日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年2月11日木曜日

「映像作家」になることについて

映画にしてもテレビにしても「あぁこれすごい」とか「これはかっこいい」「おもしろい」と思うことがあるのですが、それがCGだと、大体ああCGアーティストになればこういうものが作れるのかと思って、CGの学校に行ったりVFXアーティストを志したりする人がいると思います。

実際の所、VFXのショットだけを作りたいならいいのですが、「映像作品」をつくりたいとなるとそれはあまり的を得ていないと思うようになりました。
自分が影響を受けたような「映像作品」を作りたいなら、VFXアーティストではなく「映像作家」になる必要があります。

VFXアーティストはそういう「映像作品」を作る助けをする人であり、「映像作家」ではありません。

もちろん実際の作業において、そういった映像作家の人達の活動と密接に関係して働くことで、いろいろなことを学べて、「映像作家」になるためのヒントを得ることもできます。
それに、特定のショットにおいてはアイデアを提起するチャンスもあり自分のアイデアが採用されることもあります。

実際の所、VFXアーティスト出身の監督などもいるわけだし、趣味で作る人もたくさんいますから、「映像作家」となることは不可能ではないと思いますし、そういったルートはいろいろとあるのだと思います。
しかし仕事を通してVFXのことだけでなく、興味を映画全般に広げて、自分の活動範囲もそれにあわせて拡張していくことができなければ、できません。
ただVFXアーティストとしてだけ生活してなにもしなければ、VFXアーティストのプロにはなれても「映像作家」にはなれません。

このようなことを今になって言い出したのは、自分は当初VFXショットにしか興味がないと思っていましたが、カットのつなぎ方、ショットの見せ方、全体のストーリー性、いろいろなデザインなどに興味をもっており、それはVFXアーティストの範疇にはおさまりきらないことがわかり、それは「映像作家」の範疇であることに気がつきました。

ただ「映像作家」になりたいとか大それた事ではなく、趣味でも良いのでもっとそういったエリアに関わりたいと思っただけです。
というのもVFXアーティストは、ほとんどの場合言われたガイドラインにそって自分のアイデアをいれて実際の映像化に手を貸すだけです。
ショットの骨となる部分やカットのつなぎには当然ながらほとんど権限はありません。

権限があるのは技術的な部分で、どうやって目的の効果を映像化するかということです。
それはそれでおもしろいのですが、やはり技術的な部分ばかりを考えると映像を作るおもしろさが半減してしまうような気がするようになりました。
それにいくら作っても自分のVFXではあっても、自分の「映像作品」ではありません。

最近、アニメーション作家をしている方にであったり、ある日本の監督さんにであったり、こちらでも映画「はんなり」の監督にお会いする機会もありました。
とくに作品の話をしたとかではなく、何気ない話をしたりしただけですが、人柄を感じたりするだけでも勉強になりました。

そして、そういった方達の作品をみたりして、ますますその気持ちが強くなりました。
こちらでこういった仕事をしていると素人ながらも、映画を作りたいと考えている人や実際に作っている人にも当然、よく合うので刺激されたのもあります。

恥ずかしいことに、おそらくVFXアーティストになろうと思っていたころは、そういうことにはあまり興味がなかったのだと思います。

そういうことをちゃんと理解しているかたは、若くてもしっかりとその道を歩んでいます。
自分はそういうことに気がつくのが遅いので、長い間VFXアーティストをやってみてはじめて、自分が思っていることとの違いを感じ始めました。

実際の所は、まだ明確にさだまったわけではなく、そちらも興味があるという程度です。
ですが、プロデューサー、監督、ストーリーボード、コンセプトデザイン、そういったエリアの部分についても知りたくなってきました。

そして、それを行動にうつしてこそ、はじめて自分の「映像作品」を作れるようになります。
これからはそういったことも少しづつ勉強していこうと思いました。

小学生の頃からSF映画に興味を持ち、中学生ぐらいのときに読み始めた雑誌「宇宙船」や「スターログ」の影響で、そのうち自分もなにか作ってみたいと思うようになりました。
そして、TVでスピルバーグも子供の頃に自主制作映画を作っていたとしり、いつかスピルバーグのようになろうと、あわい夢をもっていました。
そのころの一般的な手段というと8mmカメラでしたが、到底手が出ない価格だったので、親に図書館kら借りてきてもらった8mm映画の撮り方を書いた本を読んだりして、映画の撮影技術のいろいろな側面を知りました。
クロスディゾルブや、クローズアップなど基本的な技術もそのとき知りました。



しかしその壁は厚く、高校を卒業するころに友達が手に入れた中古8mmカメラでさえ、フィルムを買う金がないので、まわすことをためらい。
後にその友達が20万円近いVHSデッキ内蔵の家庭用ビデオカメラ(肩にのせて使う)を購入しましたが、コマ撮りをしたかったのにできないので、ほとんどつかうこともありませんでした。


余談ですが、肩においてつかうぐらいのサイズといっても当時は家庭用でもそれが当たり前でした
まだVHS-Cもない時代で、デッキは通常外付け、友達が購入したのはデッキ部がカメラに内蔵されており画期的でした。(たしかシャープ製)


また自分も、中学生の頃にそれまで、ためたお金でビデオデッキをかいました。

当時としては10万円近い金がでしたが、足りない部分をいくらか親に助けてもらって買いましたが、それでもビデオを持っている家庭はまだめずらしがられた頃だった。
自分のお金で買ったというとまた驚かれ、それが優越感を感じさせてくれた。
インターネットで探したところ、自分が買った物とくらべておそらく1機種ぐらい後出のとおもわれる機種の写真をみつけました。(こちら) 
自分が買ったのは再生ボタンなどが縦長で、画像をみながらの早送り巻き戻しはできませんでした。
時々中にビデオがつまったり映像が乱れたりするので、なおすために上から叩いていたことを思い出しますw

VHSの生テープも一本2000円近くし、ごくまれに3M製の格安テープ(980円)を見つけては驚喜してかったものだった。(この3M製は純正品にくらべてフィルムが薄く、絡まりやすかった)
電波の状況で、うちでは見ることができなかったガンダムを友達にたのんで録画してもらい、その後はしばらくガンダムにはまったことを思い出します。
そのときの録画テープは今も実家にあると思う。
そのときはビデオレンタルはまだ存在しておらず、1年後ぐらいに東京だったか大阪だったかのあるSFショップが1年間1万円ぐらいのレンタル料で、5本ぐらいかしてくれるというサービスがあったように記憶している。(もちろんレアなSF映画のみで「大アマゾンの半漁人」とか「キングコング」とかで、字幕無しの英語作品)
それからもう少し時間が経った頃、コピーサービスをしてくれる見せもあった。
記憶は定かではないがK○堂だったかどこだったかの模型ショップが、会員向けにそのようなサービスをしてくれていた記憶がある。
それはVHSテープを送りそれにダビングしてもらうという物だ。
それから数年後には街のレンタル屋が普及し、値段も1本、1000円程度から500円ぐらいに下がっていった。

ちなみに、当時あったベータは、高精細で、輪郭がくっきり出るものの色がちょっとけばい。
VHSは精細度はおちるが色が自然といわれていました。
ということで、ベータはアニメファンには人気があったように思います。



なつかしくて思わず長々と書いてしましましたが、話を元に戻します。

ストーリーとしては、ウルトラQや怪奇大作戦のようなものを作りたいと思っていましたが、絵コンテを描こうにも画力もなく、場面場面のショットは思いついても、ひとつのストーリーとしてまとめることはできない。演技ができるひともおらず、映像におさめられるようなメイクもできないし、プロップやエイリアンの人形でさえお金がなくてつくれない(技術も十分ではなかったと思うが)、照明器具もお金が掛かるしで、障害だらけのように感じた。

スターウォーズや2001の宇宙船、ハリーハウンゼンの人形アニメ、レーザー光線の飛び交う戦い、暗闇と光の織りなすおそろしいエイリアンがでてくるショット。
こういった映像(ショット)を作る楽しみを味わいいだけだったのかもしれないが、友人はみなアニメに興味を持ち、一人では何もできないので、徐々に映画制作への興味は失っていき趣味の模型制作が主流になりました。


今思い出すと、その頃いろいろとショットを考えるのは難しく、四六時中そんなことばかり考えていましたが、非常に楽しかったことを思い出します。
実現できなかったのは金銭的な問題だけでなく、あと一歩なにか努力が足りなかったのだと思います。

今も絵が描けないのはほとんど同じですし、ストーリーも、そのとき以来考えたことはありません。
しかし、映像にかかわってきた経験から、どんなふうに映像が作られていくのかは以前よりもくわしくなり、しかも今は個人でもPCさえあればある程度のことが出来るようになりました。
昔は足りなかった行動力もことを今ならあるように思います。
当時とは興味も違ってきている部分はありますが、なにか行動を起こすことで、もう一度映像を作る楽しさを取り戻せるのではないかと思っています。




実際の所、大学などできちんと勉強するのが良いのかもしれませんが、あいにく金も時間もありません。だからといって諦める必要もないと思います。

何にしても新しいことを始めるときには、いつも出来るところから初めて、まず興味を継続させることを重視しています。
今までの経験からすると迷って出来ないなら、簡単なことでも関係することを実行したほうが確実に夢に近づけます。

いきなり自分の段階より高度なことを勉強して、興味を失うよりも自分のペースで、目の前にあることを一つ一つ消化していくほうが、最初の歩みは遅くても後に多くのことが理解出来るようになり応用が利くようになると思っています。

実際の所、ハリウッド映画の監督になろうと思っているわけでもなく、趣味で出来れば十分なのでそれでOK。 大型映画の監督なんて器じゃないと思いますw


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そこでまず手初めてに例のごとくインターネットで情報をさがしてみました。
また、この勉強は日本でVFXの仕事をできるようになるには何が必要な情報を得る助けにもなると思っています。


-----------リンク-----------------------------
<サイト>
MOVIE MAKING WORLD(映画、テレビ、ビデオ、映像製作者のための総合情報サイト!)

13歳のハローワーク 公式サイト

映画監督について【映画関係の仕事とその就職方法】

映画監督になる可能性とは?(教えて!goo)

映画監督になる方法(教えて!goo)

一人だけで映像作家・映画監督になる方法

映画監督になる方法(チュートリアル?W)

日本人がハリウッドで映画監督になる方法(OK Wave)

映画監督になるには ~条件と資格~-映画監督になるには ~監督業とADアシスタント~

映画監督になる方法(2ch)

監督になる勉強

映像と言語と虚子俳句 橋本 直

映像言語について

映画を読むとはどういうことか 野沢公子

Youtube csnc82チャンネル (自分が影響を受けた映画のダイジェストが一杯)

「映像言語」と「漫画言語」の具体的な違いの例。




<本>
一人でもできる映画の撮り方 
(著者:西村雄一郎氏のブログはこちら。別の著書は、一部がUCLAの教科書にもなっているという)

巨匠たちの映画術

傑作から学ぶ映画技法完全レファレンス:ジェレミー ヴィンヤード

映画技法のリテラシー〈1〉映像の法則:ルイス ジアネッティ

映像カメラマンのための構図完全マスター―誰も教えてくれなかった画作りの“秘訣”を解き明かす

図解映像編集の秘訣―映画とテレビ番組、コマーシャルから学ぶ映像テクニックのすべて

映画監督になる15の方法

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