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2009年12月30日水曜日

子供の教育のこと

プレススクールへ通う子供が、学校で先生の言うことに反抗したり聞かなくなることがあった。
いまも時々起こるのだが、ずいぶんマシにはなった。

学校は英語の環境なのだが、先生の話によると英語の理解力が足りないせいで、言いたいことが言えずに癇癪を起こすのだろうと言うことだった。

こちらに居ると、英語の環境では子供はすぐに英語がメインになってしまう。
そのため日本語の能力を維持するためには、自宅では日本語のみという環境が必要。
そうすれば、将来大きくなって英語も日本語もできるようになるというのがバイリンガルを育てる上で、重要なことと、こちらで実際に子育てをした体験談として数多く語られているのでそれにならっていた。

英語は、子供が友達と仲良くしたり学校へ行くために必要だが、日本語は日本の文化を正しく理解し、日本には良書も多いのでそれらを読めるように育って欲しいとおもっている。
そのため自分もその方法に習ったわけだが、言葉を覚えはじめの年齢では、それが逆に悪影響を与えることもあるようだとわかった。


解決策としては、そういった先生とぶつかるときがあれば、先生ができるだけ理解をできるように、そして言いたいことが言えるようにするということになった。

そして、自宅での対応として英語を使う機会を増やし、自分の言いたいことが言えるようにする手助けをするようにいわれた。
まぁもともと英語がそれほど出来るわけではないので、英語で相手をしてやれるのも限界があるが。

ただ、そのときに学校の先生に言われたことが頭の片隅に残っている。
「自宅で親が英語を使わないと、こどもは英語を使ってはいけないと思い、使おうとしなくなる」
とういことだった。

「使ってはいけない」というのが本当なのかそれとも比喩的な表現なのかはわからない。
しかしこの学校には様々な国の出身者を親に持つ子供がおり、バイリンガルが多い。
その子供の世話をしてきた先生のアドバイスなので経験からきたものだろうと思う。


そして、それからは、自宅で英語の絵本を読んでやったり、遊ぶときに英語を使ったりしてやると、どんどん話すようになってきた。
そして先生の対応もあり、あっという間に子供の態度がかわった。
学校では問題を起こさず、それまでいやがっていたのに、自分から学校へ行きたいと言い出した。


もちろん、ボキャブラリが増えたのも一つの原因とは、言える。
しかしそれまで幼稚園では英語を使って話していたにも関わらず、自宅では話さなかったり話すのをいやがったりしていたのが、どんどん自分から英語を使うようになってきた。



最近、これはもしかすると英語にかぎらず何でもそうなのかもしれない。
芸能人に限らず、親と同じ職業や趣味をもつようになる子供は多い。

子供は、奔放に興味がある物や好きな物を次々と探し、自分からそこへ入り込んでいくように見える。
しかし心の奥底では、やはり親や近くの人が慣れ親しんでいる物、常習的に目にし体験できることのほうが容認される=自分が受け入れられると感じているのかもしれない。

もしかしたらそこにある親の(子供へではなく)環境への愛着(愛情)を敏感に感じ取り、その世界に安心感を得て、その世界にいたいと思うのかもしれない。


反抗期になり、親のして欲しくないことをするような子供や、大人になって親とは正反対のことをするために家をでた子供が大きくなり、家の家業を受け継いだり、親と同じ趣味を持ったりする話も聞く。

そこには、この心の奥底での愛情ある環境の記憶があるのかもしれないと思った。


拒否や無視がある対象よりも、肯定や理解がある対象に人は親しみや愛着を感じる。
親の下に管理されている子供は、親の環境からそういったことを敏感に感じ取っているのだろう。

そして幼児期に、親しんだそういったことは、大きくなる過程で、いつもどこかに残っているのだろう。

 

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