シンガポールのアニメ産業事情2009 (シンガポール経済新聞)
先日のエントリで触れた、徹底した能力主義で、世界中の優秀な人材を集めるシンガポール。
ILMを含め50以上のアニメ・プロダクションがあり、最近では独自のアニメを輸出するようにもなった。
記事にあるMDAとは「メディア開発庁 (Media Development Authority)」のことで、資金面のサポートを積極的にしているとかかれていますね。
まさにシンガポール株式会社。
(その他の参照ページ)
またルーカスフィルム・アニメーションが国内のアニメ産業を飛躍的に活性化したとあります。
日本は、出遅れ感はあるもののそれまでの積み重ねがあるので、まだ有利かもしれません。
ひとつおもしろいと思ったのが時差の話です。
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ジョージ・ルーカスさんは、LASを開設した理由のひとつとして、カリフォルニア本部との共同で24時間体勢の作業が可能になることをあげている。「カリフォルニアのスタッフが帰り支度を始めるころ、シンガポールの1日が始まる。同じ技術ネットワークを共有しているので、作業を引き継ぎ合って途切れることなく仕事を進めることができ、極めて効率的な製作パイプラインが成立する」
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なるほど、時差をそういう風に考えることもできるのかと思った。
まぁ、カリフォルニアとシンガポールで同時に進めるからこそ考えられることなんだろうけど。
(これに関してNoriさんからさらに詳しい情報をいただきました、下にある「コメント」欄をクリックしてごらんいただけます)
余談ですが、医薬品の通信販売規制法をうけて、大手医薬品通販サイトの「健康コム」では医薬品販売を法的な問題のない、健康コム・シンガポールでやるようにしましたね。
シンガポール。 これから、どんどん話のなかにのぼってきそうです。
Siggraph AsiaでLucasfilm シンガポールの方がtechでパイプラインについて話していたのを聞いたのですが、パイプラインはLAのILM&Lucasfilmと全く同じに構築しているらしいです。なので、使っているプラグインからソフト(含むinhouse)までも全て一緒にする事で、ラインギャップを無くしているという話でした。それによって、LAの仕事をそのままシンガポールですぐ引き継いだりできるようにしているみたいです。まさに24時間工房です。
返信削除また、シンガポールを選んだほかの理由として、(ネットワークの)セキュリティが高いというのも理由だとも話していました。この辺りは、国家の協力があるので、できた事なんでしょうかね。
いずれにせよ、政府がバックについているので、いろいろと企業としてはやりやすそうでした。
Noriさん、詳しい情報ありがとうございます。
返信削除そういえばインターネット系の会社が、よくシンガポールに設立されている話をききますね。セキュリティーの高さも理由のひとつなのかもしれませんね。