先日「District9」でのNukeの使われ方に衝撃を受けたところだが、3D情報を使ったコンポジットは以前に較べてはるかに一般的な物になりつつあるようだ。
今日、机の整理をしていてLAシーグラフからイベントの招待状が届いていたのを思い出した。
今月8日に、LAシーグラフで「業界の最新ワークフロー・パラダイム-3Dコンポジット」というパネルディスカッションが開かれる。
内容を見てみるとまさに今、話題にしていた内容だ。
「District9」では、「ポイントクラウド」という特殊な方法が自社開発ツールによって、3Dジオメトリの代替とされていたが、3Dジオメトリ自体をコンポジットで使用する方法は、以前から存在するのは知っていた。
確か、一昔前にインフェルノは3Dジオメトリが使えると聞いたことがあるし、NukeがまだDDソフトウエアで扱われていたときにキャプチャー画像で見たことがあった。
しかし、使い方もよくわからなかったので、まだまだヘビーだろうし普及するのは先のことだろうと思っていた。
しかし、このシーグラフのイベントや、様々なチュートリアルビデオの内容をみてみると、今はマシンパワーもあがりソフトも向上したせいか、末端のコンポジットアーティストに普及しつつあるようだ。
すべてに普及とは思わないが、少なくとも末端でも使われるコンポジット・ソフトウエアにはその機能が装備されている。
装備されているソフトは、フレーム、コンバッション、ToxikそしてNuke。
(アフターエフェクトはまだだろうか?)
この新しいパラダイム・シフトは3Dの仕事が少なくなることを示唆しているのか、それとも3Dアーティストもコンポジットのスキルが求められると言う、仕事が増えることを示唆しているのか....。
以下はLAシーグラフの該当ページとその翻訳です。
スピーカーは、現時点では特定のプロダクションに属する人ではなく、どちらもコンポジッターの教育なども行う企業の人で、スポンサーは「Nuke」となっています。
なので、いくらかは宣伝を兼ねた誇張表現が含まれているような気もしますが、「District9」のメイキングを見た後では、「ポイント・クラウド・ツール」は使えないにしても、標準で装備されている3Dジオメトリの機能は便利なのは確かでしょう。
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LAシーグラフ Webサイト
The Industry's New Workflow Paradigm – 3D Compositing
以前、フレーム、コンバッション、ToxikそしてNukeを使っては決して成し遂げられなかった「フィニッシュ・ワーク」を行う2D部門と同じぐらいの大きな影響を全ての3Dアニメーターにもたらした、ワークフローの発展についてのディスカッションです。
スピーカー:
Steve Wright:NukeとShakeによるビジュアル・エフェクツ・コンポジットのマスター・トレーナー
Damian Allen:ビジュアル・エフェクツ・デザインとパイプライン/コンサルタントであるPixerati LLC社長、
スピーカーは、ショットのファイナル・コンポジットにおいて通常の2D画像に加え、3Dジオメトリ、ライト、そしてカメラを組み合わせるという、ビジュアル・エフェクツにおけるこの新しい流行について掘り下げて説明します。
この新しいワークフローはフレーム、コンバッション、ToxikそしてNukeのような3Dが利用できるコンポジット・プログラムを使った「フィニッシュワーク」で、より多くのことができるようになるので、3Dと2D両デパートメントにおける根本的概念に大きな影響を与えます。
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