日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年6月13日日曜日

現実となったハイテク

このようなタイトルは、もはや見慣れて珍しい物ではなくなったが、私のようなおじさん世代には今も感心してしまうと言うかどちらかという感動に近いものが時々ある。

まぁ普通に紹介していては、おもしろくないので、ここでは多少マニアックな物にしたい。

小学生の頃にデンジンザボーガーというTVシリーズがあり、それに出てくるメカは、とてもハイテクでかっこよかった。
実は月曜日の6時頃だったかから放映していて、その日はちょうど習字の習い事があり、いつも見ることはできなかったが、タクシーで行くときはタクシーの待合室で見ることができた。
プラモデルもいろいろあって、秘密基地シリーズや、たしかいくつかにわかれていて、4つあわせると一体のザボーガーになるというシリーズもあったように思う。
(腕だけとか、頭だけの飛行機やクルマになっている。ただこれはザボーガーではなかったかもしれない。)


まず、メインのザボーガーというロボットはバイクにも変形できる。
小学生ながらタイヤがどういうふうに収納されているのか疑問は残ったが、なんとかなったのだろう。 (完全変形するザボーガーを作った猛者もいるが、さすがにプロポーションは多少犠牲になってしまう)

まぁ、このロボット自体は現在の技術は足下にも及ばない。
アシモも、ムラタセイサク君もバイクには変形できない。















あまり、関係ないですが基地がザボーガーと基本デザインが同じなのもいいですね。
当時は基地も変形するのかとわくわくしましたw

問題は、ザボーガーの頭から出てくるヘリキャットと、足下から出てくるマウスカー

見た目だけならこれは十分、現在の技術で可能ですね。
このサイズのラジコンって普通になってしまいました。


まず、マウスカーですが、半分だけで走れるのに、なぜ、わざわざ合体して大きくなる必要があるのか不明ですが、走行機能を持ったラジコンと言うことなら、現在の技術で十分可能ですね。
もっと小さくてもOKだと思います。
サイズだけならラジコンのチョロQのほうが勝ってますね。
ただ、先端にドリルがついていて土の中に潜れるんですが、これはまだ無理ですね。
そういえば、ロボット技術とかラジコンとかは進化してますが、土の中にもぐれるドリルの小型化の研究ってのは聞いたことがないですね。(何のフォローにもなってない...)


さて、ヘリキャットですが、アメリカの国防高等研究計画庁(DARPA)は、機能的にはこのヘリキャットと同じように偵察ができる超小型の無人飛行機の開発を進めている。
(ハチドリ型(AeroVironment社))

ヘリキャットは簡単に言えばラジコンヘリコプターですね。
有視界飛行に限定すれば、基本機能は実現していると考えて間違いないのではないでしょうか?
まぁザボーガーの頭のサイズにもよるますが、大きそうだし、たぶん大丈夫ではないかと思います。
市販品ではおそらく世界最小となる、マルイのIRCヘリminix
全長11.5cm、全幅25m、全高60mm



もっと小さいものでは、コンセプト実証機ですが、Picoflyer
全長60mmを実現しています。


これなら十分、頭の中に収まるんじゃないでしょうか?

偵察機能に関しては、映像と音声ですが、最近のテクノロジーを使えば何とかなりそう。
ザボーガー公開当時は画質もSDサイズですから、HDほどの性能は必要ありません。
アメリカの国防高等研究計画庁(DARPA)も超小型の無人飛行機開発に力を入れていますから
小型ヘリに搭載できるような軽量カメラも、すぐに現れてきそうです。

特にマルイのIRCヘリはジャイロを内蔵していて安定性に優れているために、
偶然性や、熟練はさほど必要ないってのもすばらしいですね。

大きくてもいいから、偵察機能重視ということであれば、いくつかの「Quadrotor」はすでに実現している。
「Quadrotor(4ローター機)」は昔、センサーで有名なキーエンスが20年近く前に出したジャイロソーサーといえばわかる人もいるかもしれない。
4つのプロペラを対角線上にならべたヘリコプターのことです。
キーエンスの物は当時としては画期的で。
ラジコンなのにジャイロを搭載し、室内で飛行できるほど小型、すばらしいアイデアだった。

ちなみにプロペラはむき出しだが、当たってもすぐに壊れたり外れるように工夫されている。
これも当時としては、よく考えられていた。

しかし、商品としては、結構高く、とても手が出る物ではなかった。
後に屋外でも飛ばせる「エンゲージャー」という機種が出たが、長くは続かなかったようだ。
残念ながら数年で発売中止となってしまい悔しい思いをした。
今では海外の会社が、X-UFOという類似製品をだしているようだ。

その後は最近まで4ローターのヘリコプターのことなど忘れていた。
それを思い出させてくれたのが以下の二社がだしている4ローター機である。


さてこの4ローター機、ドイツのMicrodorne社の開発したMAVはすでに販売されている。
ジャイロを備えているため、飛行は安定しており、カメラも内蔵している。
音声が録音できるのかどうかはわからないが、マイクをつけるのは難しいことではないだろう。
(ただ遠方の音が拾える指向性マイクが搭載可能かどうかはわからないが)

軍隊や警察用なのか、価格は公表されてない。


ほかにもDragonflyer社も似たような製品を出している。
こちらはバリエーションも豊富
荷物重量250g~1000gまでの機種が選べる。
値段は$8500からと少々高い。

ただし、同社の出しているToyバージョンでよければビデオカメラ搭載済みで、1500ドルから購入可能。(カメラ無しは900ドル)


iPhoneに不可能はないと信じる、iPhoneファンのためには、別の会社だがAR DroneというiPhonで操作可能な機種を開発している。



またこの4ローター機はいろいろな自作サイトも存在している。
いろんな情報があり、部品の販売もしているところなどもあります。
最近では技術も発達して、ジャイロでの安定性だけでなく、傾き補正、障害物検知など、頭脳の部分もどんどん発達しているようです。


QC copter
mikroKopter.de
Aero Quad
DIY DRONES

こんな小型のを自作する人や下のビデオのように、8ローター機を自作する人までいます。

Okto-Quadros from MK-Stefan on Vimeo.



まぁ、今回は4ローター機の情報をまとめておきたかったので、その関連情報が多くなってしまいました。
いつかは空撮やってみたいですのでw

ちなみに電人ザボーガーは映画化(来年公開予定)されるらしい(しかも二部作同時公開)ですね。

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