日本でハリウッドVFXを制作! 「経産省アイディアボックス」 結果:  
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2010年1月18日月曜日

NHKスペシャル 第2回 日本アニメ vs ハリウッド

メモ(濃青文字は自分のコメント)

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日本アニメ vs ハリウッド part 1/6
ハリウッドの作った全世界のネットワークというのは強大
売るためにわかりやすく変えようとするアメリカ
作り手の思いを大切にする日本
良い原作を見つけることがヒット映画を作るカギ。
アメコミからは最近新しいキャラクタが生まれていません。
ハリウッドは今、新しいキャラクタを必要としています。
アヴィアラド氏が注目したのは日本のアニメやマンガ
日本の漫画は年間売り上げ12億冊という世界一の巨大市場
子供だけでなく大人も楽しめる作品作りが積み重ねられてきました。
題材やストーリーも多岐にわたり実写映画の素材になりやすい物がたくさんあると思います。
アメリカでも日本の漫画の売り上げが、この5年で三倍に増加
ヒットするという保障が欲しいのです。
映画産業にとっては、もうかる可能性が高いことがもっとも重要です。
その点、日本の漫画にはすでにファンがたくさんいますからヒットは確実です。


日本アニメ vs ハリウッド part 2/6
一つ気がかりなことがありましたアメリカ側がどれだけ原作を尊重してくれるかと言うことです。
大人っぽい表情のアトムを提案したアメリカ側のバワーズ監督は、事前にマーケット調査をしていました。
欧米の子供達は自分より少し年上のキャラクタが出る映画を見たがります。
大学時代にマーケティングについては勉強しましたが、個人的にはその結果を過信しすぎるのはどうかと思います。
数字やグラフになると説得力があるのですが、どこかに落とし穴がひそんでします。


日本アニメ vs ハリウッド part 3/6
アメリカのアニメは動きで見せるのが今に続く特徴です。
フルアニメーションで作る時間的な余裕もありませんでした。
そのかわりズームインやわざと絵を止めるといった工夫で感情の動きを表現しました。
競争が激しくなり、ストーリー性に磨きがかけられました。
題材も次々新しい物が開拓されていきました。
動きではなく、ストーリーで見せる。
手塚治虫が生み出した手法は、日本アニメの伝統となり評価の高い作品を生み出し続ける原動力になりました。
これは脚本やストーリーボードの作業領域に似ているように思う。
映画でいうと、本筋を決める部分で長年競争してきているので、日本のアニメや漫画は洗練されていると言えるのではないだろうか。この点はやはりアメリカに勝っていると思う。


日本アニメ vs ハリウッド part 4/6
ゴンゾ:アメリカに売るためのアニメ「アフロ侍」を制作
二年ほど前からテレビのアニメ放送枠が減少。
制作本数は半分近くに減っています。
このまま国内向けのアニメだけを制作していては将来は厳しい。
10年後20年後にはあっという間に置いて行かれてしまう。
しかもその原理を他人に渡してしまったら、それこそ買収されて
元は日本だったけど、結局もうけていたのは海外の人だったとなっちゃうわけですよ。
石川さんはアメリカで売れる作品にするため徹底してハリウッド流の手法を取り入れることにしました。
まずは話題作り。サミュエルLジャクソンの起用。
声の収録を先に行った。


日本アニメ vs ハリウッド part 5/6

多用な人種が暮らすアメリカでは誰にでもわかりやすい表現が求められます。
世界で売っていくことをもっと意識しなければならないのです。
日本の文化を描くのは良いですが、わかりやすく説明することがとても大切です。
売ることにあくまでこだわるアメリカ側、一緒に仕事をする日本側にはこれまで経験したことのない手間とストレスがかかります。
やりとりをしてお互いを理解して変えて行かなきゃいけないという所のエネルギーは多分、国内で作る物の10倍ぐらい。
ハリウッドで通用するものになってなかったら、おそらく世界には通用していかないというか、世界の土俵には持って行けないと思うんですね。
そういう意味で行くと、そこはもう必要悪かなと思ってやっているというのが正直なところです。
日本では普通3種類を使いまわしますが、アメリカではよりなめらかな口の動きが、好まれます。
世界で売れる作品作りに取り組みました。


日本アニメ vs ハリウッド part 6/6
Luさんに採用によって売り上げが二割ほど増えるとアメリカ側のプロデューサーが試算しました。
後から変わるというのが多すぎる。え、きまったんじゃないの?って
気持ちはよ~くわかります。実際こういった変更は同じアメリカ人同士でも嫌な思いをすることには代りありません。単に文化の違い等だけではなく、ハリウッドでの映像製作における、週間のような物でしょうか。

しかし石川さんは、日本のアニメがグローバルに展開するためには乗り越えなければ行けない試練だと考えています。
ハリウッドとつきあって一番わかったことは、彼らの作っているしくみというのは、どうやったら一番、ユーザー、いろんな国の人達が、世界中で、自分が見えないところで住んでいる人達が、よろこんでみてくれるんだろうか?と
それがひいては大きな売り上げに綱がるのかと、ということにすべてが向いているんですね。
そういうノウハウが日本のクリエイターの人達、あるいは、これからそだっていくプロデューサーの人達に貯まっていくことで、
本当に日本のクリエティブは世界中の人が認めて、ハリウッドの人も認めているすばらしいものがあるので、それがもっと世の中に出ていくことになるんじゃないかなと希望しているんですけれども。

顔のデザインを巡る衝突から半年あまり、アトムの顔や体に動きを付ける作業が始まりCGの製作が本格化していました。


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この石川社長、よくわかってますね。
先見性というよりも、事実に即して足りない物をどこからどうやって手に入れるべきかを知っているというか、行動によりそれを実現する力といったほうがいいのでしょうか。すばらしいです。
どんな人なのか興味が出てきたので、少し調べてみました。

1967年生まれ。東京大学理学系大学院修士過程修了後、
1991年株式会社ボストンコンサルティング入社
1995年、欧州経営大学院MBA取得。
1999 年株式会社ディジメーション代表取締役に就任後、
2000年株式会社ゴンゾ・ディジメーション・ホールディング(GDH)設立。映像産業振興機構(VIPO)理事。

同い年...orz

ゴンゾ事業持ち株会社・GDHの石川社長に聞く、日本のコンテンツ産業の未来(マイコミジャーナル)
残念ながら、これらの分野においても、ビジネスとしては発展途上にあるというのが現状ではないでしょうか。

2010年――ネットが次なる進化を遂げるその年に、コンテンツ業界で世界を獲るために。
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GREEキャリア 第15回 株式会社GDH 代表取締役社長 石川 真一郎氏
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