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2009年12月21日月曜日

富士登頂と人生

「人生はよく山登りにたとえられますが・・・。」と書くとまるで結婚式のスピーチですが、でもそうなんですよね。

以前、富士山の頂上まで登ったことがありますが、その後も人生において役に立っています。

富士山は夏であれば、それほど難しい山ではなく、結構、高齢の方まで昇っていますし、
たしか毎年、頂上までのマラソンもあるほどです。
普通の若者であれば5~7時間ほどで、登頂できるほどです。
(写真:Wikipediaより)


昇ったことがない人がいれば是非お勧めします。
(ただし夏の山開きの間だけをお勧めします。冬の登山は素人では、命を落とす危険があります。)
空気がきれいで晴れているときであれば(台風の直後など)、登山の途中で見える湖が鏡のようですし、雲海の間からでてくる日の出はすばらしいものです。
それに何より、日本で一番高いところにきたという達成感も得られます。

(写真:Wikipediaより)

自分は高山病にかかって大変でした。
風邪を引いたときのような感じになり、偏頭痛と倦怠感がつきまといます。
とくに倦怠感はひどく、頂上まであと50mほどのところで、
座ったまま立てなくなるほどでした。

そのときはパートナーが携帯酸素ボンベを頂上のお店で買ってくれて
それを吸ったら、元気百倍w
すぐに登頂できました。


(写真:富士山頂の様子、Wikipediaより)

(写真:富士山頂の火口、Wikipediaより)

まぁ、本格的な山登りを経験している人から見ると、笑われそうですが、
自分にとっては、頂上はまだか?!と、苦しみながら昇ったので、いろいろと精神的な部分で考えさせられることがありました。

こちらでCGアーティストとしての、現在の立場になるまでも、やはり登山と同じ事を感じ、あのときがんばれたのだから、今度もがんばろうと、考えてきたように思います。

たしかにたとえることは出来ても、まったく同じではないんですよね。
人生の目標を山頂にたとえたとしても、登頂後にまた下り来るなんて考えないですから。
まぁ山頂に至るまでの過程が、人生の山登りにたとえられることが多いのではないかと思います。
山頂にたどり着いて後のことはあまりたとえられていないという気もします。

さて、自分は、まだ人生の目標において、登頂はできてないと思います。
登頂するためにも、その富士登山の時の気持ちや、富士登山に関連して、その後人生において考えたことなどを、思いつくままに書いておくことにしました。



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まず、考えているだけでは何も起きない。
鉛筆にメモを始めることからでもいいので、具体的に物理的に動き始めなくてはならない。
情報収集、電話を掛けること、いろいろな準備。買い物。すべて物理的な動作が伴う。
そして実際の山登りは、一歩を踏み出すところから始まる。


目指すゴール(頂上)はいつもこころにおき、挫けそうになったら(忘れそうになったら)
再度、頂上を見る。
思考の中のゴールは、しばしば見失いそうになるので、そのゴールを自分の中でリフレッシュできる事柄には、常に関わっていくほうがよい。


昇っている途中に、自分は何をしているんだろうか?と思うことがある。
答えは頂上を目指して歩いているということで、それ以外には考えないようにする。


自分には登頂できないかも?(目標は達成出来ないのではないだろうか?)という気持ち
それはきっと正しい。
しかし自分は達成したいと思っており、それをするにはただ登り続ければよい。
登り続けるには一歩一歩足を前に出してやればいつかは達成できる。


自分には無理、ここでやめたほうがいいのではないか?
それも正しい。
しかし、そもそも登頂するのは、楽ではないことをわかっていたのではないか?
それに、ただ足を前に出しつづければ達成出来るのに、ここで諦めるたほうが本当に良いのか?
頂上はあそこに見える、少しは近づいてきた。
麓はあんなに下の方に見える。自分はこんなに高いところまで昇ってきた。
なぜここまでこれたのか?それは一歩づつ進んできたから。
諦めたほうが正しいように思えても、あえて一歩づつでも進む方を選択したからだ。
あきらめるのはいつでもできる、もう少しがんばってみよう?
本当に諦めなくてはいけない時は、向こうから来るかもしれない。
それまでは自分の意志でそれを選択する必要はない。


体を動かすにはまず意志がなくてはならない。
肉体が先か?精神が先か? 
答えは精神が先である。
意志無くして肉体が動くことはない。
しかし、肉体を動かさない意志だけでは結果は生まれない。


一歩進めば、それだけの結果(距離)がでる。
もっと進めば、進んだだけ結果がでる。


一歩進むには自分で自分の足を動かす必要がある。
誰もかわりにやってくれる人はいない。
自分の足を動かすことができるのは自分だけである。
達人も素人も有名人も初心者も、その点においては同じである。


登頂するには絶えずゴールである頂上を見続けなければ
いつしかゴールを見失ったり、ゴール達成の魅力を忘れてしまう。

仲間がいれば気持ちが軽くなったり勇気づけられる。
それが意志を維持するのに役立つ。

助けてくれる人がいれば、楽ができるかもしれない、もっとうまくできるかもしれない。
しかしいつも助けてくれる人がいるとは限らない。
助けてくれる人がいないならそれを嘆くよりも、
自分でできることから始めればそれだけ結果はでる。
たとえ、うまく進まなくても、苦しむことがあっても、続けることで目標には近づくことができる。

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