税優遇措置を日本で採用してハリウッドVFXの仕事を取り込むというプランは、物価や経費が日本とロンドンで同じか、ロンドンのほうが高いという仮定に基づいている。
しかし、世界金融危機後により、ポンドの価値は下がり、日本が世界一物価が高い国としてリストされるアンケート結果もある。(参照:あゆみ野四季の道)
経済に対する以前の考え方はあてはまらない。
現状どうなっているのか少しだけ調べてみた。
Yahoo知恵袋
ロンドンの物価ってどんな感じでしょうか? 高いですか?また、今の季節の気候、(2009/7/2)
イギリスの物価 ネットでイギリスの物価を検索すると「高い!」という悲鳴ばかり(2009/12/16)
為替が円高になっても、ロンドンの物価は高いままですか。(2009/12/9)
ここ十数年のイギリスの物価上昇(08/07/09 03:12)
英ポンドチャート(毎日更新)
東京vsロンドン 物価対決(2009年 3月 23日)
ロンドン×東京 物価比較(2009.08.23)
イギリスの物価、文化、生活、あれこれ(2009-12-13)
結論として、以上の情報からは何もいえない。
まず時代的変化を考えず、イギリスと日本経済の比較として、
●平均給料は日本と同じ、ただし所得格差がはげしい。(アメリカと同じ)
●生活費は、高い面と安い面があり、その格差は日本よりは大きい。
●外食は高い(そのため旅行者の印象は「高い」となりやすい)
●自炊など工夫すれば、なんとかなるが、日本とは異なる工夫が必要。(異なる販売マーケティング)
(食事は高いが食材は安い)
サブプライム後は、日本のほうが高いという意見も見られる。
個人的な感想としては、アメリカの日常生活と似ている面もあり、アメリカの平均世帯収入とその生活レベル、そして企業のあり方も似ているのではないかと思う。
また、アメリカは、物価が高くても食材など、地元で生産可能な物はかなり安い、イギリスでも同様の社会形態のように見える。
そう考えると、生活に必要なものは、現状ではポンド安も関係して日本の方が、やや高いのではないかと思う。
上記はほとんどが、最終消費者に関係する物価なので、企業を対象とすると多少違うだろうし、
職種によって物価の影響力も異なるだろうから一概に結論づけることは出来ない。
ただ一般生活者のレベルを知ることで、企業の状態を知ることは出来る。
どこの国でも同じだが、消費者がいなくては企業は成り立たない。
しかし企業は利益をとことんまで追究する。
結果として、平均的所得の世帯は生かさず殺さずの生活を強いられることになる。
ここまでの調査結果は、今回のプランにとって一見、否定的な結果のようにも見えるが、実際の所、判断できるだけの材料は得られなかった。
職種によっても違うし、日本とアメリカの同種企業も比較する必要があり、完全に否定されているわけではない。
そのあたりは、経営/経済に関する知識も必要なので、徐々に勉強していきたい。
イギリス経済は日本と同じ島国ということもあり、経済不況を打破するヒントがあるかと思い、サイトを拝見しました。しかしながら、イギリスも経済不況のような気がしました。全体的に旧先進国は経済に活気がみられないような気がします。いかがでしょうか。
返信削除最近のイギリスの状況はわかりませんが、たしかに先進国とよばれる国は軒並み活気がないですね。
返信削除反面、中国などの発展途上国が好景気なので、対比して見てしまいますからよけいに先進国の活気のなさが浮き彫りになりますよね~。