、ジョンカーペンター版をそのまま作り直しではなく、カーペンター版の設定より、さかのぼった話になります。
ジョンカーペンターの映画では、ノルウェー人が犬を追ってくるところから始まりますが、今回の映画はそのノルウェー隊に何が起きたのかがメイン・ストーリーとなるようで、遠隔にある南極基地の近くにある氷の下から宇宙船が見つけらるところから始まるようです。




今やるとなるとCGでやるのでしょうか?
やっぱりこの映画は、スペシャルエフェクトでやってほしいし気がします。
どちらにしろ、ジョンカーペンターの作品を超えられるとは思わないので、別作品として考えておいたほうが良いかもしれません。


------------リメイク 「ブラックホール」----------------------------
現在制作が進むトロン・レガシーの監督ジョセフ・クラシンスキーは1979年のディズニー映画「ブラックホール」のリメイクを計画中。


中学生の時に見ましたが、ブラックホールの近くに浮かぶ工場のようなシグナス号(だったかな)の美しさやロボットのビンセントのユニークさとマクシミリアンの意地悪さというか残忍さなど結構印象に残る映画でした。
なによりシグナス号で働いている乗組員の銀色のマスクをとったときの衝撃は結構強烈でした。

リズム&ヒューズにいくとこの1979年のブラックホールのポスターが貼ってありますが、いまだになぜなのかわかりません。誰か知っている人がいたら教えてください。


------------実写 「エバンゲリオン」----------------------------
ヘイロー・レジェンドのプロデューサー、ジョセフ・チョウ氏がライブアクションのエバンゲリオンは、まだお蔵入りになっておらず制作中であることを発表しました。

プロデューサー達が、いくつかの問題を解決すれば、プロジェクトはすぐに速いペースのパイプラインにのせられるでしょう。と言っています。
イメージイラスト参照:io9
参照元にあるイメージイラストは何年か前にWetaから発表された物だったと思います。



それにしても昔の映画のリメイクが本当に多いですね。
そのうちのどれか一つにでも参加できたら嬉しいのですが。

0 件のコメント:

コメントを投稿